絵里「クロックタワー」
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絵里「.......」
花陽「カメラで攻撃するっていうのがまた斬新でいいよね!」
希「カメラは昔、魂を抜かれるって言われる代物だったからねーある意味それは正解なんだよ」
花陽「へーそうなんだ、希ちゃんって物知りなんだね」
希「こういうジャンルはうちの得意分野やからねー」
花陽「じゃあ!じゃあ!このゲームは知ってる?」
絵里(最近、希と花陽が前以上に仲良くなってる気がする...)
希「知っとるよー、有名なやつだよね」
花陽「これも面白いよねー」
絵里「..........」 希「意外と花陽ちゃん古いやつも知ってるんだね」
花陽「これは外せないですから!」
絵里(にことは元々趣味が近いから仲がいいのはわかるけど...希とも趣味が合うのかしら?)
絵里(...というか3年生でなつかれてないの私だけ?なんで?....!!)
絵里『ここのステップは』
花陽『は、はい!』ビクッ
絵里(私、もしかして怖がられてる?いやいや...だって先輩は禁止にしたはずだし....きっと、まだ慣れてないだけで...うん、きっとそう)
希「じゃあ、今度の休み一緒にやる?」
花陽「はい!!皆で集まってするのも楽しいですから!」
絵里「!」 希「真姫ちゃーん」
真姫「なによ」
希「今度の休みに花陽ちゃんと真姫ちゃんハウスに一緒に遊びにいってもいい?」
真姫「なんでハウス?遊びに来るってうちでなにするのよ、それになんでうちなのよ」
希「それはー」
絵里「なんか楽しそうな話をしてるわね」
希「!エリチ」
絵里「なにかするの?」
希「うん、真姫ちゃんの家でゲームでもしようかなーって思って」
真姫「だからなんでうちなのよ」
希「真姫ちゃん家のTV大きいから!やっぱりやるなら大画面でやりたいよねー」
花陽「希ちゃん、真姫ちゃんは真姫ちゃんで予定とかあるかもしれないし...無理には」
真姫「.......」 希「ねぇー真姫ちゃーん」ブンブン
真姫「...わかったわよ!!わかったから!体を揺らさないで!!」
希「やったー!」
花陽「真姫ちゃん...無理なら無理って言ってくれても大丈夫だからな」
真姫「別に...大丈夫よ」
花陽「いいの?」
真姫「皆でやりたいんでしょ?なら付き合ってあげるわ」
花陽「...真姫ちゃん!」
真姫「....それに断ったら希が面倒そうだし」
希「んー?うちがなんだって?」
真姫「!」
希「ふふふ...」スッ
真姫「な、なによ...その手は」
希「さぁね?」
真姫「っ....」ダッ
希「うちから簡単に逃げられるかなー?」 絵里「ちょっとー校内で走るのは危ないわよー」
花陽「あはは...」
絵里「ねぇ、花陽」
花陽「?なぁに?絵里ちゃん」
絵里「私もその集まりに行ってもいいかしら?」
花陽「え?」
絵里(っ...ここで折れちゃだめよ...少しずつ花陽ともっと仲良くなるために頑張るのよ!エリーチカ!)
花陽「まぁ...別にいいけど...」
絵里(...その反応やっぱり私って好かれてないのかしら?)シュン
絵里「じゃあ!なんか美味しい差し入れを持っていくから!二人に話しておいて!」
花陽「うん、わかった」
絵里(よし!これをきっかけに花陽との壁を無くすわよ!!) ミーン...ミーン...
絵里「今日も暑いわね...よし!!今日は頑張るわよ!!」
絵里「お邪魔しまーす」
真姫「エリー、本当に来たのね」
絵里「なによ...私が来ちゃダメなの?」
真姫「いや、そういう訳じゃないんだけど...今日がなんの集まりか知ってるの?」
絵里「知ってるわよ、希から聞いたわ」
真姫「そう...ならいいけど、なんか意外ね」
絵里「私だってゲームくらいするわよ」
真姫「ふーん...まぁ、いいわ...リビングで待ってて」
絵里「わかったわ」 花陽「あ、絵里ちゃん」
絵里「あれ?希は」
花陽「まだ来てないよ」
絵里「あの子は相変わらずなんだから」
花陽「多分..もうちょっとしたら来ると思うよ」
絵里「そう」
真姫「シークワーサージュースだけどエリーと花陽は飲める?」
絵里「ありがとう真姫、いただくわ」
花陽「ありがとう真姫ちゃん」
真姫「言い出しっぺが来るのが最後って本当に希らしいわね」
絵里「........」ごくごく カタカタ....
真姫「ん?」
絵里「なんの音かしら?」
花陽「.......」
真姫「あっちの部屋から聞こえてくるわね...」スタスタ
花陽「.......」
絵里「?花陽?」
キャー!!!!!!
絵里「!?真姫!?」ダッ 希「えへへ!どっきり成功!!」
絵里「希?」
真姫「はぁ...はぁ....」
希「真姫ちゃん驚いた?」
絵里「なにをしてるのよ希...というかなんでここに」
希「実はちょっと前に到着しててね、それで驚かそうと思ってクローゼットに隠れてたの!」
絵里「貴方...人の家で勝手に」
希「いやー真姫ちゃんのいい反応を見れたよ」
真姫「.........」
絵里「大丈夫?真姫?」
真姫「っ......」ブン!!
希「へ?」 希「前が見えねぇ....」
真姫「ふん!!」
希「容赦ないなぁ...真姫ちゃんは」
絵里「自業自得よ」
希「花陽ちゃんだって共犯だよ!!黙ってたんだから!」
絵里「花陽は巻き込まれただけよ」
真姫「そうね」
希「えー...もう、花陽ちゃんには二人は甘いんだから....」
花陽「ごめんね?真姫ちゃん」
真姫「別にいいわよ」
希「この対応の差」
絵里「普段の行いの差よ」 絵里「じゃあ、気を取り直してゲームをしましょうか」
花陽「そうだね....」ゴソゴソ
希「誰がやるの?」
絵里「え?皆でやるゲームじゃないの?」
希「今日やるゲームは一人用のやつだよ」
絵里「え?そうなの?」
真姫「私はいいわ、そこまで興味ないし」
希「うちはやったことあるからいいや」
絵里「じゃあ、花陽がやる?」
花陽「えっと...私は自分でやるより誰かがやってるのを隣で見てるのが好きだから」
真姫「じゃあ、エリーはやれば」
絵里「え?私?」
真姫「えぇ、だって興味あるから来たんでしょ?」
絵里「まぁ...そうだけど」
希「なら決まりやね、プレイヤーはエリチ」 希「PS2セット完了!」
絵里「本当にいいの?」
花陽「うん」
絵里「なら...私がやってみるわ」
真姫「ちなみになんのゲームをやるの?」
花陽「これです!」
絵里「クロックタワー?」
希「有名なゲームやね、ちょっと古いやつだけど」
絵里「どんなゲームなの?」
花陽「えっと...ジャンルはほ」
希「謎解きゲームって感じかな」
絵里「謎解きゲーム...」
真姫「ふーん、ならエリーに合ってるかもね」 絵里「...私にクリアできるのかしら?」
希「あれれー?やる前から敗北宣言?」
絵里「!」ピクッ
花陽「の、希ちゃん...」
絵里「上等じゃない!クリアしてやろうじゃない!!」
希「お、やる気満々になったみたいやね」
真姫「........」
絵里「さぁ、始めましょうか!」 PlayStation
HUMAN
真姫「なんかちょっと古い感じね」
花陽「このゲームは1997年に作られたゲームなんです」
真姫「20年以上前のやつなのね」
絵里「なにこれ?森?お城?」
〜♪
絵里「!」ビクッ
真姫「何これ?RPGもの?でもなんかちょっと不気味な感じね」
希「.......」 CLOCK TOWER
〜The First Fear〜
絵里「...Fear?」
真姫「恐怖?...これってもしかして」
希「ホラーゲームだよ」
絵里「!!!」
真姫「成程、だから変な感じのOPだったのね」
花陽「これは名作なんです!!!20年以上前のゲームなんですけど!とっても人気があるんです!!」
真姫「へー」
花陽「続編もあったりしてそれも面白かったりするんです!」
絵里「.......」
真姫「?エリー?」
絵里「!な、なに?」
真姫「いや固まってるから...!まさかエリー...」
絵里「!え?なに?」
真姫「怖いの駄目だったりする?」 絵里「そ、そんなことはないわよ!でもホラーゲームってやったことないからちょっとね」
希「.....」
絵里「よし...やるわよ!」
→GAME START
ギー...バタン!!
〜♪
絵里「!」ビクッ
グラニック孤児院にて教育された少女、ジェ二ファーと友人たちのもとに養女としてひきとりたいという要望がまよいこんだのはその年の9月のことである...
花陽「始まりました!」
真姫「なんか始まりから意味深な音楽ね」
チュン...チュン..
絵里「森の中?」 ローラ、はやく!屋敷に着く前に日が暮れちゃう!
メアリー先生...
なに?
私達のこれから住むところってどんなお屋敷なんですか?
絵里「お屋敷...」
真姫「さっき養女がどうとか言ってたからその引き取りっていったところかしら」
絵里「成程、お金持ちってやつね...この先生はその孤児院の先生ってことかしら?」
真姫「あれがそのお屋敷ってところかしら、なんか中世に出てくるようなお城みたいね」
絵里「そうね...相当なお金持ちみたいね」
おっきい家...
大広間だけでこんなに大きいなんて...
絵里「本当にすごいわね、真姫の別荘みたい」
真姫「私の別荘はこんな広くはないわよ」
先生はお屋敷に挨拶をしてきます
絵里「先生の絵なんか怖いわね...」
希「ホラーゲームだからね、雰囲気は大事だから」
絵里「.......」 絵里「あ、なんかマウスのカーソルみたいなのが出てきたわ」
花陽「このゲームの操作はそのカーソルを使ってやっていくの」
絵里「へー...じゃあ、この子が主人公なのね」
花陽「うん、ジェニファーって名前だよ」
絵里「成程...それでカーソルを動かせばいいのかしら?」カチャカチャ
真姫「矢印が変わったわね」
絵里「そこを選んで押せばいいのかしら...」
バロウズさんってどんな人かしら?
真姫「話かけたわね」
絵里「こうやってやっていけばいいのね」 スタ...スタ...
絵里「なんか動きがもどかしいわね」
真姫「そうね」
絵里「なんか暗い廊下に出たわね、なんか勝手に動いてる?」
\キャー!!/
絵里「!」ビクッ
真姫「悲鳴?」
!?大広間の方からだわ!
...誰もいない?
絵里「さっきまでいた人たちがいなくなってる...それに明かりも」
希「ホラーゲームらしくなってきたねー」 絵里「暗いとやっぱり不気味ね」
花陽「絵里ちゃん、そこの扉の横に部屋のスイッチがあるからそれで明かりを点けられるよ」
絵里「そうなの?ありがとう花陽」
パチッ
絵里「明るくなったわ!」
真姫「停電とかではないのね」
希「とりあえずエリチ、まずは皆を探すんよ」
絵里「探す?」
希「館内を散策するんや」
絵里「...OK、わかったわ」 スタ...スタ...
絵里「部屋がいっぱいあるわね」
....。
〜♪
絵里「な、なに?急に音楽が?この部屋に入れってことかしら?」
花陽「多分そうだと思う」
絵里「.......」ゴクッ
ギー...
絵里「ってなにここ?煙?」
真姫「お風呂場じゃないの?湯気かしら?」
絵里「不気味ね...誰か入ってるのかしら?」
真姫「なんか奥のカーテンが怪しいわね」
絵里「...よし、開けてみましょう....」 シャー
絵里「誰かいるわね...」
うあ...あ...。
ロー...ラ。
絵里「な、なによ!!これ!!!」
真姫「なんか縛られてる?」
きゃあああああ!!!
絵里「!!!!」ビクッ
真姫「なによ、これ!」
希「シザーマンの入場や!!!」
絵里「え、あ!ちょ!!なによ!これ!!!なんか変なのが出てきた!!」
希「それがシザーマンや」
絵里「シザーマンってなによ!!!」 絵里「ちょ!!なんか大きな鋏を持ってる!!」
花陽「絵里ちゃん!!逃げて!!」
絵里「に、逃げる?えっと...」カチャカチャ
カチャ
絵里「もっと慌てなさいよ!!なんでそんなにゆっくり扉を開けてるのよ!!」
タッタッタッ
絵里「そう!走って!!!」
バタン!
絵里「えっと...どっちの逃げたら...」
シャキン...シャキン...シャキン...
絵里「なによこの音!」
希「シザーマンが鋏をシャキシャキしてる音やね」
絵里「プレッシャーをかけないでよ!!!」 タッタッタッ
絵里「あれ?主人公の絵のバックカラーが変わった?」
希「それは体力が減ったからやね」
絵里「体力?走ったから?」
希「そうやね」
絵里「マリオとかは走っても疲れないわよ!!」
希「人間走れば疲れるものやろ?」
絵里「そんなリアリティいらないわよ!!!」
〜♪
絵里「なんなのよこの音楽は」
花陽「この音楽はシザーマンが追いかけてきてる時のBGMだね」
絵里「ってことはまだ追いかけてきてるってこと?」
花陽「うん」
絵里「これってそもそも逃げてればまけるものなの?」
希「うん、ちゃんとまけるよ」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています