梨子「私は桜内梨子。スパイダー・リリーよ」Vol.2
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前回までのあらすじ
謎のクモに噛まれた桜内梨子は、クモの能力を手に入れスパイダーウーマンになった!
※前スレ
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1563291407/ 簡単なキャラ紹介
・スパイダーリリー/桜内梨子
謎のクモに噛まれた浦の星女学院に通う女の子で今作の主人公。
クモのスーパーパワーを手に入れ、ヒーローとして沼津の街を守るために日夜戦っている。
・小原鞠莉
梨子の先輩でスパイダーリリーの支援者。
莫大な資金でもってリリーのスーツを作ったり支援用の装置や色々なものを研究している。
犯罪者に対して並々ならぬ憎悪を抱いている。
・ナターシャ
鞠莉のメイド。
・アクアガール/渡辺曜
ある事故から、全身を水に変化させることができるようになった。
かつてはリリーと敵対し戦い、今は共に闘う仲間となった。
・Aqours
浦の星女学院のスクールアイドル。
梨子と鞠莉と曜が所属している。 〜夜〜
ウー…ウー…
リリー「……アクアガール」
アクア「なに?リリー」
リリー「ここ最近、事件多いよね……」
アクア「そうだね……特にヤクザとかギャングとか、外国人の人たちが増えてるかも」
リリー「この街で、何か良くないことが起きようとしてる気がするんだ、私」
アクア「それって……もしかしていつものクモ肌ってやつ?」
リリー「スパイダーセンスって呼んでよ……もう。なに? クモ肌って」
アクア「ほら、あの……腕の毛がぶわっ!てなってたやつでしょ?」
リリー「あ、うん、それだよ。危険が近づくと感覚でわかるようになるの」
アクア「うんうん。あれが鳥肌っぽいなって思って」
リリー「……そうなんだ」
アクア「であります!」
リリー「……でも、だからってゆっくりしてる暇はないよね」
アクア「ね!」
リリー「私たちはこの街のヒーロー。沼津での悪事は許さないんだから」
アクア「よーっし! それじゃあまずは曜ちゃんが事件解決に行っちゃいますか!」ダンッ!
リリー「じゃあ私は向こうに! 何かあったら通信で呼んで!」
アクア「おっけー!!」バシューーン!
リリー「……水の噴射で空飛べるようになったんだ。すごいなぁ、ふふ」
リリー「……よし、私も!」タッタッタッ
パシュパシュッ
ヒュンッ! リリー(ここ最近の事件はヤクザ同士の抗争が多い……)
リリー(そこに海外のマフィアやギャングが乱入して大変なことになってる感じなんだけど……今日もそんな感じみたい)
リリー(私と曜ちゃんで乗り込んで懲らしめて、警察が身柄拘束してもまだまだ治らない……)
リリー(鞠莉さんが言うには────)
鞠莉『全面戦争と言うよりは、戦力を小出しにして互いに削りあってるようにも見えるわね』
鞠莉『でもこんな抗争の仕方なんかあったかしら……ダイヤも何か不可解だって言ってたけど、マリーもちょっと違和感なの』
鞠莉『もしかしたらこの抗争の裏に何かマズイことが起き始めてるのかもしれない……気をつけてね』
リリー(ってことらしいけど……確かに日本のヤクザの抗争に海外から乱入するって、よくわからないかも)
リリー(確かに鞠莉さんの言う通り、何かが起ころうとしてるような……スパイダーセンスも何かを感じてる。間違いないのかもしれない) ・・・
リリー「…………ふう、こんなところかな?」
ヤクザ「ぅ、ぐっ……」
リリー「もう喧嘩しちゃダメですよー? ……って、毎日言ってるけど聞いてくれないもんね、あなたたち」
ヤクザ「……ヘッ」
リリー「今日の人たちは……ヤクザさんと、別のヤクザさん、それに……外国人かぁ」
ヤクザ「ヤロウ……人のシマでふざけた依頼なんかに、ノリやがって……」
リリー「……依頼? どういうことですか?」
ヤクザ「……」
リリー「ねえ、ちょっと! …………だめ、気絶してる。やりすぎちゃった……」
リリー「……依頼? なにを依頼されてるの、あの外国人は」
リリー「……鞠莉さんに相談してみよう」 〜ホテルオハラ・研究室〜
「お嬢様、あの子から本日の活動報告が届いてます」
鞠莉「んー」カタカタ
「昨日と同様のヤクザ同士の抗争でした。アクアガールと手分けして2件の抗争を止めた、とのことです。ドローンでも確認できてます」
鞠莉「その映像はこっちでも確認できてるわ」
「そうですか」
「……それと、最近よく現れる海外のマフィアについてヤクザが変なことを言っていたと」
鞠莉「変なこと?」
「……人のシマでふざけた依頼なんかにノリやがって、と」
鞠莉「……依頼?」
「そこで気絶したようで」
鞠莉「依頼ねぇ……」
「……先日、コンタクトを取ろうとしてきた変な教授と関係あったりしないわよね」
鞠莉「変な教授?」
「スパイダーリリーの生みの親たなんだと語っていた人物です」
鞠莉「……ああ、忙しいとか適当に言って無視したアレ」
「ええ、アレです」
鞠莉「……あの人は確か、放射能を浴びさせたクモの研究をしていたのよね」
「ええ。そして研究の発表を前に、そのクモを輸送していたところ、沼津駅前でその輸送トラックが横転事故を起こし、あの子がそのクモに噛まれた」
鞠莉「……その件があってから荒れに荒れて学会から永久追放されたんでしょう? なんで私に……」
「……スパイダーリリーについて研究しようとしてる、とか」
鞠莉「……」
「……」
鞠莉「ナターシャ、それは流石に」
「……」
鞠莉「……すぐにリリーを呼んで」
「もう呼んでるわ、ついでにアクアガールも。あと10分で到着するはず」
鞠莉「……」 ・・・
梨子「お待たせしました……ぅっぷ」
曜「大丈夫?」
梨子「じゃないれふ……」
「なにがあったの?」
曜「私が梨子ちゃんを抱っこして海を走ってきたのであります! シャイニーライナーならぬ曜ちゃんライナーってね!」
梨子「酔いました……」
「……はぁ」
鞠莉「遊んでる場合じゃないのよ二人とも」
曜「鞠莉ちゃん!」
梨子「す、すびばせん……うっ」
鞠莉「梨子の報告にあったヤクザの件だけど」
梨子「ぁ……はい」
鞠莉「ちょっと心当たりがあって、それで呼んだの」
ようりこ『!』
〜マリー説明中〜
鞠莉「……というわけで、梨子にそんな力を与えたクモを生み出した博士が何か企んでるかもしれないから気をつけて」
曜「はーい」
「じゃあ向こう岸まで船を出すからロビーまで降りていて」
曜「はい! いこ、梨子ちゃん」
梨子「……」
梨子「いやいやいやいや待ってください待ってください!」
みんな『?』
梨子「え、えっ……私、狙われてるんですか!?」
鞠莉「かもネってことよ」
梨子「かもねって……でも、クモを生み出した人が……」 鞠莉「でもそんな心配はいらないわよ梨子」
梨子「ほぇ……」
鞠莉「だってあの博士、学会から追放されてるし。それに有り金全部使ってあのクモを作り直そうとして失敗に失敗を重ねて無一文なんだから」
鞠莉「もう威厳もプライドも金も地位も何もかも失った哀れな男よ」
梨子「……」
鞠莉「だから安心して? 何かがあってもマリーが絶対に守るし、助けてあげる」
曜「私もいるしね!」
「ふふ」
鞠莉「ナターシャも腕は立つし」
梨子「……は、はい」
梨子「じゃあ……お言葉に甘えて」
鞠莉「よし、いい子ね。それじゃあ今日はお仕事終わりのtea partyで疲れを癒しましょ! 二人の好きなgrandmaのお菓子も用意してあるから」
ようりこ『!』
鞠莉「マリーももう休憩していいよねナターシャ?」
「あとは私がまとめておきますので、どうぞ」
鞠莉「thank you♥」
鞠莉「さあさあ、新たなリーク情報もあるからそれについて作戦会議も交えて女子トークね!」
梨子「物騒な内容の女子トークなんて嫌です〜!」
曜「まあまあ、私たち二人が頑張れば負けることはないよっ!」
梨子「もお、曜ちゃんったら……」
梨子「……でも、そうだね。私たち二人なら」
曜「うん!」
鞠莉「いいね二人とも。マリーも一緒に行こうかしら?」
ようりこ『危ないからダメ(です)!!』
鞠莉「ちぇー」ノξソ ´・ω・`ハ6 ようりこ『いただきます!』
梨子「はむ、もぐ……ん〜」
曜「おいしいよこのケーキ!」
梨子「紅茶もいい香り……鞠莉さんが仕事終わりに振舞ってくれる紅茶が、私、とっても大好きなんです」
鞠莉「ふふ、その日の働きによって茶葉を変えてるの」
曜「む? それってつまり、あんまり仕事してない日は安いお茶ってこと?」
鞠莉「ノンノン! 疲労度によって変えてるの。たくさん動いて汗をかいた日は甘いお茶にして疲れを癒したり、戦ってダメージをたくさん受けてきた日はさっぱりした後味のものにしたり」
梨子「何か変わるんですか?」
鞠莉「味が違うと癒され方も変わる……んだけど、二人は違うの?!」
梨子「……どうでしょう、いつも美味しくて、それだけで癒されてるから」
曜「私もであります」
鞠莉「マリーの努力って……」
梨子「で、このお茶が楽しみで頑張ってる日もありますから!」
曜「にしし、梨子ちゃん焦ってる」
梨子「曜ちゃん!」
曜「大丈夫だって! 鞠莉ちゃんの出してくれるお茶もお菓子もおいしいしっ」
梨子「それはそうだけど……」
鞠莉「……ふふ、本当におかしな子たちね」
ようりこ『!?』
鞠莉「あなたたちがヒーローでよかった。そんな会話ばかりの普通の女の子に、こんなに大きなものを背負わせてしまってるのは申し訳ないけれど」
梨子「……それは、鞠莉さんだって」
曜「そうだよ、鞠莉ちゃんだって私たちを助けてくれてるヒーローだもん」
鞠莉「……ふたりとも」
梨子「いつもありがとうございます」
曜「今日はサポートなかったけどね」
鞠莉「もう! 今日は忙しかったのっ!」
鞠莉「……ふふ、ありがと。ほらほらお代わりもたくさんあるから食べて飲んで!」
梨子「ふふ、はいっ」
曜「鞠莉ちゃんのケーキもらい!」
鞠莉「それはダメー!」 ・・・
梨子「その日は、お茶を飲んで、お菓子をいただいて、ゆっくりと談笑して解散となった」
梨子「船着場から私は歩いて。曜ちゃんはナターシャさんの運転する車で、それぞれ帰路に着いた」
梨子「家に着いたのは22時過ぎ。お父さんとお母さんに最近帰りが遅いって注意されちゃった」
梨子「どんなに怖い人でも簡単には負けない私になったけれど……親に心配させちゃダメだよね」
梨子「でも、スパイダーリリーをやってる間はどうしようもなくって……」
梨子「……いつか、この役目を終えたら、早くに帰って心配をかけずに済むのかな? なんて、ふふ」
梨子「それから私はスーツとウェブシューターの手入れを軽く済ませて、寝支度を整えて」
梨子「窓から見える千歌ちゃんのお部屋はまだ電気が付いていて……作詞してるのかな? なんて考えながら、私は眠りにつきました」 梨子「これが私の、桜内梨子の人生」
梨子「学校に通い、友達とスクールアイドルをやって……学校が終わればヒーローとして戦う」
梨子「そのあとは一緒に戦った仲間と打ち上げをして、両親の待つ家に帰る」
梨子「今の私はとても幸せだと思います」
梨子「抗争に巻き込まれて銃に撃たれたり殴られたりするのは痛いし泣いちゃうけど、でも」
梨子「それで助けられる人がいる。救える命がある」
梨子「私がこの力を使って人を救えるうちは、どんなに大変なことがあっても全力で助けるんだ」
梨子「それが、私がこの力を得た責任だと思うから」
梨子「その責任を果たすのが、私の役目だから────」
梨子「そう、今の私はとても幸せなんです」
梨子「大好きな人たちがいて、その人たちを守ることができる────だから、幸せ」
梨子「────だけれど」
梨子「私はまだ知らない」
梨子「────これからの私に起きる大変な出来事を」
梨子「私のこの力が、私の大切な人を傷つけてしまうことになるなんて────」
梨子「私は、まだ知らない」 スパイダーリリー
第5話「這いよる混沌」
おしまい 1ヶ月くらい更新できなくて本当に申し訳ないです
時間あるときにまとめて更新するより空いてるときにちまちま更新していくことを目指して2スレ目も頑張ります
さて、とあるマフィアのキャラを把握するためにPS4スパイダーマンやり直さなきゃ… このペースならしたらばとか速報でもよかった気がするがまああっちは人がいないしな… あれから忙しさが限界を超えてしまってた…
本当にすみません…
今日か明日に少しでもと思ってますがもってくれよオラの体 〜沼津〜
千歌「3人で遊びに来るのって久しぶりだねっ!」
梨子「そうかなあ? 先週も来たばっかりのような……」
曜「梨子ちゃん、先々週だよ」
梨子「あ、あれ……?」
千歌「梨子ちゃん忘れっぽいんだー」
梨子「そ、そんなつもりは……えと、ごめんなさい……」
曜「ふふ、本当に先週であってるよ♪」
千歌「にしし、引っかかったのだ!」
梨子「も、もう!ふたりとも〜!」
千歌「だってほら、先週は1時間おしゃべりして帰っちゃうくらい梨子ちゃん忙しかったでしょ?」
梨子「へ……?」 千歌「たまに部活休むし、終わっても急いで帰ってお出かけしてるみたいだから」
千歌「1週間に一回はこうやって遊んでリフレッシュしないとだよっ」
曜「そうそう、こうして私もまた遊べるようになったことだしねっ」
梨子「千歌ちゃん、曜ちゃん……」
千歌「まあ曜ちゃんも最近付き合い悪くなったけど」
曜「!?」
千歌「だから今日はチカと遊ぶんだよ門限の時間までっ!」
ようりこ『は、はい!』
千歌「ふふん、よしよし。それじゃあまずタピオカ買いに行こ! 都会の女の子はタピオカ片手にショッピングなんだよ!」
曜「さ、サーイエッサー!」
梨子「ちょっと知識が偏ってる気が……」
千歌「梨子ちゃんなんか言った?」
梨子「な、なにも言ってないよなにも」
千歌「……ふうん」
梨子「た、タピオカ久しぶりだな〜……あは、あははは……」 千歌「……にしし! チカはねえ、オレンジジュースのタピオカ! きっとおいしいよ!」
梨子「そ、そんなのあるの!?」
千歌「なければ作ればいいんだよ!」ダッ
梨子「なに言ってるの!!?」
曜「千歌ちゃんらしいと言えば、らしいけど……あはは」
梨子「……気を遣わせちゃったね」
曜「うん……口にしないだけで、私たちのこと、一番よく見てくれてるしね」
梨子「曜ちゃんの身体のことは、千歌ちゃんには」
曜「一番最初に話したよ。……たまに、みんなのいないところで突かれて遊ばれてる」
梨子「遊ばれてるんだ……」 曜「怖くないよってアピールしてくれてるみたいで安心できるけどね、ふふ」
梨子「……優しいね、千歌ちゃん」
曜「それは梨子ちゃんもよく知ってることであります」
梨子「まあ……そうだね」
曜「それよりほら、早く行かないと見失っちゃうよ! 千歌ちゃんの居場所は鞠莉ちゃんの通信で教えてもらったりもできないんだから!」
梨子「わ、わ、わ! もう駅前まで行ってる!」
曜「え、早!? 梨子ちゃんウェブでスイングして連れてって!」
梨子「できるわけないよ!? 曜ちゃんこそ水の噴射で連れてってよ!」
曜「よっし任せて!」
梨子「冗談だからやめて!!」 ・・・
千歌「んーっ! オレンジティータピオカっておしゃれだね〜!」ヂュ-
梨子「本当に千歌ちゃんオレンジジュース大好きだね」
千歌「むむ? オレンジティーだよオレンジティー! オレンジジュースなんてもう子供の飲み物なんだよ」
梨子「えぇ……毎日お昼にパンと一緒に飲んでなかったっけ?」
千歌「あの頃の私はただの子供、こわっぱだったんだよ」
梨子「こわっぱ……」 千歌「そのこわっぱに出会いがあった。大人になったんだよ、オレンジティーとの出会いによって」
曜「明日にはオレンジジュースに戻ってるよきっと」
千歌「戻らないもんっ!もうオレンジティーで大人になったチカはそんな子供の飲み物なんて……」
曜「ほんとかなぁ?」
千歌「ほんとだよ!」
曜「じゃあもうオレンジジュースは飲まないの?」
千歌「もちろん!」
曜「じゃあ学校の帰りにオーモスで寿太郎のジュースも飲めなくなっちゃうね」
千歌「!!」 梨子「あ、ほんとだね。もう寿太郎飲めなくなっちゃう」
千歌「そ、それは……うぐぐ……」
千歌「い、いじわるー!!」
ようりこ『あはははっ』
千歌「いじわるなふたりにはオレンジティーとの出会いを体験させてあげるよ!」
曜「一口くれるんだ」
梨子「やさしい……」
千歌「ねえ、それよりだよ」
梨子「?」
千歌「梨子ちゃんってスパイダーリリーなの?」
梨子「ぶはっ!!?」
曜「うわぁ!?」
千歌「私のオレンジが〜!」 梨子「げほ、けほっ……ち、千歌ちゃん今なんて……」
千歌「梨子ちゃんスパイダーリリーなんでしょ?」
梨子「……違うよ?」
千歌「曜ちゃんから聞いたもん」
梨子( ・ὢ・ )
曜「ゴメン♪」
梨子「よ、曜ちゃんったら冗談好きなんだから〜」
曜「おお、逃げてる」
千歌「本当に違うのー?」
梨子「違うに決まってるよ? 私みたいな、ほら……腕も細くて地味で運動神経もそんなに良くない普通の高校生が、あんなヒーローなわけないじゃない」
梨子「そうでしょ?そうだよね曜ちゃんならまだしも」
千歌「むむ……確かに曜ちゃんは運動神経抜群だし筋トレしてるから強いし……」
梨子「……」
曜「いや〜えへへ」 千歌「……でも曜ちゃんはほら、水のヒーローでしょ?」
曜「まあね」
梨子「!!?」
千歌「あれ、聞いてるんじゃないの? アクアガールっていう新しいヒーロー、あれって曜ちゃんだって」
曜「……てへ♪」
梨子(もぉ〜〜っ!!)
曜「ま、そういうわけだから! これからは何かがあったらすぐに曜ちゃんが助けちゃいますとも!」
千歌「わ〜い♪」
梨子「……」
梨子(なんだか複雑な気分だなぁ……むむむむ)
千歌「よし、それじゃあスーパーヒーロー曜ちゃん! ゲームセンター行こ!」
曜「ヨーソロー!」
梨子「あ、待ってよぉ〜!」 〜ゲームセンター〜
ドゥンドゥン♪
千歌「こんにゃろ〜!!」ズダダダダダ!!
曜「千歌ちゃん待って待ってリロード追いつかないから!」
千歌「え、なになになにわあちょっと待って噛まれてる噛まれてる曜ちゃんたすけてたすけて!!」
曜「待ってリロードして……あ、こっちまで来てる!」
千歌「よーちゃーん!」
曜「ゴメン無理〜!!」
梨子「……ふふ」 梨子(そういえば、普通のなんでもない1日を過ごしたのっていつぶりだろう)
梨子(思えば、この力を手に入れてからずっとスパイダーリリーとして活動して……)
梨子(それのない時間は学校と部活、あとはラブライブ……)
梨子(最近部活にも満足に参加できてない……ダイヤさんにも色々と心配されちゃったんだっけ)
梨子(……みんな、優しくて暖かくて、本当にありがたいな……)
梨子(……だから、私)
梨子(この力を手に入れた時、最初にみんなを守りたいって思ったんだよね)
千歌「あー……負けちゃった」
曜「チームワーク最悪だったであります……」
千歌「曜ちゃんがたすけてくれたらもっと行けたもん!」
曜「いやいや、千歌ちゃんが自分だけ回復しちゃうからだよね!?」
千歌「むむむ……! じゃあ、次は梨子ちゃんとやる! 梨子ちゃんとなら最高のベストマッチを見せつけられるもん!」
梨子「ほえ?」
曜「望むところだよ! 梨子ちゃん交代!」
梨子「あ、はい! えと……どうやるの?」
曜「えっと、ここを〜……」 〜ホテルオハラ・鞠莉の部屋〜
ダイヤ「掴んだって、本当ですの?」
鞠莉「of course」
鞠莉「近頃ずっと巷を騒がせてるヤクザやギャング、マフィア……面倒だからもう全部ギャングで統一しちゃうけど」
鞠莉「そのギャングたちが今日、沼津駅に奇襲を仕掛ける計画を立ててる情報が入ってきたの」
ダイヤ「確かな筋の情報なのでしょうね……?」
鞠莉「それはno problemデース! 小原家が本気で調べ上げたんだもの!」
ダイヤ「……そう。でも、なぜ沼津駅に?」
鞠莉「……それだけが不明なの」
ダイヤ「不明? 何もわからないと?」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています