エミ「ハナヨちゃんの様子がおかしかったので着いてきてしまいました……でも……こんな事が……」

花陽「うん………」


「朝早くにうちの門を叩くから何かと思ったらよ、嬢ちゃんが薬を売ってくれって来たんだよ」

花陽「薬……お母さんのために?」

「酷くやつれてるんで、これは何かあったに違いないと、数人で様子を見に行ったのさ……そしたら」

エミ「亡くなっているお母さんを発見した…という事ですね……」


「……?」


 私達の話もあまり理解できないまま、女の子はキョトンとしています
 生きていてよかった……そう思っていたのに、今は違う感情で胸が締め付けられます……


花陽「……………あの」
 
「ん?」