【SS】千歌 「生きるために何を喰らう」
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あぁ……柔らかい。
でも、しっかりとした筋肉の形。
触れていたい。いつまでも
……たい
この感触が、最近たまらなく好きだ
……べ……い
「千歌ちゃん……? ぃ……たぃ…」
…………べたい……
ねぇ、もっと触らせててよ。
「千歌ちゃん……!」
「ねぇっ……千歌……ちゃ……!!!」
爪に暖かい液体が滲むのを感じる。
●●ちゃんの温もり
「…………か……!!! か……ち……!!」
千歌 「好き……っ……これっ……もっと……」
もっと、この感触を。味あわせて。
「千……か! ……ちゃ……!!」
もっと、もっともっともっともっともっと
────食べさせて
ーーーーーー
ーーーー
ーー 曜 「千歌ちゃん!!」
果南 『はぁっ……! うぉぉぉおおぉ!!』
千歌 『はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
お互い飛びかかろうとした、その時。
プシュゥゥゥゥゥゥゥゥッッッ!!!
千歌 『…………はぇ……っ?』
私の体が、白い煙に包まれた。
私の体は力なく崩れ落ち、所々から煙を吹き出し始め、変身が解ける。
千歌 「なん……で……っ」 微かに開けた視界の先には、鞠莉ちゃんがスプレー缶のようなものを自分に向けているのが見えた。
鞠莉 「……アマゾン細胞を破壊するガスよ。作戦にも使われる、ね」
曜 「ッ!! ふざけるなぁっ!!!」
曜ちゃんが鞠莉ちゃんを殴りつけた。
鞠莉ちゃんは大きくよろけ、窓に頭を打ち付ける。
梨子 「曜ちゃんっ!!」
果南 『鞠莉っ!』
鞠莉 「心配……ないわ。この程度の量なら、アマゾン細胞は自己修復できる。少しだけ、気を失うだけよ」 千歌 「そん……な……!」
鞠莉 「作戦を実行している間、少しだけ眠っててちょうだい、千歌っち」
千歌 「だめっ……やめ……てっ……!!」
視界がだんだん狭まっていく。
鞠莉ちゃんは携帯で誰かに連絡をした。窓の外で、ドローンのようなものが何十、何百と飛んでいくのが見える。
鞠莉 「あのドローンが、街中に薬を撒く。これで、全てが終わる」 千歌 「はぁっ……あぁ……っ……」
曜 「そんな……」
果南 「これでよかったんだよ、これで」
千歌 「違う……こんなの、間違……っ……て」
暗闇に視界が支配される。遠くで、曜ちゃんと梨子ちゃんが私の名前を呼び続けている。
大粒の涙が、頬を伝うのを感じたのを最後に、私の意識は完全に途切れた。
ーーーーーー
ーーーー
ーー 千歌 「──────っ!!」ガバッ!
目を覚ますと、部屋は曜ちゃんと梨子ちゃん、そして私の3人だけになっていた。
千歌 「………鞠莉ちゃんと果南ちゃんは?」
梨子 「鞠莉ちゃんはプレートの回収。果南ちゃんは、ガスが落ち着いたから、生き残りを駆除しに行くって……」
千歌 「生き残り……。ということは、作戦は」
曜 「うん、実行されちゃった。……鞠莉ちゃんの計画通りにね」
千歌 「そんなっ!!」
慌てて窓の外を見ると、街の至る所から白い煙が立ち上っていた。 曜 「あの白い煙が、死んだアマゾンから出てる煙なんだって」
千歌 「そんな……あんなに、沢山」
梨子 「千歌ちゃん……」
千歌 「こんなのって……ないよ! 酷すぎるよ!!」
曜 「うん、そうだよね……」
千歌 「今を楽しく生きてるアマゾンだって、きっと沢山いた! なのに突然こんな……!」
千歌 「うぅ……ぐぅっ……! あぁぁっ……あぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」 梨子 「……千歌ちゃん、もう帰ろう」
曜 「ここにいても辛いだけだよ。一緒に帰ろう」
千歌 「うぅっ……ごめん、なさい……! 何もしてあげられなくて!! ごめんなさいっ…!」
曜 「千歌ちゃん……」
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ーー 梨子 「…………なに、これ」
梨子ちゃんと曜ちゃんは、私のことを心配して、家までついてきてくれた。
曜 「どう……なってるの、これ」
だけど、私たちを迎えたのは、あまりにも残酷な光景だった。
梨子 「ねぇ……っ! 千歌ちゃん、何これ!? どうなってるの!?」
千歌 「わかんない……わかんないよ……!」
全身から力が抜けていく。
目の前の現実を、頭が理解しようとしない。
──私たちの目の前にあったのは、外壁がボロボロに壊れ、屋根は崩れ落ち、家具や布団などが乱雑に外へと投げ出された、十千万旅館だった。
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ーー 本日はここまでとさせていただきます
また明日の夜10時頃に、続きを投下します
よろしくお願いします ああ…
千歌ちゃんがアマゾン細胞持ってるということはそういうことか… 千歌 「アマゾンッ!!」
曜 「ま、待って千歌ちゃん!」
変身した私は、建物の屋根から屋根へと飛び移りながら、全速力で街を駆ける。
十千万旅館には、お父さんだけが残されていた。お父さんは、
父 『み、みんな虫みたいな怪物になって、どこかへ……!』
とだけ言い残し、意識を失ってしまった。
千歌 (美渡ねぇ、志満ねぇ……それにお母さん。どこへ行ったの? それに、“虫みたいな怪物になった”って) 千歌 『そんな……! そんなはずない! そんなこと、あっていいわけない!!!』
梨子 「千歌ちゃん、待って!!」
曜 「なんで……気付かなかったんだろう」
梨子 「曜ちゃん?」
曜 「鞠莉ちゃんに言われたこと、覚えてない? 千歌ちゃんがアマゾン細胞を宿してる理由」
梨子 「なんでってそれは……。っ!!」
曜 「くそっ! 分かってたはずなんだ、こうなるって! なんであの時、何がなんでも鞠莉ちゃんを止めなかったんだろう!」
梨子 「お願い……! みんな、無事でいて!」
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ーー ──美渡ねぇは、海岸沿いの道の途中に倒れていた。体は所々が乾いた地面のようにボロボロに崩れ、その隙間から白い煙を吹き出していた。その体を、豪雨が容赦なく打ちつける。
美渡ねぇの前には、今まさにトドメを刺さんとする、アマゾンがいた。
果南ちゃんだ。
千歌 『やめろぉぉぉおおぉぉッ!!!!』
果南 『!? 千歌……っ!』
上空から飛びかかった私は、果南ちゃんの顔面を鉤爪で抉るように引っ掻く。
両方の複眼を繋ぐような傷跡がつき、果南ちゃんは絶叫しながら大きくよろめく。
美渡 「……ち…………か……?」
千歌 『うぉぁぁぁぁぁッッッ!!』 その隙を見逃さなかった。ベルトのハンドルを引き抜くと、ハンドルの先端が鞭のような形に姿を変えていく。
果南ちゃん目掛けて鞭を振る。赤黒い鞭はみるみるうちに果南ちゃんの体に巻き付き、締め上げていく。
果南 『うぎっぃっ……千歌っ……!!』
千歌 『はぁっ……はぁっ!! だぁぁぁぁぁっ!!!!』
大きく振りかぶり、果南ちゃんの体を宙へ投げ、そのままアスファルトに叩きつける。
果南 『だぁぁぁぁぁっ!!?!?』
果南ちゃんは全身から電磁波のようなものを発しながら崩れ落ちる。全身が赤黒い液体に包まれたかと思うと、白い煙を上げながら変身が解けた。
果南 「はぁっ……はぁっ……! いっ……」 美渡 「か、果南……ちゃん!?」
千歌 『美渡ねぇっ!!』
私も変身を解き、美渡ねぇに駆け寄り、体を抱き上げる。その体は、あまりにも軽かった。
美渡 「千歌……。ははっ、そっか。あんたらが、アマゾンだったんだ」
千歌 「美渡ねぇ! しっかりして!!」
美渡 「最近様子が変だと思ったら……。気付けないなんて、姉失格だな」
千歌 「そんなことない……っ! 美渡ねぇっ!」
美渡 「……ごめんな、千歌。私、アマゾンだったんだ」
口から血を流しながら、美渡ねぇは私たちがアマゾン細胞を持つ理由を、語りだした。
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ーー 〜一週間前 鞠莉の部屋〜
鞠莉 「千歌っちのお母さんは、アマゾン細胞の最初の実験体だった」
梨子 「最初の、実験体?」
鞠莉 「25年前、まだアマゾン細胞を人型に成長させる技術がなかった時」
鞠莉 「まずはアマゾン細胞が人間に適応するかどうか実験するために、千歌っちのお母さんは体にアマゾン細胞を移植された」
曜 「そんな……!」
鞠莉 「でも、実験は失敗。移植した瞬間に暴走し、研究所を脱走。足取りも掴めなかった」
鞠莉 「彼女はこの街で暮らし、ひとりの人間として生活し始めた。結婚もして、幸せに暮らしていたわ」
鞠莉 「でも彼女は、千歌っちが中学生になるまで気付かなかった。……自分が産んだ子ども達にも、アマゾン細胞が宿っていることに」
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ーー 美渡 「私たちにアマゾン細胞が宿っていることに気付いた母さんは、私たちが覚醒しないために、料理に混ぜたりしながら、毎日少しずつ私たちに人肉を食わせた」
千歌 「だから、私……お母さんの料理にしか食欲が湧かなかったんだ」
美渡 「千歌……っ。母さんと志満ねぇは、まだ生きてる」
千歌 「……っ!」
美渡 「2人は、生き残ったアマゾン達を連れて、人里から離れたところに逃げてる。でもあんな状態じゃ、捕まるのも時間の問題だ」
千歌 「そんな……」
美渡 「あんたしかいないんだっ!! 生き残ったアマゾンを……母さんと志満ねぇを守れるのは、あんたしかいないっ!!」 千歌 「私が……?」
美渡 「……頼む。みんなを…………守って──」
千歌 「…………美渡ねぇ?」
美渡 「────。」
千歌 「ねぇ…………返事してよ、ねぇっ!!」
果南 「……っ!!」
千歌 「ねぇっ……! 美渡ねぇ!! あぁぁ……っ……あぁぁぁぁっ!!!! あぁぁぁっ!!」
果南 「…………これで、わかったでしょ千歌」
千歌 「……っ!!」 果南 「アマゾンは悲劇しか産まない。存在し続ける限り、負の連鎖は止まらない!」
千歌 「…………ちがう」
果南 「今しかないんだ!! 今アマゾンを殲滅すれば、もう誰も傷つかないッ!!!」
千歌 「違うッッッ!!!!」
果南 「…………千歌?」
千歌 「アマゾンが悲劇を産むんじゃない! 人間が勝手に、アマゾンの存在を悲劇にしているだけだっ!!!」
果南 「この分からず屋っ……!」
千歌 「果南ちゃんは、美渡ねぇと過ごした日々を忘れたの!? 人間が何もしなければ、みんな幸せなままだった!!」
果南 「それは……っ!」 曜 「千歌ちゃん!」
梨子 「よかった、いた!!」
私を見つけた曜ちゃんと梨子ちゃんが駆け寄って来る。
私は美渡ねぇの亡骸を抱え上げ、ゆっくりと立ち上がった。
曜 「嘘……そんな……!」
千歌 「……ごめん、曜ちゃん、梨子ちゃん」
梨子 「千歌ちゃん……?」
千歌 「私、行くよ。アマゾン達を守れるのは、私だけだから」
ゆっくりと、ベルトのハンドルを握る。
曜ちゃんが私の名前を叫びながら、駆け寄って来る。 完結してから最初から読もうと思ってるから、早く最後まで貼っちゃってくれ 千歌 「──────アマゾン」
激しい熱風が、3人の目をくらます。
その隙に私は、美渡ねぇの亡骸を抱きながら勢いよく飛び、3人の前から姿を消した。
曜 「…………千歌、ちゃん?」
果南 「……あの、バカッ!!」
曜 「千歌ちゃぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!」
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ーー ────あれから、数ヶ月。
私たちアマゾンは、人里離れた山奥に身を潜めながら生活していた。
母 「……千歌ちゃん、ご飯」
千歌 「うん、ありがとう」
千歌 「…………あなたの命、いただくね」
黒いドロドロに包まれた赤い球体を口に運ぶ。アマゾンの心臓だ。
母 「……少ないけど、我慢してね」 千歌 「いいの。これしか食べないって決めたのは、私だから」
母 「みんな、納得したことだから。気にしないでね」
千歌 「うん…………ありがとう」
私たちは、覚醒してしまったアマゾンの肉を食べて生活していた。
こうすれば、私たちアマゾンは人を襲うことなく、穏やかに暮らすことが出来る。
覚醒してしまったアマゾンは私が狩り、お母さんがそれを調理してアマゾン達に振る舞う。非人道的なように思われるかもしれないが、人間に危害を加えず生きるには、こうするしかなかった。
母 「……ねぇ、千歌ちゃん。たまには、みんなのところに戻ってあげたら?」 千歌 「ううん、いいの。これが私の決めたことだから」
母 「千歌ちゃん……」
千歌 「それに、私がいないうちにもし……」
その時、遠くの方でアマゾン達の叫びが聞こえた。
「うわぁぁぁぁぁっっ!!!!」
「また来た……“アイツ”がぁぁぁっ!!」
千歌 「……ほら、噂をすれば」
母 「……お願いね、千歌ちゃん」
千歌 「うん。じゃ、行ってくる」
残りの肉を一気に頬張り、声の聞こえた方へと駆け出す。そこには逃げ惑うアマゾン達。
そしてその先には、いつものように、鋭い眼光でこちらを睨む果南ちゃんが立っていた。 千歌 「もういい加減、諦めてよ。果南ちゃん」
果南 「何度返り討ちにあっても、私の意志は変わらない。アマゾンを、殲滅する」
千歌 「どうして、そこまで」
果南 「鞠莉のため……いや、違うか。もう私の目的は、変わりつつある」
千歌 「それって……どんな?」
果南 「……千歌には、関係ない」
そう言って果南ちゃんは、静かにベルトのハンドルを握る。それに合わせて私もハンドルを握り、構える。
千歌・果南 「「アマゾンッッッ!!!」」
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ーー 梨子 「……曜ちゃん」
放課後の教室。
机に伏している曜に、梨子が声をかける。
梨子 「……練習、行かないの?」
曜 「なんか、行く気起きなくて」
梨子 「一年生のみんなは、もう先に始めてるよ」
曜 「……もう、千歌ちゃんはいない。鞠莉ちゃんどころか、最近はダイヤさんも練習に来ないし」
梨子 「だからって、辞めるの? 千歌ちゃんが帰ってくる場所を残しておくって言ったのは曜ちゃんだよ」
曜 「……厳しいなぁ、梨子ちゃんは」
曜は体を起こし、大きく伸びをする。 梨子 「……後悔、してる?」
曜 「何を?」
梨子 「千歌ちゃんを止められなかったこと」
曜 「ううん、全然。だって、あれが千歌ちゃんの選択だから」
梨子 「…………そっか」
曜 「練習、行こっか」
梨子 「うん。みんな待ってるよ」
曜 「……みんな、か」
梨子 「そう……。“みんな”待ってる」
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ーー 果南 「ぐぅっ……! 今回も、派手にやられたなぁ……ははっ」
腹に空いた大きな傷を手で抑えながら、果南は海岸をヨロヨロと歩く。しかしついに力尽き、砂浜の上に大の字になって倒れる。
ダイヤ 「……果南さん」
果南 「ダイヤ……! どうしてここに」
ダイヤ 「その様子だと、またやられたみたいですね、千歌さんに」
果南 「もう一発喰らってたら、流石にやばかったよ。でも、命を奪うまでしないのが、千歌らしいというか」
静かな波の音だけが、二人の間に流れた静寂の中に響く。 ダイヤ 「……果南さん」
果南 「何さ」
ダイヤ 「アマゾンになったこと、後悔したことありますか?」
果南 「……ない、とは言えない。むしろ、最近は後悔ばかりだ」
ダイヤ 「そうですか……」
果南 「でもその度に、後悔しても無駄だなって思う」
ダイヤ 「どうして?」
果南 「あの時の私には、この選択肢しかなかった。自分を犠牲にしようとしてる鞠莉を、ただ見てるなんてできなかった」
ダイヤ 「…………。」
果南 「結局私は、意志を持ってるようで持ってない。敷かれたレールの上を歩いてることを、バレないようにしてるだけだ」
ダイヤ 「だから、千歌さんに勝てないと?」
果南 「……その通りだよ。多分私は一生、千歌には勝てない」
果南 「ねぇ、なんで今更そんなこと聞いたの?」 ダイヤ 「……そうですね。今後の参考、といったところでしょうか」
果南 「参考? ……一体何の?」
ダイヤ 「……果南さん。私は毎日が後悔の連続でした。戦い続ける果南さんの姿を見て、何も出来ない自分を責め続けていました」
果南 「ダイヤ?」
ダイヤ 「だからこそ、鞠莉さんを救える力を持つあなたが諦めるような素振りを見せるのが、憎くて仕方ありません」
そう言って、ダイヤはカバンからおもむろに何かを取り出し、静かに涙を流した。 ダイヤの手に握られていたのは、ベルトだった。果南や千歌のものとは違い、鋭い瞳が一つだけデザインされたそのベルトを、ダイヤは力を込めて腰に巻く。
果南 「ダイヤ……? なに、そのベルト……」
ダイヤ 「……もう果南さんでは成し遂げられないことを、この私がっ……!」
ダイヤの手には、注射器のような形をしたカートリッジが握られていた。それをベルトのスロットに差し込み、押し子を掌で力強く押し込む。
果南 「ダイヤ……? あんたっ!!」
ベルトにデザインされた瞳が黄色く光る。それと同時にダイヤの瞳も、黄色に輝く。 ────────────────────
ダイヤ 「──────アマゾン」
──────────────────── 放たれた熱風が瀕死の果南を襲い、果南の体は瞬く間に炎に包まれる。
果南 「うぁ……っ……! あぁぁぁぁっ!!」
炎に包まれる視界の先に、一体のアマゾンが立っていた。機械的で、真っ赤なスーツに身を包んだそのアマゾンは、果南を鋭い目付きで睨んでいた。
果南 「ダイヤ……ッ!! なんで……なんでっ! あぁぁぁぁっっ!!!!!」
ダイヤ 『……果南さん、あなたではもう』
────鞠莉さんを守れない。
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ーーーー
ーー パリィンッ!!!!
鞠莉 「っ!!?」
自分の部屋で一人黄昏ていた鞠莉は、突然鳴った大きな音に驚き振り向く。
棚の上にあった写真立てが、床に落ちているのが見えた。
鞠莉 「……どうして」
写真立てを拾い上げて目に飛び込んだのは、ダイヤ、果南と一緒に撮った写真だった。
スクールアイドルを結成して、初ライブの後に3人で撮った写真だ。
ガラスには亀裂が入り、まるで3人の間を裂くように割れていた。
何故か、とてつもない悪寒がした。
鞠莉 「…………果南?」 ーーーーーー
ーーーーー
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ーーー
ーー
【SS】千歌 「生きるために何を喰らう」
完 これにて Season1 完結です。
次回はSeason2として
【SS】ダイヤ 「生きるために何を捨てる」
に続きます。
まだ正確な目処はたっていませんが、年内に投下できるようにしたいと思います。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。沢山のレス、大変励みになりました。
次回作も、よろしくお願いします ちなみに果南ちゃんと千歌ちゃんが使用していたのが『アマゾンズドライバー』
ダイヤちゃんが使用していたのが『ネオアマゾンズドライバー』です
ご存知ない方は是非一度検索してみてください。めちゃカッコイイです >>207
そもそもアマゾンつながりでアマプラで制作されてるから当然と言えば当然 もっとグロを‥ 読むだけで吐き気がするくらいのグロを‥ アマゾン=グロだぜよ >>210
結構オリジナルの展開も入れた形にしたのでどうかなーと思っていたので、そう言っていただけると嬉しいです。ありがとうございます
>>211
アマゾンズはストーリーの雰囲気が本当に好きだったので、今回はそれに重点を置いて書きました。過激なアクションもアマゾンズの魅力なので、Season2ではちゃんと書き込めるようにしたいです ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています