0001名無しで叶える物語(家)
2019/06/09(日) 01:36:15.19ID:lewcACqPその日私はなんだか眠れなくて、家の中をウロチョロしていた
普段の私はよく眠れるほうだ
運動たくさんするし、布団に入ったら2分で寝息を立てる
でもその日は何故だか眠れなくて
そういう時は身体を動かすのが一番なんだけど、いかんせん深夜だし外に走りにも行けない
だから家の中を目的もなく、鬱陶しくウロチョロしていたのだった
そのうち居間のテーブルあった、お父さんが読み散らかした本が目に入った
読書なんてそうそうしない私だけど、その時はなんだか手持ち無沙汰だったから
「うわっ、つまんなそ……」
……なんて言いながらペラペラページをめくって視線を怠く左右に走らせた
それは哲学書だった