0292名無しで叶える物語(らっかせい)
2019/04/16(火) 23:36:06.90ID:QGw0HLcFルビィ「大丈夫、ルビィはちゃんと分ってるよ……」
ルビィ「この前、背中を押したときに覚悟はしたんだ」チラッ
ルビィ「………」グッ
花丸(それでいいなら、マルは止めないよ)
花丸(でも、覚悟はしておいてね)
花丸(現実は、優しくないんだよ)
花丸(追い詰められた人にほど、非情にできているものなんだよ)
花丸「ルビィちゃんは、靴の件を聞かれるよね」
花丸「……マルはこのことは黙っておく」
花丸「特に、善子ちゃんに知られたら大変なことになりかねないからね」
ルビィ「うん」
花丸(……でも、動き出した歯車は止まらない)
花丸(明日には広まっちゃうかな)
花丸(警察は、男の人を捕まえるかな)
花丸(どうなるんだろう)
花丸「見つかると良いね」
ルビィ「そうだね」
花丸(何が。とは言わないでおく)
花丸(そうすれば、ルビィちゃんは笑顔でこたえられるから……)
花丸(けれど)
花丸(そんなルビィちゃんの気丈さをあざ笑うかのように)
花丸(その日の夕方、捜査を受け入れた縁談相手の男の人の車から、血の付いたダイヤさんの髪留めが見つかった)