花丸「片方の靴しかない、ほかにダイヤさんのものは見当たらない」

花丸「ルビィちゃんが言ってたように、ダイヤさんはもう……」

ルビィ「っ」

花丸「だから、覚悟をしておいたほうが良い」

花丸「認めないなんて、目を背けないほうが良い」

花丸「……壊れるよ」

ルビィ「え?」

花丸「中途半端な覚悟は、ルビィちゃんを壊しちゃうよ」

花丸「二度と、戻れなくなっちゃうよ」

ルビィ「………」

花丸「どうする?」

花丸「今のルビィちゃんなら、元に戻れる」

花丸「ダイヤさんのことを悲しむことのできるルビィちゃんに戻れる」

花丸「でもきっと、それは辛いよ」

花丸「いちどでも、その背中を押してしまったのだから」

花丸「その中途半端な挫折は、永遠に……ルビィちゃんの足を引き摺らせてしまう」