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ルビィ「善子ちゃん!」

善子「ルビィ……花丸も先に来てたのね」

花丸「うん、電話が来てすぐに来たから……でも、善子ちゃんほどじゃない」ジッ

花丸「パジャマで出てくるなんて、焦りすぎずら」

善子「形振り構ってられないでしょ……」

善子「ルビィ、状況を詳しく教えて」

ルビィ「えっと、お母さんから聞いた話だけど」

ルビィ「お姉ちゃんが帰ってくる予定だったのは、19時」

ルビィ「今は22時」

ルビィ「20時の時点で何かあったんじゃないかって」

ルビィ「警察に連絡はしてたんだ」

ルビィ「でも、たった一時間だからってことで」

ルビィ「連絡を忘れているだけでは? 少し落ち着きましょうって」

善子「……はぁ!?」

善子「そいつなに考えてんのよ!」

花丸「善子ちゃん黙って、話が進まないよ」

善子「っ」

ルビィ「で、警察が役に立たないから21時までお姉ちゃんに電話したりしながら待ってたんだけど」

ルビィ「そこから30分経っても音信不通」

ルビィ「だから、もしかしたらって……」

善子「私に電話してきたわけね」

ルビィ「うん」

ルビィ「一応、21時の時点で鞠莉ちゃんたちにもお母さんが電話済み」

花丸「でも、そこにはいない」

花丸「……確かに、行方不明ずら」

善子「最初からそう言ってるでしょ!」