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ダイヤ「……今日はありがとうございました」

「いえ……その、私も楽しかったです」

「あ、いや、そうじゃないですね」

「えっと、楽しんでいただけたようで……」

ダイヤ「ふふっ」

「っ」

ダイヤ「落ち着いてください」

ダイヤ「私は十分、楽しかったんです。短い時間ではありましたが、温かみを感じる時間でした」

ダイヤ「大丈夫、自信を持ってください」ニコッ

「……」グッ

「黒澤さん!」

ダイヤ「……はい」

「その、まだ……二日しか知り合っていませんし」

「まだ、お互いのことは全然わかりません」

「ですが、でも……だからこそ」

「もう少し、知り合いたいと思っています」

「これからも、時々……会うことは出来ませんか?」

ダイヤ「………」

ダイヤ「……わたくしから促しておいて、申し訳ございません」

ダイヤ「今は、そういうことを考えられなくて」

「………」

ダイヤ「貴方は良い人ですわ。優しくて、一途で、一生懸命で」

ダイヤ「だからこそ、わたくしのような人間には勿体ない」

ダイヤ「……申し訳ありません」