善子「そのぶんハードなとこもあるけど、なんとかやれてるわ」

善子「周りの人も褒めてくれるしね」

千歌「……そう、なんだ」

善子「同僚も先輩もみんな優しくて、Aqoursにいた時のことを思い出しちゃうわ。みんな私のバカにも付き合ってくれるし」

千歌「……」

善子「会社に入ったら人間関係に苦労する……って聞いてて怖かったけど、全然そんなことなくてよかった」

善子「不幸には自信があるけど、これだけはラッキーだわ」

千歌「……そっか」

善子ちゃんは、私と逆なんだね。

善子「昨日も同僚と飲み会で────」

私が失敗した、会社の人との関係を……善子ちゃんは上手く乗り越えたんだ。

すごいな。すごいよ。

私にはできなかったのに、善子ちゃんはできたんだ。

恵まれたね、周りに。

今までの私みたいに。

千歌「じゃあ……善子ちゃんは今も輝けてるんだ」

善子「ん? ……そうね、あなた風に言えば……最高に輝いてるわ」

千歌「……」

そっか。

千歌「よかったね。安心したよ」

最悪だよ。

千歌「善子ちゃんが一番周りと融け込めなさそうだから、心配してたんだよ」

なんで私はダメなのに、善子ちゃんは出来てるの?

善子「え、ひどい! これでも真面目な善子ちゃんなのよ!」

真面目、真面目か。それじゃあ私は真面目じゃないってこと?

千歌「でも堕天使じゃん!」

善子「それは言わないで!」