「わかるわー」

え、え……え?

「なんか周り見てるっていうか? いきなり態度変えてさ、私たちの話聞いてたんじゃね?ってww」

「そうなんですよねww」

「なんかあからさまに、私らになんも言われないように態度変えてきましたもんね」

「喋ってても黙っててもウザいって最悪だわww」

え────

これでも、ダメ……なの?

じゃあ、じゃあ私……どうしたらいいの……?

私、分からない。

わからないよ────たすけて、だれか。

もう、わたし、どうやってがんばればいいかわからない────

・・・

千歌「……今まで、お世話になりました。ありがとうございました」

私は1年半で、その会社を辞めた。

ある程度貯金ができるまで、それだけは我慢して続けた。

でも目標金額の目処がついたから、だから、辞めた。

もう誰も信じられなくて、ここには、いられなかった。

ううん、本当ならすぐにでも辞めたかったけど……これなら、まだがんばれた方だよね。

でも、これからはひとりで生きていかなくちゃいけない。

辞めるときに、大学の同期とも少し揉めてしまって……地元じゃない場所で、私にはもう頼る相手はいない。