0695名無しで叶える物語(たこやき)
2019/01/12(土) 22:20:38.27ID:3sJDVsr0私は、今までの自分の行いを後悔したことなんて、なかった。
ずっと幼馴染だった曜ちゃんや果南ちゃんは、私がどんなことを言っても、どんなことをしても笑顔で付き合ってくれたし。
高校生になってから知り合った梨子ちゃんや花丸ちゃんたちも、私の無茶に全力で向き合ってくれた。
だから私、今まで後悔なんて知らなかった。
諦めたり挫折したことはあったけど、やったことに後悔をしたことは……なかった。だって仲間が、友達が、いつも付いてきてくれたから。
ずっと一緒にいてくれたから。
だから、これからも今まで通り頑張っていけると思ってた。
ずっとずっと、変わらないままで。
いられると、思ってた。
「高海ってちょっとウザくね?」
─────それは、大学を卒業した後の話。
地元を離れて入社した、職場での出来事。
「わー、わかる。なんでも明るく振舞ってるみたいな感じ、ちょっとウザいよね」
まだ入社して1ヶ月も経ってない頃。
私はまだ同じ部署で仲のいい人はいなくて、別の部署に入社した大学の同期とご飯を食べてて。
それで、昼休憩が終わろうとして……トイレに行った後。
喫煙所で話す、同僚と先輩の声だった。