黒澤ダイヤの事情
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千歌「ダイヤさん! 私、嬉しいです! ダイヤさんがAqoursに入ってくれて! 鞠莉さんも!
それに果南ちゃんまで!」
果南「はは……私はなんか成り行きって言うか……」
千歌「私、ずっとダイヤさんと一緒にスクールアイドルやりたかった! 一緒に歌いたかった!」
ダイヤ「千歌さん……ありがとうございます」
千歌「あ、ダメダメ! もうこれからは同じグループの仲間なんだから! 果南ちゃん達といる
時みたいに普通にしてくれなきゃ!」 ダイヤ「えっ……」
果南「千歌……あんた気づいて……」
千歌「えへへ」
鞠莉「アンビリーバボー……やっぱり凄いわね、ちかっちって」
ルビィ「お姉ちゃん……」
ダイヤ「ルビィ……色々、心配かけてゴメンね」
ルビィ「ううん、いいの。ルビィ今すっごく嬉しいから……」
ダイヤ「ルビィ……」
ルビィ「親愛なるお姉ちゃん。ようこそ、Aqoursへ」 ーー花火大会当日ーー
花丸「うぅ……緊張するずら……」
ダイヤ「大丈夫よ、花丸ちゃん」
花丸「ダイヤさん……」
ダイヤ「あんなにいっぱい練習したんだから」
ルビィ「そうだよ花丸ちゃん。 がんばルビィ!」
花丸「……うん! ありがとうダイヤさん、ルビィちゃん!」 鞠莉「二人はダイジョーブ〜? 緊張してなーい?」
梨子「はい……なんとか」
善子「フッ……この堕天使にとってこの程度での舞台などなにも……」プルブル
梨子「善子ちゃん……震えてる」
善子「こ、これは武者震いよ!」
鞠莉「ふふっ……それじゃあ今日はみんなでとびっきりシャイニーなステージにしましょうね☆」
果南「でも、なんかワクワクするね。いよいよこの時がきたんだもん」
曜「うん! 私ももう、元気がはち切れそうだよ! 千歌ちゃん、そろそろアレやろう!」
千歌「うん! それじゃあ、みんな! これが9人揃った新生Aqoursの初めてのライブ。めいっぱい、
全力で輝こう!」
「いち!」「に!」「さん!」「よん!」「ご!」「ろく!」「なな!」「はち!」「きゅう!」
「Aqoursー! サンシャイーン!!」
ACT6★Aqours/おわり PRE-VIEW
すわふり「これからのあらすじ!」
ふりりん「お姉ちゃん達が加入していよいよ9人揃ったAqours!」
すわわ「ラブライブ予備予選に向かって準備を始めるが……」
ふりりん「そんな時、果南ちゃんの様子に異変が……?」
すわふり「果たして、Aqoursは予備予選を突破出来るのか!?」
すわふり「次回ダイじじょ【松浦果南の事情】」
すわふり「ウォッス!!」 すみません保守ありがとうございます
明日の夜には7話やりますんで ACT7★松浦果南の事情
『 いやぁ!』
『うるさいっ! イライラするねっ!』
『うわぁぁぁんっ!』
『ギャアギャア泣くんじゃないよ!』
パシン!
『ぶたないで! ゆるしてください!』
『お前なんか産むんじゃなかった!』
『ごめんなさい……ママ』 ーーー
どうして急に思い出したりしたんだろう……
ずっと忘れていたのに……
ーーー ーーとある日曜日ーー
鞠莉「ここがダイヤとルビィのお家?」
果南「そうだよ」
ピンポーン
ダイヤ「……ほんとに来たのね」
鞠莉「当たり前じゃない。ハロー、ダイヤ♪」
ダイヤ「はぁ……あがって」
鞠莉「お邪魔します♪」 ダイヤ母「あらだーちゃん(←ダイヤのこと)。果南ちゃん来ーーー」
鞠莉「こんにちは」
母「え!? だ、だだだだダイヤ、その方は!!?」
ダイヤ父「お母さん、どうしーーー」
鞠莉「はじめまして、小原鞠莉と申します」キラキラ
父「な……ダイヤが果南ちゃん以外の友達をー!!?」
ダイヤ「なんでそんな事でそんなに驚くのよ!!」 母「だってだーちゃん……今まで果南ちゃん以外のお友達なんていなかったじゃない……」
ダイヤ「ほっとけ!」
母「お母さん、今日は勉強会するって聞いてただけだからてっきり果南ちゃんだけが来るとばっかり……」
父「それにしてもこんな美人さんの友達を連れてくるとはなぁ」
母「だーちゃんったらなかなかの面食いさんね」
鞠莉「まあ……そんなことありませんわ」 ルビィ「あ! 鞠莉ちゃん! いらっしゃい!」
鞠莉「あらルビィ。こんにちは」
母「鞠莉ちゃんって……もしかしてこの子が前にダイヤが良く話してた?」
ダイヤ「うん……まあ」
母「へぇ〜。ずいぶん仲良くなったのねぇ」
果南「今は同じ部活の仲間でもあるしね」
父「たしか淡島のホテルの社長のお嬢さんなんだろう? 娘が友達ですって言ったら割引きで
泊まらせてくれるかなぁ?」
母「あ、私も一度あのホテルに泊まってみたかったのよねぇ」
ダイヤ「なに言ってんの! もう、果南! 鞠莉! わたしの部屋に行きましょう!」
鞠莉「はーい」 ルビィ「ねぇねぇ、お勉強が終わったら一緒に遊ぼうね!」
鞠莉「えぇ。いいわよ♪」
ダイヤ「って言うかルビィは期末テスト大丈夫なの? 一緒に勉強したら?」
ルビィ「えぇ……」
鞠莉「ルビィも一緒にやりましょうよ。分からないところがあったら教えてあげるから」
ルビィ「うん……わかった!」
ダイヤ「なんで鞠莉にはそんなに素直なのよ……」 ーーダイヤの部屋ーー
ダイヤ「はぁ……それにしてもどうしてウチの家族はこーまぬけなのよ」
鞠莉「いいじゃない。とっても楽しい家族で」
果南「そうそう。おじさんもおばさんもとっても良い人だし」
ダイヤ「……これだからウチでやるのは嫌だったのよ」
果南「仕方ないじゃん。決まった事なんだからさ」 数日前ーー
ダイヤ「勉強会?」
鞠莉「うん。ほら、私たち部活を始めたじゃない? だからその分、勉強する時間が減っちゃう
でしょう? 私としては……それで成績が落ちちゃうのはちょっとマズくって……成績上位をキープ
しておかないとパパになにを言われるか……」
ダイヤ「ああ……確かにね。期末試験もすぐだし、わたしとしてもスクールアイドル始めた
からって成績上位を誰かに譲るのは癪だわ……」
鞠莉「でしょ? だから、私達で協力し合えば効率が良いと思って」
ダイヤ「なるほど……それは一理あるわね。でも場所はどうするの? また鞠莉んちに行く?」 鞠莉「私はダイヤの家に行ってみたい!」
ダイヤ「はぁ!? なんで!?」
鞠莉「だって、ダイヤの家のご両親って話に聞くだけでもとってもユニークなんですもの☆
一度、お会いしてみたいわ♡」
ダイヤ「だ、ダメよ! ウチなんて絶対ダメ!」
鞠莉「どーしても?」
ダイヤ「どーしても!」
鞠莉「そっか……」シュン
ダイヤ「え……?」 鞠莉「私ね……ずっと、友達とか居なかったから……お友達の家に遊びに行くのとか……すごく
憧れてたの……」
ダイヤ「ま、鞠莉……」
鞠莉「でも、そうよね……私なんかがお邪魔したら迷惑よね……分かったわ……もう、無理は
言わない……ぐすっ」ウルウル
ダイヤ「わ、分かったわよ! ウチでやりましょう!」
鞠莉「……ほんとに? 約束してくれる?」
ダイヤ「うん、約束するわ」
鞠莉「イェーイ! じゃあ決まりね! 今度の日曜日はダイヤのお家へ遊びにレッツゴー☆」
ダイヤ「あ、あんた、嘘泣きしたわね!?」 鞠莉「えー? なんのことー? 黒澤ダイヤともあろう者が一度約束したことを簡単に覆したり
しないよネー?」
ダイヤ「うぐぐ……もう良いわよ! てかあんたしれっと遊びにって言ってたけど、勉強会≠セからね!?」
鞠莉「OK、OK。分かってるって〜」
果南「あはは。まー、良かったじゃん鞠莉。日曜日は勉強がんばってね」
ダイヤ「果南……なにを他人事みたいに言ってるの?」 果南「……へ?」
ダイヤ「部活始めたのは果南も一緒でしょう。ただでさえ果南はいつも赤点ギリギリなんだから
日曜日は果南もみっちり勉強よ」
果南「ええ〜〜!?」
鞠莉「果南も一緒にトゥギャザーね!」
果南「うへぇ……」 そして現在ーー
ダイヤ「とにかく……やると決まったからにはしっかり勉強するわよ! 果南もルビィもラブライブ前に
赤点で補修とか絶対ダメだからね!」
果南、ルビィ「はーい……」
鞠莉「果南、ルビィ、ファイトファイト!」 ーー勉強中ーー
ダイヤ「……それにしても、鞠莉の猫かぶりも見事だよねぇ。うちの親の前であんなに上品に振舞って」
鞠莉「猫かぶりっていうか……どっちかって言うと私の場合こっちが地なんだけど……」
果南「鞠莉のいつものキャラって周りに馴染む為に始めたんだっけ?」
鞠莉「うん……まあ。改めて言われると恥ずかしいけど……/////」
果南「いいじゃん別に。ちゃんと上手く言ってるんだし。むしろダイヤは見習わなきゃね」
ダイヤ「うぅ、わかってるわよそんなの。わたしもこれからは地を見せて周りのみんなと……せめて、
Aqoursのメンバーとだけでももっと距離を縮めれる様にしたいと思ってるんだけど……
パブリック・イメージというものがあってどうも上手くいかなくて」
ルビィ「そういえば、このあいだ花丸ちゃんも言ってた」
果南「なんて?」 ーー回想中・とある日の練習時ーー
花丸「ふぃ〜つかれたずら〜」
ダイヤ「花丸ちゃん、大丈夫? はい、お水」
花丸「は、ハイ! ありがとうございます」
ダイヤ「どういたしまして」 花丸「……ふぅ」
ルビィ 「花丸ちゃん、どうしたの?」
花丸「ルビィちゃん……いや、ダイヤさんのああいう感じが慣れなくて……」
ルビィ 「そーお? ふふ、でもね花丸ちゃん。お姉ちゃん家ではずっと前から花丸ちゃんのこと
ちゃん付けで呼んでたんだよ」
花丸「そうなの? それは意外だったずら……」
ルビィ 「ふふふ♡」 ーー回想終わりーー
ルビィ「……って」
果南「まあ、こればっかりはゆっくりやっていくしかないか」
ダイヤ「そうね……とりあえず今は目の前の試験に集中するか!」 ーー2時間後ーー
果南「うぅ〜疲れたよ〜。海行きたいよ〜」
ルビィ「ルビィも疲れた〜」
ダイヤ「だらしないわねぇあんた達は……」
鞠莉「でも結構、集中して勉強出来たんじゃない?」
コンコン
ダイヤ「はーい」
母「お勉強、お疲れ様。もう3時だしおやつにしない? リビングにお茶の用意してあるし」
果南「わーい、おやつー!」
ルビィ「おやつー!」
鞠莉「ちょうどいいんじゃない? ダイヤ」
ダイヤ「んー、それじゃあ今日はこれくらいで切り上げますか」 ーーリビングーー
母「さぁ、大した物じゃないですけど。どうぞ遠慮なく食べてね」
鞠莉「わぁ、美味しそう! それじゃいただきますね」
ルビィ「鞠莉ちゃん、こっちのお菓子も美味しいよ!」
鞠莉「あら、ルビィ 。ありがとう♡」
母「ルビィが果南ちゃん以外の人にこんなに懐くのも珍しくわねぇ」
ルビィ「鞠莉ちゃんは優しいからだーい好き♡」
鞠莉「ふふ、私もルビィちゃんは実の妹みたいでとっても可愛いです」
果南「鞠莉はルビィにメロメロだからね」
ルビィ「ルビィ、果南ちゃんも大好きだよ!」
果南「ありがと、ルビィ 」ハグッ
ルビィ 「えへへ!」 父「……しかしいいもんだねぇこういうの。女の子がたくさんいると空気が華やぐねぇ。やっぱ
アレかなー」
鞠莉「?」
父「お父さんもう2、3人子供作ろうかなー」
鞠莉「ブッ!?」
果南「ちょ……鞠莉、大丈夫!?」
ダイヤ 「えぇ……今更、キョウダイが増えるのはちょっと……? てか、こんな時に家族計画的な こと口にするのやめてよね」
果南「それに娘が生まれるとは限らないよ。息子が3人産まれるかも」 父「う……だったら野球チーム作るもん」
ルビィ「ルビィたちは宝石の名前だから名前を揃えないとね」
果南「サファイア、オパール、ターコイズとか?」
ダイヤ「語呂悪いわね……金太、銀次、鉄也とかは?」
母「お……おかーさんは男の子の双子で智久くんと和也くんがいいでス!」
\ワハハハハ/ \キャッキャ/ ルビィ「ねぇねぇ、おやつ食べたらゲームしようよ!」
鞠莉「ゲーム?」
果南「お、いいね! 久しぶりに対戦しよっか!」
ダイヤ「ふふふ……勝負なら負けないわよ」 ーーー
鞠莉「ふぅ……テレビゲームって初めてやったけど難しいのね。でも、面白かったわ♪」
ルビィ「ほんと? よかった♪」
果南「でも結局ルビィの一人勝ちか」
ダイヤ「ふっ……今日のところはこれくらいにしといてあげるわ……」 果南「次はなにしよっか? 違うゲームする?」
ルビィ「ルビィ、これをみんなで見たい!」
鞠莉「DVD?」
ダイヤ「μ'sのDVDね」
ルビィ「うん! これルビィのオススメなんだぁ」
鞠莉「そうなの? じゃあ一緒に見ましょうか」 ナ-ランデ-カ-ンジタ-イ- リ-クツジャ-ナ-ク- ソ-バニイタ-ラ-
鞠莉「この絵里って人、素敵よね。美人でとってもクールだわ!
ルビィ「ルビィはことりちゃんが一番好き! オシャレで可愛い衣装もたくさん作れるもん!
ルビィもことりちゃんみたいに可愛い衣装いっぱい作りたいなぁ」
果南「私はこの中だと凛ちゃんかな。元気いっぱいでかわいいし」
ダイヤ「わたしは断然、にこにーね! この可愛らしい仕草に、観ている人を全力で笑顔に
しようとする姿勢! まさにスクールアイドルの鑑だわ!」 今回冒頭の不穏な空気はなに?
>>1じゃない奴のレスかとおもった >>269
元ネタ知ってるとあんま違和感なかった
サブタイから察すると配役兼ねてるのかな?
(そもそもは妹というか居ないポジだったし) ーーー
果南「あ、もうこんな時間。そろそろ帰らなきゃ」
鞠莉「ほんとだ。いつの間にこんなに時間がたったのかしら」
ルビィ「えぇ〜、果南ちゃんと鞠莉ちゃんもう帰っちゃうの〜? お夕飯も食べていけば良いのに〜」
ダイヤ「ルビィ、無理いわないの」
果南「お母さんが夕飯用意して待ってるだろうしね」
鞠莉「ごめんねルビィ。また遊びに来るからね」
ルビィ「うん……わかった」 ーーー
ダイヤ「それじゃあ、気をつけて帰ってね」
鞠莉「うん、ありがとう」
ルビィ「果南ちゃん、鞠莉ちゃん、また明日ね」
母「またいつでも遊びに来てちょうだいね」
鞠莉「はい。ありがとうございます。それでは、失礼します」 ーーー
果南「どうだった? ダイヤの家は?」
鞠莉「とっても楽しかったわ! ご両親とも聞いていた通りユニークだったし」
果南「ふふ、それはよかった」
鞠莉「うん。それに、ああいう一家団欒ってちょっと憧れだったし」
果南「鞠莉……」
鞠莉「……ねぇ果南。果南は前に私に感謝してるって言ってたけど……それは私の方だわ」
果南「え?」
鞠莉「果南が居てくれたから……私はダイヤと仲良くなれたし。こんな素敵な日々を送る事ができる。
だから、果南には感謝してるの」
果南「ちょ……ちょっとやめてよ。照れるじゃない」 鞠莉「ふふ、でも本当のことよ。ありがとうネ」
果南「うん……」
……………………
『……本当にこれでいいの?』
果南「!?」ゾクッ
鞠莉「……果南? どうかしたの?」
果南「う、ううん。なんでもないよ」
鞠莉「?……そう」 ーー数日後、期末テスト明けーー
千歌「ふぅ〜〜〜っ、終わったぁぁぁぁ」
曜「千歌ちゃん、お疲れ様」
梨子「手応えはどうだった?」
千歌「うん……とりあえず赤点はなんとか免れそうだよ」
曜「良かったね!」
梨子「じゃあ、ラブライブ前に補修って事はなさそうね」
千歌「うん! ツラいテスト期間も終わったし、あとはラブライブに向けて一直線だよ!
さあ、さっそく部活に行こー!!」
曜「あ、千歌ちゃん! ちょっと待ってーーー!」 ーー部室ーー
千歌「こんちかー!」
ルビィ「あ、千歌ちゃん。お疲れ様!」
花丸「お疲れ様ずら」
千歌「お、一年生組は早いねー。テストの方はどうだった?」
ルビィ「ルビィはお姉ちゃんと鞠莉ちゃんに教えてもらったから大丈夫だったよ!」
花丸「オラも大丈夫そうずら」
千歌「善子ちゃんは?」
善子「フッ……我が暗黒の儀式による記憶操作術にかかればテストなど何の障害にもならぬわ」
花丸「要するにただの一夜漬けずら……」 千歌「ははは……まあ、自信はあるみたいだね。じゃあ、あとは3年生か。ダイヤさんと
鞠莉ちゃんは何の心配もないとして……問題は果南ちゃんだね」
果南「誰が問題だって?」
千歌「うわぁ、果南ちゃん! 居たの!?」
果南「今きたとこだよ」
ダイヤ「千歌ちゃん、お疲れ様」
千歌「あ、ダイヤさんと鞠莉ちゃんも!」
鞠莉「チャオー、ちかっち♪」
千歌「それで、果南ちゃんはテスト大丈夫そうなの?」
果南「心配しなくても平均点はとれてるよ……たぶん」
千歌「そっか。じゃあ全員、補修の心配はなさそうだね!」
ダイヤ「ラブライブの前だもんね。ここからは気合を入れ直して練習しなきゃ!」
千歌「うん!」 ーーー
曜「ワン、ツー、スリー、フォー、ワン、ツー、スリー、フォー、ラストーーー、ハイ!OK」
ダイヤ「ふぅ……」
千歌「はぁ〜、テスト週間で久々の練習だからキツイな〜」
梨子「三年生はみんな全然体力が衰えてないですね」
ダイヤ「わたし達はいつも毎朝ランニングしてるからね」
鞠莉「私も最近はダイヤと果南と一緒に早朝ランニングしてるのよ!」
曜「でも、 ダイヤさんも果南ちゃんも鞠莉さんも運動神経が良いだけあってダンスの方も
完璧だね! すごいや!」
果南「フフ、まあ、ダイヤがダンスしてるのずっと見てたし、付き合わされた事もあったからね」
鞠莉「私も前から密かにダンス特訓してたのよ☆」
ダイヤ「あ、千歌ちゃんそういえば……」
千歌「はい?……」 ダイヤ「……と言うわけでラブライブ予選に備えて色々やらなきゃいけない事が山積みなのよ」
千歌「うーん……そうですね〜」
曜「衣装も9人分だと材料費かかっちゃうし……」
ダイヤ「予算に関しては実は学年主任の川島先生を味方につけてあるの。そっちから力添えを
して貰って出来るかぎりガンガンむしり取ってやるわ!」
千歌「おお、凄い! 権力を味方につけるとは!」
ダイヤ「ふふふ……伊達に長年、完璧な優等生として振舞ってきてないわ。教師陣からのわたしへの
信頼はバッチリ! 使えるものはとことん使うわ! わたしがスクールアイドルをやるからには
勝つ為に全力を尽くすわよ! オーホッホッ」
曜「なんて頼もしい!」 ダイヤ「ま、それでも足りない分は自分たちでなんとかするしかないけど……前にゲーム株で
儲けたへそくりが少しあってね。まあ、いざとなればそっちからも少し提供しても良いけどね」
曜「女子高生なのに株やってんすか……」
ダイヤ「いやぁ、KLabがいい感じで上がってきたところで上手く売り抜けましてね。良い
お小遣いになったわよあれは」
善子「……しかし、生徒会長があんなキャラだったとは」
果南「ま、まあ、長年ガマンしてた分、想いが噴き出してるってのもあると思うけど……」 ダイヤ「そんなわけで、衣装代の方はどうにかなるとして……衣装作りや作詞、作曲の時間も調整して作らなきゃね」
梨子「そうですね」
ダイヤ「もちろん、わたしが手伝える事は手伝うし。なるべく負担が集中しない様にみんなで
協力してやっていきましょう」
千歌「はい!」
ダイヤ「あとは……ダンスやフォーメーション、基礎体力のトレーニングもなんとかしなきゃね。
これからどんどん暑くなるし1日のスケジュールから見直した方が良いかもね。夏休みに入ったら
練習開始は今よりちょっと早めにして、涼しい朝方と夕方にやりましょうか。それで、暑い日中は
室内で作詞や振り付けなんかを考えて……衣装の材料の買い出しなんかもその時間に
やってしまいたいわね。出来れば一度、予選会場に出向いて直接、舞台を見に行きたいところ
だけど……。実際のステージの広さや音響、設備を確認しておきたいわ。それから……」ペラペラペラペラ
曜(さ、流石ダイヤさん……)
千歌(やっぱりダイヤさんはひとりで10人分働く……) ダイヤ「ダンスに関しては一度何処かで集中して時間が取れると良いんだけど……」
千歌「そうだ! なら合宿やろうよ!」
ダイヤ「合宿?」
千歌「うん! 合宿で集中して特訓するの!」
ダイヤ「う〜ん。でも場所がねぇ」
千歌「学校は使えないの?」
ダイヤ「他の部活の兼ね合いもあるし流石にね……もうとっくに先約が入っているから」
千歌「そっかぁ……私んちも流石にシーズン中は使えないしなぁ……」
ダイヤ「どこか広くて……しかも安く使える宿泊施設とかあればなぁ……」 鞠莉「あの……」
ダイヤ「なーに? 鞠莉」
鞠莉「良かったらウチの別荘使う?」
ダイヤ「べ……」
曜「別荘!?」
千歌「そんなのあるんですか鞠莉さん!!」
鞠莉「うん。ちょっと山の方になるけど」
ダイヤ「でも……良いの?」
鞠莉「オフコース☆ 別荘なんて使わなかったら意味ないじゃない。最近は使ってなかったから
かえって丁度いいわよ」
ダイヤ「そう……それじゃあ、お言葉に甘えて合宿は鞠莉の家の別荘でやりましょうか」
千歌「やったー! 合宿だー!」 千歌「わーい! 楽しみー! ねぇねぇ曜ちゃん! 合宿になに持ってこっか!?」
曜「そうだねぇ〜。まずは定番のトランプとか? ウノも良いねぇ〜」
千歌「あ、あとお菓子! いろんなお菓子持ってこうよ!」
梨子「ちょっと二人とも! 遊びに行くんじゃないのよ!?」
ルビィ 「ルビィ花火がやりたい!」
梨子「ルビィちゃんまで……」 \ワイワイ/ \キャッキャッ/
鞠莉「フフ、みんな楽しそうね」
果南「…………」
鞠莉「果南?」
果南「あ、えっと、そうだね。ははは」
鞠莉「大丈夫? ぼーっとして。体調悪いの?」
果南「ううん、ちょっとテスト勉強で夜更かししちゃってさ。寝不足で少し眠いだけ。
全然大丈夫だよ。ほら、このとーり! ね?」
鞠莉「うん……なら良いけど」 ーーー
夕方、淡島の船乗り場
鞠莉「それじゃあ果南。また明日」
果南「うん。バイバイ鞠莉」
テクテクテクテク
果南「ふぅ。しっかりしないとな」 果南母「おかえり、果南」
果南「ただいま、お母さん」
母「今日は遅かったね。テスト明けで早速スクールアイドルの練習?」
果南「うん」
母「そう。いっぱい汗かいたでしょ。お風呂の用意出来てるから先に入っちゃいなさい」
果南「うん、ありがとう」 ーーー
果南「ふぅ、さっぱりした」
母「ごはん出来てるよ」
果南「うん、ありがとう。お父さんは?」
母「黒澤さんと遊びに行くって」
果南「あぁ……仲良いねあの二人は」
母「昔からの友人だからね」 果南「そういえば今度、合宿に行くことになった」
母「へぇ。スクールアイドルの?」
果南「うん。鞠莉が別荘貸してくれるって」
母「別荘……さすがお嬢様ね」
果南「ね。持ってるかもって思ってたけど本当に持っているとは」
母「どこにある別荘なの?」
果南「蓼科だって」
母「そう、楽しみだね」
果南「うん」 ダイヤが楽しそうでなによりだけど果南が気になりますねぇ 母「それにしても果南がスクールアイドルかぁ」
果南「なによ……自分でも似合わないって分かってるわよ」
母「別に似合わないなんて言ってないじゃない」
果南「そ、そう? でも、ゴメンね。部活なんか始めちゃったから家の手伝いがなかなか
出来なくなって……」
母「何言ってんの。子供がそんな事気にしなくって良いって」
果南「でも……」
母「むしろ、お母さんは嬉しいよ。果南がちゃんと自分の好きな事をやってくれて。お父さん
だってそう思ってるよ」
果南「そう……かな」
母「そうよ。私たちは果南の事を本当の娘のつもりで居るんだから。つまんない事気にしてん
じゃないわよ」
果南「うん……ありがと」 母「ふふ。それにしても、ダイヤちゃんもようやく長年の夢が叶ったのねぇ。小さい頃はよく
果南と一緒にアイドルごっこしてたでしょ? だんだん大きくなって、いつの間にか他人には
上品なお嬢様っぽく振る舞う様になっちゃってさぁ。人前でアイドルの話なんかしなくなっち
ゃったから……もうアイドルに興味無くなっちゃったのかと思ったけど」
果南「ははは」
果南(ダイヤは知られてないと思ってるけど……うちの両親はダイヤの本性わかってんだよねぇ)
母「まあ、せっかくなんだから。精一杯がんばりなさいよ」
果南「うん」 ーー合宿当日ーー
千歌「この辺は涼しいねー!」
曜「空気も澄んでて気持ちいい!」
花丸「緑がいっぱいで綺麗ずら〜」
千歌「うわぁすごい!」
曜「これが鞠莉さんちの別荘!?」
鞠莉「ふふ。さあ、入って!」 千歌「中もすごーい!」
曜「広いねー!」
花丸「未来ずらーー!」
ルビィ「ピギィ!」
善子「ふふ……悪霊の蠢く気配がするわね」
梨子「そんなの無いから……いきなり不吉なこと言わないで頂戴」 ダイヤ「鞠莉、運転お疲れ様」
鞠莉「I’m good! って言いたいところだけど流石にちょっと疲れたかな。運転も久しぶりだったし。
でもみんなが喜んでるのを見たら元気出てきたわ!」
梨子「それにしても鞠莉さん、運転免許持ってたんですね。すごいです!」
鞠莉「アメリカにいた時にね」
ダイヤ「それじゃあ、いちど荷物を整理してからひと休みしよっか。休みがてらこれからの
スケジュールを確認しよう」
果南「そうだ、飲み物とかあるのかな?」
鞠莉「ええ、大体の生活用品と食材とかも用意してもらってるから。飲み物もあると思うわ」
梨子「鞠莉さんの家の人が用意しておいてくれたんですか?」
鞠莉「この近くにうちの従業員の保養施設があるからね。そこの管理者に用意してもらったの。
普段の掃除やメンテナンスもそこの人にやって貰ってるから全て問題なく使えるハズよ」
梨子「なるほど」
曜「流石、世界のオハラグループ」 ーーー
ダイヤ「と言う訳でこれが今回の二泊三日の合宿の練習メニューよ」
花丸「ランニング……朝晩に3kmずつ?」
曜「合宿って言うからもっとガッツリやるのかと思ってだけど……以外と大したことないね?」
ダイヤ「この辺は標高が高いからね。普段と同じ感覚で走ると大変な事になるわ。それに、
合宿だからって基礎体力のトレーニングを多くやったってすぐに身につくものじゃないしね」
ダイヤ(μ'sは合宿で遠泳10kmとかランニング15kmとかのメニューを組んでいたって噂を
ネットで見たけど……いくらなんでもデマよね。そんなメニュー組む人がいたら頭おかしいわ)
ーーー
海未「くちゅん!」
穂乃果「どうしたの海未ちゃん?」
ことり「風邪?」 ダイヤ「この合宿では振り付けやダンスフォーメーションとかのチームワークが必要な部分を
重点的にやっておきたいわね」
千歌「はい! 先生!」
ダイヤ「はい、千歌さん」
千歌「遊ぶ時間はいつですか!?」
ダイヤ「いきなり遊ぶ話か……」
千歌「だってぇ……せっかくこんな素敵なところに来たんだし」 ダイヤ「ま、今日は移動の疲れもあるし少しの間、自由時間にしましょうか。それから、夕方に
少しトレーニングをして……そのあとみんなで夕ご飯を作りましょう」
千歌「やったー!! ねぇねぇ、何して遊ぼっか?」
鞠莉「少し行ったところに乗馬場もあるわよ。私の愛馬もそこにいるの」
千歌「え!? 乗馬出来るの!?」
曜「私、乗ってみたい!」
鞠莉「OK! じゃあみんなで乗馬へレッツゴー!」 ーー乗馬場ーー
鞠莉「どう? これが私の愛馬、スターブライト号よ!」
ルビィ「おっきぃ〜」
花丸「すごいずら〜」
善子「カッコイイ!」
鞠莉「この子は私が小さい頃からの親友で、アメリカから引っ越してくる時に一緒に連れてきたの。
会えたのは久しぶりだけどとても元気そうね!」 梨子「でも馬って近くで見ると結構迫力があってちょっと怖いかも……」
鞠莉「大丈夫よ! 心を穏やかにして身を委ねればこの子達は優しく受け入れてくれるわ♪」
ダイヤ「あっちの馬も乗れるの?」
鞠莉「そうね。あの辺の子達も大体乗れるわね」
千歌「鞠莉ちゃん! 私も乗ってみたい!」
鞠莉「OK! それじゃあ順番にレクチャーするわね!」 ーーー
千歌「うわぁっとと!」
曜「千歌ちゃん! 大丈夫!?」
千歌「う、うん。へへへ……」
鞠莉「落ち着いてバランス取れば大丈夫だからね」
千歌「うん!」 ーーー
梨子「はっ、はっ、」
花丸「ずらっ、ずらっ、」
鞠莉「二人とも落ち着いてきたわね」
梨子「はい……慣れてきたら可愛いかも」
花丸「視界が高くて気持ちいいずら〜」 ーーー
果南「よしよし……良い子だね」
ダイヤ「乗馬って楽しい!」
鞠莉「ダイヤと果南は流石だね。コツを掴むのが早いわ」
ダイヤ「でもやっぱり難しいね」
果南「海で身体を動かすのとは勝手が違うよね」 ーーー
善子「やぁ〜ん、ヨハネの髪を食べないでよ〜!」
鞠莉「コ、コラやめなさい! 善子も落ち着いて!」
ルビィ「いけいけ〜!」
「ヒヒィィィィン!!」
果南「ルビィはもう一心同体になってるね……」
ダイヤ「流石、野生児……動物同士、気があうのかしら」 ーーー
千歌「あぁ〜疲れた〜!」
ダイヤ「思いがけず良い運動になったわね……」
千歌「でも楽しかった! ありがとうね、鞠莉ちゃん!」
鞠莉「どういたしまして♡」
ダイヤ「さて……別荘に戻ったらトレーニングよ」
千歌「えぇ〜、トレーニングするの〜!!?」
ダイヤ「当たり前でしょ! なんのためにここにきたの! ラブライブで優勝したいんでしょ!?」
曜「そうだよね。仕方ないよ千歌ちゃん」
千歌「うぅ……よし! 頑張るか!!」 ーーー
千歌「はぁ〜疲れた」
↑体力そこそこある
曜「ハハ、流石に乗馬の後だとちょっとキツイね……」
↑体力かなりある
ルビィ「3人とも大丈夫?」
↑野生児
花丸「し、死んじゃうずら……」
善子「ま、魔力の供給を……」
梨子「く、空気が足りない……」
↑モヤシ組
ダイヤ「ふぅ……ちょっと飛ばしすぎたかな?」
鞠莉「はぁ〜、お腹すいてきたわね」
果南「あの3人には休んで貰って、私達でご飯の用意しよっか?」
ダイヤ「その方が良いわね」
↑体育「10」 ーーキッチンーー
鞠莉「ダイヤから頼まれてた物は用意して貰って歩けと……大丈夫そう?」
ダイヤ「うん、ばっちり。ありがとう」
果南「ダイヤ、今日は何つくるの?」
ダイヤ「カレーに勝るものがある?」
果南「ないね」 ーーー
ダイヤ「それじゃあルビィ、そっちの野菜を切っておいてちょうだい」
ルビィ「わかった!」テキパキ
鞠莉「へぇ……ルビィ、お料理上手なのね」
ダイヤ「ルビィは家事は一通りこなせるわよ」
鞠莉「なんというか……意外だわ」
曜「隊長! ご飯の準備出来ました!」
ダイヤ「そう、じゃあ今度はこっちお願い」
曜「了解であります! 千歌ちゃん、一緒にやろっか」
千歌「うん!」 果南「ダイヤ、これはこんな感じで良い?」
ダイヤ「うん、大丈夫よ」
鞠莉「みんな結構、お料理出来るのね……私もなにかやる事ない?」
ダイヤ「そーねー……じゃあこのサラダの野菜お願いできる?」
鞠莉「お、オーケー……この野菜を切ればいいのね……はぁ……はぁ……」
ダイヤ「ちょ……ちょっと鞠莉?……手付きが怪しいけど……大丈夫?」
鞠莉「大丈夫よ……まかせて……せーの……」
ズダンッ!!
鞠莉「ひぃっ!?」
ダイヤ「ひぃっ!?」 鞠莉「はぁ、はぁ、」ドキドキ
ダイヤ「ま、鞠莉……無理しなくていいから……あとはわたしがやるから……ねっ?」
鞠莉「で、でもぉ……」
ダイヤ「あ、そうだ! みんなごはん食べたらすぐにお風呂に入りたいだろうからお風呂の準備
してきて!? ねっ!?」
鞠莉「うん……わかった」 ーーー
ダイヤ「よし、そろそろ完成かな。ルビィ、花丸ちゃんたち呼んできて」
ルビィ「わかった!」
果南「じゃあテーブルに運ぼっか」
ちかよう「はーい!」 ーーー
花丸「うわ〜、美味しそうずら〜!」
梨子「すみません、全部の用意をやってもらって……」
ダイヤ「いいわよそんなの。それより体調は良くなった?」
梨子「はい、おかげさまで」
果南「じゃあ、みんな揃った事だし食べよっか」
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