絵里「八月」亜里沙「四日は」雪穂「箸の日?」穂乃果「橋の日!」 [無断転載禁止]©2ch.net
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
【十二年前】
絵里(5歳)「スーシー?」
祖母「そう。お寿司よ」
絵里「わあー!заводみたい♪このスシ、ぜんぶたべられるのー?」キャッキャ
祖母「食べきれる分だけね。ほかのお客さんもいるんだから」
絵里「はーい!」
祖母「はい、お茶。熱いから気をつけてね」
絵里「おはし!ほんでみたことある!」
祖母「そうね。これは割り箸」
絵里「ニッポンのオースーシーは、おはしでたべるのー?」
祖母「手で食べられる物もあるけど、お箸を使ったほうが衛生的ね」
絵里「えいせい?」
祖母「手が汚れないでしょ?」
絵里「そっか。エリチカ、おはしでたべる!」
祖母「ふふふ。じゃあ注文しましょうか…エリーチカ、何食べたい?」
絵里「えーと、えーと…креветка!」 「私の橋の上に勝手に別の橋を架けるなど許しませんよ。いったい誰です?」
穂乃果「おそろしいっていうか、なんか聞き慣れた声なんだけど…」
「答えなさい!何のために橋を渡るのです!?」
穂乃果「は、はい。私は小さいヤギのホノガラドンです。橋の向こうに美味しい草があるから食べに行こうかなって…」
「草ですか。しかし穂乃果は草を食べることはできませんよ。今から私が穂乃果を食べるのですから!」
穂乃果「ひいぃ!?そ、そんな…私みたいに小さいヤギより、穂むらのお饅頭のほうが美味しいですよ」
「それもそうですね…では、饅頭を置いていきなさい」
穂乃果「今は持ってません。私の後に来る別のヤギさんが持ってますよ」
「そうですか。では饅頭を待つとしましょう…穂乃果はもう行っていいですよ」
穂乃果(よかったぁ…でも、ことりちゃんたち大丈夫かな?)
真姫「おそろしい魔物にしては甘すぎない?」
希「甘党だけに…」
凛「ちょっと寒くないかにゃー?」
花陽「穂乃果ちゃんは無事に渡ったみたい…」
ことり「じゃあ、次は中くらいの私が行くね」
花陽「うん。気をつけてね…」
凛「続いて、中くらいのヤギさんが紙の橋を渡っていくにゃ」
「止まりなさい!」
ことり「ちゅん!?」
「またヤギですか。饅頭を置いていきなさい」
ことり「私は中くらいのヤギのトリガラドンです。草を食べに行くんです…お饅頭は持ってません」
「何ですって?ならば、ことりは草を食べに行くことはできませんよ。私が今ここで、ことりを饅頭にして食べるのですから!」
ことり「それって、ことりじゃなくて“ひよ子”だよね?」
「では“ひよ子”を置いていきなさい」
ことり「甘い物もいいけど、夏は熱中症予防に塩分も摂ったほうがいいですよ。おにぎりなんてどうですか?」
「ふむ。それも一理ありますが…」
ことり「私の後から来る別のヤギさんが、大きなおむすび持ってますよ♪」
「そうですか。ではおむすびを待つことにします。ことりはもう行っていいですよ」 凛「二人が渡りきるのを待っている間、大きなヤギさんは退屈なので大好きなアイドルの曲を聴いていたにゃ」
\♪キャナイドゥーアイテーキベービ/
にこ「イヤホン使ってるのに音がだだ漏れじゃない」
真姫「安物使ってるからそうなるのよ」
花陽「ことりちゃんも無事に渡ったみたい…私も行こうかな」
凛「最後に大きなヤギさんが橋を渡っていくにゃ」
「ひきかえせ!」
花陽「ふふふーん♪ふふふーん♪」
凛「ノリノリで鼻歌うたいながら…大きなヤギさんはおそろしい魔物の声にも気づかず渡っていくにゃ」
「ひきかえせ!引き返したほうがいいぞ!」
花陽「ちょっとの勇気と♪情熱でっしょー!」
「ひきかえせ!><」
希「全然聞こえてないみたいや」
にこ「どっかで見たわねこれ」
絵里「“地球のへそ”ね」
「くっ。このまま渡らせるものですか!」
バリバリ
花陽「ピャァ!?」
凛「なんと、紙の橋を突き破って大きなヘビが姿をあらわしたにゃ!」
海未「あなたは大きなヤギですね?おむすびを寄越しなさい!」
花陽「う、海未ちゃん…じゃあ、あの細い橋みたいなのはヘビさんの体だったんだ…」
海未「そうですよ。気づかず渡ろうとした獲物に巻きつき、噛みつき、食べてしまう…今までもそうしてきたのですから」
花陽「え、えーと…おむすびが欲しいんですか?」
海未「もちろんです。さあ、出しなさい!」
花陽「は、はい。どうぞ…」
海未「よろしい。では花陽も行っていいですよ」
凛「大きなおむすびをもらったヘビさんは喜び、かよちんも無事に橋を渡っていったにゃ。…ところが」
海未「な、何ですかこれは…ただの紙じゃないですか!?」
凛「大きなおむすびに見えた物は、かよちんが本物そっくりに作った折り紙のおむすびだったんだよねー」
海未「よくも…よくも私を騙しましたね!?絶対に許しません!」 凛「怒ったヘビさんはヤギたちを追いかけていったにゃ」
真姫「っていうか、帰りも橋を通るんだから待ってればいいんじゃないの?」
絵里「きっと、おなかが空いて待ちきれなかったのね…」
海未「私はソノダ砂漠から来たガラガラヘビですよ!ガラガラドンだけに!」
凛「がらがらどん?」
絵里「ええ。本当は三匹のヤギの名前はみんな同じで、三匹ともガラガラドンっていう話だったと思うわ」
凛「へー」
海未「見つけましたよ…花陽!」
花陽「海未ちゃん…」
凛「三匹のヤギさんが仲良く草を食べてるところに、ガラガラヘビさんが来たよ><」
海未「さーて、誰から食らってやりましょうか…」ペロリ
穂乃果「おなか空いてるの?海未ちゃんもおいでよ。一緒に食べよう♪」
海未「私は草など食べませんよ」
ことり「草じゃないよ。お弁当♪」
海未「えっ。…いや、ことりと穂乃果は何も持ってないはずでは?」
穂乃果「お饅頭は持ってきてないけど、お弁当はあるよ。ほら♪」
ことり「私は、今日はチーズケーキを作って持ってきたの♪」
花陽「今度は本物のおむすびだよ。よかったら海未ちゃんも食べて♪」
穂乃果「はい、海未ちゃん。あーん♪」
海未「…穂乃果///」
凛「プランタンの三人に囲まれて楽しくお昼を食べたヘビさんは、もう動物を襲ったりしなくなったにゃ」
希「めでたし、めでたしやね」
真姫「いや、そんな話だったっけ?」
ことり「だいぶマイルドな味付けにしてみました♪」
穂乃果「まあ、相手が魔物さんでも花陽ちゃんが尖ったツノでグサリ!なんてするわけないし…」
海未「そもそもどうしていつも私がヘビ役なんですか…」
穂乃果「えーと…海未ちゃんだからウミヘビ?」
海未「砂漠のガラガラヘビじゃなかったんですか?」
絵里「恵まれた役でよかったじゃない。ちょっとうらやましいわ…」
花陽「絵里ちゃんも、おむすび食べたかったの…?」 絵里「おむすびっていうか…」
『あーん♪』
にこ「でもこれ、ロンドン橋の話と違って橋が重要な役割を果たしてるわよね」
希「そやね。橋の強度の問題で一匹ずつしか渡れない状況を作ることで、お話がこういう展開になってるわけやし」
真姫「橋といえば、ヘビーな展開に定評のあるグリム童話もあるわよ」
凛「それって怖い話ー!?><」
希「夏らしくなってきたね♪」
花陽「ど、どれのことを言ってるの…?」
絵里「ハラショー!」
希「ある国に、それは大きくて強い暴れイノシシがいて…畑を荒らし、家畜を襲い、散々悪さをして人々を困らせてたんよ」
絵里「わ、私がイノシシ役なの?」
希「あまりの凶暴さに猟師も兵士も山賊さえ誰も大イノシシのいる森には近付かなくなったそうや」
絵里「うふふ。今度はチョコレート工場を襲撃しちゃおうかしら♪」
祖母「こうなったら…やるしかないわね」
亜里沙「おばあさま…」
希「国王は、あの大イノシシを退治した者には大切な孫娘を嫁にやると御触れを出した。苦渋の決断やね」
英玲奈「フフフ…獣退治か。悪くない」
あんじゅ「私たちにとっては造作もないこと…」
ツバサ「私たちが必ず仕留めてみせるわ!」
希「やって来たのは勇敢な三姉妹。長女と次女は計算高く狡猾な人物で、私欲のために。優しい三女だけは正義感からイノシシ狩りを引き受けたん」
ここあ「わあー!おねーさん、とってもキレイ!」
あんじゅ「なあに?子供がこんな森にいたら危ないわよ。イノシシに見つかる前に早く逃げて」
ここあ「あのね、これあげる!」
あんじゅ「これは…何?」
ここあ「ここあがつくったの!ヘラクレスだよー♪」
希「ここあちゃんはバステール島のヘラクレスオオツノカブトが諦めきれなくて、夏休みの工作でヘラクレスのツノに似せた大きな黒い槍を作ったんやって」
あんじゅ「ふふふ…かっこいいわね。ありがとう♪」ナデナデ
ここあ「えへー♪」キャッキャ こころ「その槍は、正しい心で手にしたとき本物以上の力を発揮します」
あんじゅ「これが…?」
こころ「ええ。あなたなら、あの大イノシシにも負けることはないはずです」
ここあ「がんばって!おねーさん♪」
あんじゅ「ええ。ありがとう…」
希「小さな姉妹が森を出ていこうとした、そのとき…!」
絵里「くんくん…チョコレートの匂いがするわ。誰かが持っているのかしら?」
あんじゅ「!」
絵里「きっと、あの子供ね♪」ギラリ
ここあ「えっ」
希「ここあちゃん目がけて突進する大イノシシ!」
穂乃果「ここあちゃんだからチョコレートの香り?」
にこ「んなこと言ってる場合じゃないわよ!?」
あんじゅ「大イノシシ!こっちよ!」
希「あんじゅは黒い槍を振りかざし、大イノシシに立ち向かう!」
亜里沙「だめーっ!!」
あんじゅ「え?…きゃあ!?><」ドン
希「女の子の叫びに驚いてイノシシの突進を避けきれず、あんじゅは槍を落としてしまった」
あんじゅ「武器ならまだあるわよ。何も持たずにイノシシ狩りに来ると思う?」
亜里沙「やめて!お姉ちゃんを撃たないで!」
あんじゅ「姫さまは下がってて。危ないわよ」
亜里沙「いや!」
絵里「あ、亜里沙…」
あんじゅ(子供の工作の槍なら、人が死ぬことはないはず…これを使わせてもらうわ) 希「あんじゅは素早く槍を拾い、投げつけた!」
絵里「亜里沙、危ない!」ドン
亜里沙「きゃ><」
ドスッ
絵里「…っ!」
亜里沙「お姉ちゃん!?」
あんじゅ「え」
希「おもちゃの槍を亜里沙ちゃんに投げつけて、怯んだ隙に大イノシシを撃つつもりやったんやね。でも…」
亜里沙「お姉ちゃん!ひどい…どうして!?」
あんじゅ「い、いや、そういう依頼だし…っていうか、紙の槍のはずなのに」
絵里「だ、大丈夫よ亜里沙…」
亜里沙「お姉ちゃん!すぐ手当てをしなくちゃ…」
絵里「いや、本当に大丈夫。…ほら」
希「大イノシシの頭を貫いたように見えた槍は…ポニーテールの髪に引っかかっただけやんな」
亜里沙「な、なーんだ…びっくりしたぁ」ペタン
あんじゅ「よかった…のかしら?」
亜里沙「お姉ちゃん。守ってくれたのは嬉しいけど、もういたずらしちゃダメ!」コツン
絵里「いたっ><」
ここあ「わあー!おひめさまがイノシシさんをやっつけちゃった♪」
祖母「この場合はどうしたら…亜里沙は亜里沙と結婚できないし」
亜里沙「亜里沙、お姉ちゃんのお嫁さんになりたい♪いいでしょ?おばあさま」
えれあんツバ「えぇ!?」
祖母「そうねえ…今回は一応姉妹じゃないということで、良しとしましょう♪」
絵里「おばあさま…」
亜里沙「Хорошо!ありがとう、おばあさま♪」
ここあ「おめでとー!」キャッキャ
こころ「おめでとうございます♪」 絵里「亜里沙…」
亜里沙「えへへ。お姉ちゃん…大好き♪」チュ
あんじゅ「お幸せに…」ゲンナリ
ツバサ「私たち、何しに来たのかしら…」
英玲奈「ふむ…まあいい。帰るぞ」
にこ「どこがグリム童話よ!?」
ことり「もうお話の原形をとどめてないし…橋が出てくるところまでいかなかったよね」
真姫「原作ではイノシシ退治の後、人間同士の醜い争いがメインよね」
希「人間以外の脅威を力ずくで取り除いた結果がそれやから、結局はイノシシが退治されないほうがマシやったんやないかな?」
絵里「でも私、亜里沙と結婚するの?…亜里沙はまだ中学生よ?」
凛「それって、結婚できる年齢だったらしたいってことー?」
絵里「そ、そうじゃなくて…///」
穂乃果「ああっ、でも橋どころか、日本は遥か遠い海の向こうだよ。なんだか家が恋しくなってきちゃった…」
にこ「ま、気持ちはわからなくもないわね」
希「ここあちゃんから送られてくるコクワガタの写真を嬉しそうに見てたもんね。にこっち♪」
にこ「送ってんのはこころよ。ここあはいつも通りクワガタと戯れて、飽きたら別の虫探しに行っちゃうんだから」ヤレヤレ
真姫(なんだかんだで、三人とも大したシスコンね)クス
ことり「そういえばここ、ちゃんとお箸もあるんだね」
真姫「まあね。畳の部屋を作ったくらいだし、うちの別荘だから基本的には日本人向けっていうか…日本食を食べることを想定して必要な物も置いてるの」
花陽(川や海峡を挟んで陸地と陸地を繋ぐ橋。そして食とともに命をつなぐ箸。どちらも私たちには欠かせない物だよね) 海未「そういえば…気になったんですけど」
花陽「どうしたの?海未ちゃん」
海未「花陽は折り紙で橋を作っていましたが…」
花陽「うん」
海未「ここ、基本的に無人島ばかりなので橋が架かっていませんよね?本土や島から島へ渡るには船が必要です」
穂乃果「そうだね。船旅も楽しいけど…」
海未「もしかして…できます?」
ことり「それって…橋を架けて渡ろうってこと?」
にこ「何言ってんの。あれは童話の中の話でしょ」
花陽「アハハ。そうだね…材料がないとできないよ。そんなに大きな橋だったら紙もたくさん必要だし…」
絵里「…ちょっと待って。材料があればできるってこと?」
花陽「まあ…できるけど」
希「うそやろ!?」
凛(地図には決して載らない不思議な橋が…もしかしたら、あなたのすぐ近くにあるかもにゃ♪)
おわり 読みにくい場合は荒らし庭をNGか王都図書館司書室のレスだけ抽出でおk 完結スレを私物化してまで広めようとする王都先生の涙ぐましい努力を無駄にするな!
みんなでどんどん感想をレスしよう!
穂乃果「八月三日は」凛「ハサミの日!」 [無断転載禁止]©2ch.net
http://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1501768997/
絵里「八月」亜里沙「四日は」雪穂「箸の日?」穂乃果「橋の日!」 [無断転載禁止]©2ch.net
http://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1501924633/
あの酒〇和男氏も大絶賛!?
王都先生の神最新作!!!
http://i.imgur.com/mZO4U6x.jpg >>49
王都先生は魔王城門前が大好きですね!
あ!自演ですね!分かりました!
穂乃果「八月三日は」凛「ハサミの日!」 [無断転載禁止]©2ch.net
http://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1501768997/
絵里「八月」亜里沙「四日は」雪穂「箸の日?」穂乃果「橋の日!」 [無断転載禁止]©2ch.net
http://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1501924633/
あの酒〇和男氏も大絶賛!?
王都先生の神最新作!!!
http://i.imgur.com/mZO4U6x.jpg やっぱり埋め茸面白いSS発見器の才能あるな
見事に今狙われてないSSって他のレスも一切ない微妙なSSばっかだし ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています