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Pile「え……子供……？」part.14 [無断転載禁止]©2ch.net
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0002名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)＠無断転載は禁止
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2017/07/25(火) 23:53:49.63ID:AaJc9Rr1
落ちた？
0007 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/07/26(水) 00:17:30.49ID:bE6yqcWA
〇フライデーな話


メロディ「……鈴乃」

鈴乃「んっ？」

メロディ「ねぇ、また……」

鈴乃「っ」ﾋﾞｸｯ

メロディ「……また花穂と共演したでしょ」

鈴乃「っ、ああああ、あー、あれね……志〇どうぶつ園……」

メロディ「……」

鈴乃「あ、れは……その……」

メロディ「……」

鈴乃「その……あたし達、何故か芸能界で仲いいことになってるから……その……その、」

メロディ「……」

鈴乃「だから……共演依頼がよく来るっていうか……」

メロディ「ふーん……」

鈴乃「っ、っ……」

メロディ「……」

鈴乃「……」

メロディ「……はぁ」

鈴乃「……っ、だぁぁぁぁもう！」

メロディ「……」

鈴乃「しょうがないでしょ！？」
0014 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/07/26(水) 00:23:55.99ID:bE6yqcWA
メロディ「しょうがない？」

鈴乃「だって……仕事だよ！？ 断る訳にはいかないじゃん！」

メロディ「じゃあこのシーン」ﾎﾟﾁｯ

鈴乃「えっ、録画してるの？」

メロディ「うん」

鈴乃「……」


花穂『すごいかわい〜』

鈴乃『ね！ かわいいね』

花穂『カメラ向けるからこっちに赤ちゃんくださーい』


メロディ「……」

鈴乃「……」

メロディ「……イチャイチャしすぎ」

鈴乃「だっ、なっ、イチャイチャ！？」

メロディ「してるじゃん」

鈴乃「だぁぁぁ！ してないよ！」

メロディ「してる」

鈴乃「してないって！」

メロディ「……鈴乃嬉しそう」

鈴乃「嬉しい……っていうか、仕事だから。 笑わなきゃ……」

メロディ「……ふん」

鈴乃「……」

メロディ「鈴乃なんか知らない」
0015名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠無断転載は禁止
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2017/07/26(水) 00:24:26.52ID:i+z/FnR9
（まだ続いてたのか……）
0017 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/07/26(水) 00:29:07.47ID:bE6yqcWA
鈴乃「そっ、そんなこと言われたって……！」

メロディ「……仕事ならなんでもするんだ」

鈴乃「またその話ぃ……？」

メロディ「嫌そうな顔しないでよ。 なんでそんな顔するの。 嫌なのはこっちなんだけど」

鈴乃「……」

メロディ「鈴乃のそういうとこ嫌い」

鈴乃「んなこと言われたって……」

鈴乃（どうすりゃいいのさ……）

メロディ「……」

鈴乃「あー、あれだよ。 多分メロディちゃん今イライラしてるんだよ」

メロディ「してない」

鈴乃「いーや、してる。 だからさ、ちょっと冷静になってから話さない？」

メロディ「今も冷静なんだけど。 鈴乃が逃げたいだけなんじゃないの」

鈴乃「……違うって」

メロディ「……」

鈴乃「……じゃあどうすればいいの？」

メロディ「……」

鈴乃「嫌味とかじゃなくてさ、花穂ちゃんと話さないようにしたらいい？ 共演も全部断ればいい？」

メロディ「……そういうこと、じゃ」

鈴乃「……」

メロディ「……なくて」

鈴乃「……」

鈴乃（なんなんだよ……）
0019 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/07/26(水) 00:37:23.43ID:bE6yqcWA
メロディ「……極端すぎっていうか」

鈴乃「……」

メロディ「……なんて、いうか」

鈴乃「メロディちゃんの考えとしてはどうしてほしいのさ」

メロディ「……共演してもいいけど、ベタベタしてほしくない」

鈴乃「……」

鈴乃（難しいこと言うよなぁ……）

鈴乃「あー……うん、じゃあ極力そうする。 頑張るから……」

メロディ「……このやり取り何回目？」

鈴乃「……」

鈴乃（確かに何10回も繰り返してるけど……）

鈴乃（あたしもあたしなりに頑張ってるんだよ……）

メロディ「……」

鈴乃「メロディちゃんは、さぁ……あたしと、別れたいの？」

メロディ「……！」

鈴乃（ああ……なんてことを……言っちゃったんだ……）

鈴乃（別れる勇気なんて、あたしの方がまずないのに……）

メロディ「……わ、かれたくない」

鈴乃「……」ﾎｯ

メロディ「……だけど、嫌だから……鈴乃が、あんまり、花穂とくっつくのは……」

鈴乃「……分かった。 あたし、なるべく、ちゃんとするから。 メロディちゃんのこと傷つけないようにさ」

メロディ「……うん。 仕事頑張ってね」

鈴乃「……いってきます！」

ﾊﾞﾀﾝ

鈴乃「はぁぁぁ……」

鈴乃（……今日も頑張ろ）
0021 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/07/26(水) 00:51:20.51ID:bE6yqcWA
〜

花穂「……」

鈴乃「……お、おはよぉぉ」

花穂「……おはよう」

鈴乃（とか言いつつ今日花穂ちゃんと雑誌の表紙撮影なんだよなぁぁぁぁ……）

鈴乃（こればっかりは……）

鈴乃（ま、まあ……雑誌の表紙くらいならね……）

鈴乃（セフセフ……）

鈴乃「き、今日なんの表紙の撮影だっけぇぇぇ……？ あはは……」

花穂「……」ﾊﾞｻｯ

鈴乃「えーと、どれどれ……っ！？」

鈴乃（……こ、れは）

鈴乃（a〇・an……）

鈴乃（まじで……やばいんじゃ、ないのか……？）

鈴乃（まっ、まあ、女同士だし、そんな過激なのは……撮らないだろうし……）

「あ、黒川さん脱いでもらってもいいすか」

鈴乃「ほぁー！？」

「え、なんすか」

鈴乃（うせやろ！？）

鈴乃「……かっ、花穂ちゃ、」

ｼｰﾝ……

鈴乃「あ、あれ……」

「飯田さんならもう行かれましたよ」

鈴乃「あぇぇ……？」

鈴乃（……うっそだろぉぉぉ？）

鈴乃（で、も……たかが雑誌、だし）

鈴乃（メロディちゃんになんか言われる前に謝ろう……）

鈴乃（……てか、雑誌ならそもそも存在に気が付かないかもだし……）

「黒川さん？」

鈴乃「あ、は、はーい。 準備します……」
0022 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/07/26(水) 00:59:36.59ID:bE6yqcWA
〜

「黒川さん入られまーす」

「はーい」

鈴乃「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

鈴乃（はー……ほぼ裸同然だしいよいよ緊張してきた……）

鈴乃（……花穂ちゃんは）ﾁﾗｯ

花穂「……」

鈴乃「ぶっ……！///」

花穂「……なに」

鈴乃「い、いやぁ、なんでも……！///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

鈴乃（っ、うわぁぁぁぁぁ……やっべぇ……！///）

鈴乃（おっぱいがぁぁぁ……！///）

鈴乃（……お、落ち着けあたし……裸くらい、いつも、見てる、だろ……！///）

鈴乃（花穂ちゃんも、メロディちゃんと同じ人間……！///）ﾁﾗｯ

花穂「……」

鈴乃（うわぁぁぁぁやっぱ無理ぃぃぃ……！///）

鈴乃（彼女の裸と花穂ちゃんの裸じゃやっぱり違う……！///）

花穂「……あのさ」ﾎﾞｿｯ

鈴乃「え、な、なに？///」

花穂「はぁっ……」

鈴乃「えっ」

花穂「気が散るから集中してくれる？」

鈴乃「……」

鈴乃（……おっけー、萎えた）

鈴乃（花穂ちゃんってこういう人だったわ、把握把握……）

鈴乃（よし、撮影に集中しなきゃ……！）
0023 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/07/26(水) 01:09:03.86ID:bE6yqcWA
「じゃあ2人とも顔見合わせて立って」

花穂「……」ｽｯ

鈴乃「……っ///」

鈴乃（ちっ、けぇぇぇ……！///）

花穂「……」

「鈴乃ちゃーん、花穂ちゃんと目合わせて」

鈴乃「あ、はっ、はい……！///」

花穂「……なにやってんの」

鈴乃「うっ、うるさいな……！///」

花穂「どうでもいいけど、ちゃんとして」

鈴乃「……っ」

鈴乃（くっ、そぉぉぉ……！///）

鈴乃（なんで裸の人が目の前にいるのにそんな平常心保ってられるんだよ……っ！///）

「……でー、鈴乃ちゃん」

鈴乃「は、はい？///」

「花穂ちゃんの肩から後ろに腕回して」

鈴乃「でぇぇぇぇ！？///」

「え？」

鈴乃「い、いやぁ……その……///」

「あ、身長足りない？ 台かなんか持ってこようか？」

鈴乃「ち、違いますよ！ ち、がくないけど……///」

ｱﾊﾊﾊﾊ！

鈴乃「っ……///」

鈴乃（あぁぁぁぁ……///）

鈴乃（いろんな意味で恥ずかしすぎる……！///）

「じゃあこの台の上乗ってね」

鈴乃「え、絵面的にダサくないすか……？///」

「鎖骨より上しか写さないから！ 台写さないから！」

ｱﾊﾊﾊﾊ！

鈴乃（あー恥ずかしい……///）
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2017/07/26(水) 01:15:09.65ID:bE6yqcWA
「えーと……で、もうちょっと顔近づけて」

花穂「……」ｽﾞｲｯ

鈴乃「わぁぁぁぁぁぁぁ！！！！///」

花穂「」ﾋﾞｸｯ

「鈴乃ちゃん！」

鈴乃「す、すいませ……///」

鈴乃（だから近いってぇぇぇ……///）

「もうちょい！ もうちょい近づけて！」

花穂「……」

鈴乃（もう無理！ これ以上無理……！///）

「あー……こう……なんて言うか、キス寸前まで！」

花穂「……」

鈴乃（ひ、ひぇぇぁぇ……！///）

鈴乃（おっぱい当たってるって……！///）

「そこ！ そこで止まってて！」

鈴乃「っ、っ……///」ﾋﾞｸｯ

「……はーい、おっけー！ 次のカット……」

鈴乃「……っ、は、ぁ……はぁ、///」

花穂「……」

鈴乃「は、ぁ、ぁぁ……」

花穂「鈴乃、次の指示でてる……んだけど」

鈴乃「ち、ちょっ、と、まって……」

花穂「……なに、さっさとしてよ」

鈴乃「ま、まって、花穂、ちゃん……」

花穂「……？」

鈴乃「で、ちゃっ、た……」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

花穂「……な、にが」

鈴乃「あ、あ、あの……し、ろいの……」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

花穂「」

鈴乃「ど、どうしよう……」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ
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2017/07/26(水) 01:24:54.79ID:bE6yqcWA
〜

鈴乃「あー、もう散々だった……」

花穂「……どっちが。 あの時トイレ休憩とってなかったら大変だった」

鈴乃「花穂ちゃんには感謝してます……」

花穂「はぁっ……」

鈴乃「……あ、そ、それとさぁ、花穂ちゃん、今後共演する時のことに関してなんだけど……」

花穂「……？」

「……あ、鈴乃ちゃん、花穂ちゃん？」

鈴乃「ん、えーと……あっ！」

鈴乃（この間花穂ちゃんと共演した時の映画でお世話になった……）

鈴乃「監督！」

花穂「こんにちは〜。 どうしたんですかー？」ﾆｺﾆｺ

鈴乃（毎度毎度花穂ちゃんの営業スマイルには驚く……）

「いやー、この間の映画のことで取材があったからそのインタビューに……と、映画のことで思い出した」

鈴乃「？」

「映画関係者とキャストを集めて打ち上げしようと思ってね。 この間も少ししたけど、鈴乃ちゃんこの間未成年だったでしょ？」

鈴乃「あー、お蔭さまで先日成人しました」

「うん。 だから、改めて打ち上げ開こうかなと。 どう？」

鈴乃「もちろん参加しますよ！」

「よかった。 花穂ちゃんは？」

花穂「……参加させていただきます」

鈴乃（心底めんどくせぇって顔してるな……）

「あーよかった！ じゃあ日程決まり次第また連絡するから！ じゃあね」

鈴乃「はーいっ……」


花穂「……めんどくさ」

鈴乃「……はは、そう言うと思った」

花穂「はぁ？」

鈴乃「……すいませんでした」
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2017/07/26(水) 01:25:28.69ID:bE6yqcWA
〇フライデーな話
続く

最近落ちるの早いね
頑張る
保守さんくっすん
0028名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠無断転載は禁止
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2017/07/26(水) 01:56:31.21ID:8hpSmGWk
がんばれ
0040名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠無断転載は禁止
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2017/07/27(木) 01:50:55.97ID:vS2VnNuW
の
0064名無しで叶える物語(茸)＠無断転載は禁止
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2017/07/30(日) 09:27:18.84ID:xsbuiMfS
Ho
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2017/07/30(日) 23:02:11.91ID:aMiQ3En1
〜

メロディ「あ……鈴乃、今日帰り何時くらいになる？」

鈴乃「えーと……今日、は……」

鈴乃（飲み会の日か……）

鈴乃（うーん……）

メロディ「？」

鈴乃「……え、っと」

メロディ「……なに、なんかやましいことでもあるの？」

鈴乃「へっ！？ いやえっと……」

メロディ「……」

鈴乃「ちっ、違うよ……今日は……！」

メロディ「……」

鈴乃「……今日は、ドラマの撮影押してて、ちょっと、遅くなる、だけ」

メロディ「……それなら早くいいなよ」

鈴乃「ご、ごめん……ぼーっとしてて、はは……」

鈴乃（って、あたし何嘘ついてんだよ……）

鈴乃（正直に飲み会って言えばいいのに……）

メロディ「気をつけてね」

鈴乃「う、うん……」

メロディ「じゃあ夜ご飯はいい？ 作り置きしとく？」

鈴乃「え、あー……いやー……いいや。 食べられなかったら、悪いし……」

メロディ「そっか……」

鈴乃「明日……明日はさ、撮影ないし、ぜっったい食べるよ。 ね？」

メロディ「……うん！鈴乃、体調気を付けてね。 最近忙しそう」

鈴乃「あ、あたし丈夫だから！ 心配しないで……」

メロディ「よかった。 じゃあ……いってらっしゃい」

鈴乃「うん。 いってきます」
0070名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)＠無断転載は禁止
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2017/07/30(日) 23:10:30.09ID:51S86sh7
更新きた！
0071 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/07/30(日) 23:19:16.99ID:aMiQ3En1
〜

鈴乃「あ……花穂ちゃん！」

花穂「……遅い」

鈴乃「ごめんっ！ 長引いちゃって……」

花穂「早く行こ。 めんどくさいから」

鈴乃「そ、そうだね……」

花穂「現地集合……もう集合時間過ぎてるし、皆酔ってるんだろうな。 はぁ……」

鈴乃「ご、ごめんってぇ……長引いてっ、」

花穂「分かったから」

鈴乃「……つ、つーかさぁ、そこまで言うならあたし放って行けば良かったじゃん……」

花穂「……そうしたいのは山々だったけど、放ってたら放ってたでうるさかったでしょ」

鈴乃「そ、そんなこと、っ、ねぇよ……」

花穂「……それに、酔っ払い集団の中に望んで早く行きたいだなんて思わないし」

鈴乃「……」

鈴乃（さっきと行ってること矛盾してんじゃん……）

花穂「タクシー捕まえて」

鈴乃「……はい」

花穂「さっさとして」

鈴乃「……人にモノ頼む態度かねぇ」

花穂「うるさい。 早く」

鈴乃「……はぃ」
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2017/07/30(日) 23:33:22.08ID:aMiQ3En1
〜

「あー！ 花穂ちゃんと鈴乃ちゃんきましたー！」

「おつでーす！」

「あははは！ おせーぞー！」

ｶﾞﾔｶﾞﾔ…

花穂「……」

鈴乃「……」

花穂（ガラ悪……）

鈴乃（出来上がってんなー……）

「ほらほら！ 花穂ちゃんこっち座って！」ｸﾞｲｯ

花穂「え、あ……ち、ちょっと……」

鈴乃「かっ、花穂ちゃん！」

「鈴乃ちゃんはこっちー！」ｸﾞｲｰｯ

鈴乃「うわぁ！」

「何飲むー？」

鈴乃「え、いや……あたしは……！」

「とりあえず生いっとく？」

「あ、メニュー表みる？」

鈴乃「え、えっと……い、いいっす、今日は……」

「え？」

鈴乃「その……あたし、酒癖悪いみたいなんで……皆さんの前では……はい……」

鈴乃（この前いろいろやっちゃったみたいだしなー……覚えてないけど……）

鈴乃（花穂ちゃんにも……なんか……すごく悪いことを……）

「いいっていいって！ 気にしないって！ 飲みなよ！」

鈴乃「あー！ いいです！ 飲まないっす！ お気持ちだけで……！」

「つまんねーなー」

鈴乃「すいません……」
0073 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/07/30(日) 23:51:34.77ID:aMiQ3En1
「そういえばさ、最近花穂ちゃんとどうなの？」

鈴乃「はい？」

「できてるんだろー？ 知ってんだぞ」

「有名な話だよねー」

「あははは」

鈴乃「……はい？」

「とぼけんなって」

「めっちゃ仲いいじゃん、2人」

鈴乃「あの……いや！ いや！ 違います！ 付き合ってないっすよあたし達！」

「……まじで！？」

「うっそ。 てっきり出来てるもんだって……」

鈴乃「ちーがいまーす！ あれは勝手に……マスコミが……」

「でも火のないところになんとかー、とも言うよ？」

「そうそう。 しかもさ、絶対それにしては距離感おかしいって……！」

鈴乃「だっ、なっ、なんでそんな勝手に……！」

「とか言ってさー、本当はラブラブなんじゃないの？」

鈴乃「違いますってば……ラブラブとか程遠いですよ……」

「えっ！？ てことは！？」

「ふつーに付き合っちゃってる系！？」

「喧嘩するほど仲がいいって言うし？」

鈴乃「あーーもーーー！」

「鈴乃ちゃーん！」ﾄﾝﾄﾝ

鈴乃「はぁ……今度はなんすか……」

鈴乃（次は誰だよ…、…って……）

鈴乃「……え？」

花穂「あはは、飲んでるー？///」

鈴乃「……か、花穂ちゃん！？」
0074 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/07/31(月) 00:20:24.65ID:QthWnxC5
鈴乃「ど、どうしちゃったの……」

花穂「どうもしてないってば！ ひどい！///」

鈴乃「ええ？ ひどかないでしよ……」

「ご、ごめんねー、鈴乃ちゃん……1口しか飲ませてないんだけど……」

「すごい花穂ちゃん酔っちゃって……」

鈴乃「ひとくち！？！？！？」

鈴乃（それでこの有様かよっ……）

鈴乃（つかなんであたしに謝るんだよ……デキてないっつーの……）

花穂「鈴乃……///」

鈴乃「な、なに……」

花穂「……ぐすっ、ひっく……///」

鈴乃「……！？！？！？」ﾋﾞｸｯ

花穂「鈴乃は私のこと嫌いなのぉ……？///」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

鈴乃「え、っち、ちが……ちがうよ……！？」

花穂「だって冷たい……ぐすっ、うっ、う……///」

鈴乃「き、嫌いじゃないよ……！」

花穂「……好き？///」

鈴乃「えぇ！？///」ﾄﾞｷｯ

「ひゅ〜」

「おあついな〜」

「若いっていいなぁ」

鈴乃「だ、黙っててくださいよ！ そういうのじゃないですから！///」

花穂「好きじゃないんだ……うっ、ぐす……///」

鈴乃「ち、違うってばぁぁ……あー……もぅ……」

鈴乃（酔い方タチ悪ぃぃ……）
0075 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/07/31(月) 00:58:31.84ID:QthWnxC5
〜

「じゃあ今日はお疲れ様っしたー」

「気をつけて帰れよー」

「あー、終電ギリじゃん」

「タクシー拾うかぁ……」


「鈴乃ちゃん、ほんとに花穂ちゃん任せちゃって大丈夫？」

鈴乃「あ、大丈夫っす。 あたし飲んでないんで」

「うん……気をつけてね」

花穂「気をつけまーす！///」

鈴乃「あああ……花穂ちゃんはもういいから……」

「あはは……じゃあね」

鈴乃「はいはーい」


鈴乃「……よーし、帰るよ、花穂ちゃん」

花穂「うん……///」ﾖﾀﾖﾀ

鈴乃「……はぁ、もう。 掴まって」ｶﾞｼｯ

花穂「は、ぁっ……鈴乃……///」

鈴乃「んー？」

花穂「……///」ｼﾞｯ

鈴乃「……な、なに」

花穂「……ごめんね///」

鈴乃「えっ」ﾄﾞｷｯ
0078 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/07/31(月) 01:11:22.27ID:QthWnxC5
花穂「……///」

鈴乃「あ、え、あ……い、いいんだ、よっ」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

花穂「うん……///」

鈴乃「……っ」

鈴乃（びぃぃぃ、っくりしたぁぁぁ……！何故にいきなり素直になる……！？///）

鈴乃（焦るわー……）

鈴乃「あ、あー……花穂ちゃん、家ついたよ。 鍵ある？」

花穂「うん……あれ……鍵、入んない……///」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

鈴乃「ぷっ……あはは、かして」ｽｯ

花穂「ごめん……///」

鈴乃「いいよ……ほら、あいたよ」ｶﾞﾁｬｯ

花穂「ありがと……///」

鈴乃「あはは……花穂ちゃんに謝られるとなんかむず痒いわ……」

花穂「うるさいなぁ！///」

鈴乃「……はは」

鈴乃（デフォでこれならなぁ……）

鈴乃「寝室どっち？ 今日もう寝るでしょ？」

花穂「寝る……///」

鈴乃「はいはい。 だから寝室どっち……」

花穂「……メイク///」

鈴乃「んっ？」

花穂「落として、寝ないと……///」

鈴乃「あー、メイク落としどこ？」

花穂「分かんない……///」

鈴乃「じゃあ……1日くらいよくない？ めんどいし。 明日落としなよ」

花穂「よくない！///」

鈴乃「……すいません」

花穂「切らしてたからコンビニ買いに行く……///」ﾖﾀﾖﾀ

鈴乃「わー！ 待って待って！」
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2017/07/31(月) 01:14:59.39ID:77uXm0Zy
なんか良さそうやん
0080 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/07/31(月) 01:23:32.40ID:QthWnxC5
〜

「いらっしゃいませー」

鈴乃「着いたよ」

花穂「うんー……///」

鈴乃「……起きてる？」

花穂「起きてる……///」

鈴乃「……」

鈴乃（ダメだこりゃ）

鈴乃「えーと……このシートタイプのでいい？ 安いし……」

花穂「ダメに決まってるじゃん！ そんなの肌がボロボロになる！ ちゃんとした……！///」

鈴乃「あーはいはいはい！ すいませんでした！」

花穂「もう……///」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

鈴乃「クレンジングなんてどれも同じだろ……」

花穂「あ……鈴乃ぉ……///」

鈴乃「ん？」

花穂「えへへー、どっちがいい？///」

鈴乃「ぶっ！///」

鈴乃（こっ、コンドーム……///）

花穂「鈴乃どれがいい？ どっちにする？ 選んでいいよ？///」

鈴乃「な、何言ってんの……！？ ば、馬鹿じゃないの……！？///」

花穂「えー……んふふ……///」

鈴乃「て、てかもう選んだでしょ！ 帰るよ！///」

花穂「分かった……///」

鈴乃「はぁ……///」

鈴乃（つ、疲れる……）
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2017/07/31(月) 01:33:48.03ID:QthWnxC5
〜

「ありがとうございっしたー」


鈴乃「さあ……今度こそ帰るよ」

花穂「うん……ごめんね、ごめんね……///」

鈴乃「いいから……」


ｶｼｬｯ


鈴乃「……え？」

花穂「……？///」

「あのぉ……すいませーん」

鈴乃「は、はい……」

「週刊FRI〇AYのものなんですけど……黒川鈴乃さんと飯田花穂さんですよね？ ちょっとお聞きしてもいいですか」

鈴乃「……！」

鈴乃（やっっっばい……！）

鈴乃「ち、違います……！」

「お2人はどういうご関係で？」

鈴乃「あの、ち、違います、から……お友達なんです。 でっ、でき、できれば写真消してくださいませんかね……？」

「え？ でもお友達なんですよね？」

鈴乃「わ、悪いことはしてないじゃないですか……だから消してくださいって……！」

「今何されてたんですか？」

鈴乃（あ、あああもう……）

鈴乃（と、とりあえず……まっ、まままマネージャーに電話……）ｶﾀｶﾀ

鈴乃「も、もしもし？」

『鈴乃さんですか？』

鈴乃「そ、そうです。 あの、普通に、いま、花穂ちゃんと、の、飲み会の、帰り、で……」

『うん。 それで？』

鈴乃「あ、あの、週刊誌の、方に……その……」
0082 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/07/31(月) 01:40:57.88ID:QthWnxC5
『……つけられてた？』

鈴乃「そ、そうみたいです……すいません……」

『……』

鈴乃「だ、だけどあたし達、ほんとになんにもやましいことしてないんすよぉ……ほんとなんすよぉ……どうしたらいいすか……」

『……とりあえず、その場離れて。 今日はもう夜遅いから、明日話そう』

鈴乃「はい……」ﾋﾟｯ

鈴乃（どうすれば……）

鈴乃（とりあえずタクシーは呼んだから……それまでは変なこと答えないように……）散らっ


「つ、つまり飯田さん的には黒川さんと……？」

花穂「……どうでしょうかねー？///」

「え、えっと、つまり、お2人は……？」

花穂「うーん、どういう風に言われちゃうかは分かんないんですけど。 どうでしょうか〜？///」

鈴乃「……」

鈴乃（ひぃぇぇぇぇぇ！？）

鈴乃（何煽っとんじゃぁぁぁぁぁぁ、！？！？、！）

鈴乃「か、花穂ちゃん！ タクシー来た！ 帰ろう！」ｸﾞｲｯ

花穂「わかった……///」

「あ！ ちょっと！ まってください！」

「黒川さん！ 飯田さん！」

鈴乃「しっ、失礼します……！」

ﾊﾞﾀﾝ!

ﾌﾞﾛﾛﾛ…

花穂「……///」

鈴乃（……どう、しよう）
0083 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/07/31(月) 01:41:24.46ID:QthWnxC5
〇フライデーな話
続く
0084名無しで叶える物語(西日本)＠無断転載は禁止
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2017/07/31(月) 01:48:57.02ID:FauIy/18
こういうかほちゃんすき
0099名無しで叶える物語(四国地方)＠無断転載は禁止
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2017/08/02(水) 11:48:19.34ID:rM+Hw21L
ほ
0103名無しで叶える物語(SB-iPhone)＠無断転載は禁止
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2017/08/02(水) 23:10:07.71ID:d8ZuUANB
も
0104 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/08/02(水) 23:32:29.13ID:nuggxWj+
〜

ｶﾞﾁｬｯ

ﾊﾞﾀﾝ

花穂「……」

鈴乃「……っ」

鈴乃（終わっっった……！）

鈴乃（どーしよう色んな意味でおわった！！！）

鈴乃（芸能生活も友人との関係も恋人との関係も……）

鈴乃（さっきの1件を週刊誌にされた日には……）

鈴乃（全部……）

鈴乃「……おわり」

花穂「……」

鈴乃「はぁ……」

花穂「……」

鈴乃「……っ、さいぃぃっあく」

花穂「……」

鈴乃「あーもー！ まじどーしよーどーしよーどーしよー！」

花穂「……けほっ」

鈴乃「……花穂ちゃん？」

花穂「っ、えほっ……げほっ……」

鈴乃「……え」

花穂「き、もちわる……吐く……」

鈴乃「！？」

花穂「……っ、う」

鈴乃「わぁぁぁぁ！ 待って！ トイレ！」

花穂「む、り……」

鈴乃「トイレ！ トイレどこ！」

花穂「あ、っち……」ﾖﾛﾖﾛ

鈴乃「い、行こう！ 頑張れ！」

花穂「ん、っ、ぐ……」
0105 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/08/02(水) 23:46:05.21ID:nuggxWj+
〜

ｼﾞｬｰ…

鈴乃「か、花穂ちゃん……ちょっとは落ち着いた……」

花穂「……っ、のど痛い、」

鈴乃「は、吐くと痛いよねぇ……分かるわ……」

花穂「……っ、けほっ、」

鈴乃「だ、大丈夫……？」

花穂「うん……」

鈴乃「よ、よかった」

花穂「……気持ち、よく、ないもの、見せて、ごめん」

鈴乃「え」

花穂「……なに」

鈴乃「い、いや。 いいよ……」

鈴乃（や、やけに素直だな……）

鈴乃（まだ酔ってんのか……？）

鈴乃（それともさっきのやつ気にしてるとか……）

鈴乃「……か、花穂ちゃん、さっきのえと……週刊誌、のことなら、大丈夫だよ」

花穂「……」

鈴乃「今日は疲れたから、あした考えようよ。 いろんなことは。 えと、だから……そんな気にしなくても……」

花穂「……は？」

鈴乃「え」

花穂「気にしなくていいわけない」

鈴乃「……」

花穂「……あはは、なんちゃってー」

鈴乃「……」

鈴乃（……まだ酔ってんな）

鈴乃「はー……花穂ちゃんもう寝なよ。 あたしもそろそろ帰んなきゃやばいわ」

花穂「分かった」

鈴乃（素直かよ）
0106 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/08/02(水) 23:54:54.90ID:nuggxWj+
花穂「メイク落とし……」

鈴乃「あーほら、ここ。 さっき買ってきたばっかでしょ」

花穂「そうだった……」

鈴乃「はは、何寝ぼけてんだよ……」

花穂「うん……」

鈴乃「あはは……もー！ ここ座って！」ｸﾞｯ

花穂「……いたっ」

鈴乃「あたしが落とすわ。 花穂ちゃん寝そうだし」ｺﾞｼｺﾞｼ

花穂「ちょっ、と……強く拭きすぎなんだけど……」

鈴乃「だってよくわかんないし」

花穂「……ん」

鈴乃「……ぷっ、眠くてしょうがないんじゃん。 そんなになるまで飲むなよな」

花穂「……」

鈴乃「一口だけしか飲んでなかったんだっけ」

花穂「……」

鈴乃「逆にすごいわ。 そんだけで酔えるとか……」

花穂「……」

鈴乃「あたしも相当弱い方だけど花穂ちゃんには負けるかなぁ」

花穂「……」

鈴乃「花穂ちゃんはあんま人前で飲まない方がいいよ。 事件とか巻き込まれそう」

花穂「……」



鈴乃「……よしっ。 そろそろいいんじゃ……」

花穂「……」

鈴乃「……な、い、」

花穂「っ……ひっ、く……うっ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

鈴乃「……かっ、」ﾋﾞｸｯ

鈴乃（花穂ちゃん……！？）
0107 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/08/03(木) 00:27:50.36ID:TGMIDU7K
花穂「……うっ、っ、う……ぐす……」

鈴乃「か、花穂ちゃーん……？」

花穂「っ、ひっく……っ、ぐ、すっ」

鈴乃「ど、どした……つ、強すぎた……？」

花穂「くっ、っ、ぐすっ、う……」

鈴乃「ど、っ、どうし、たんだよぉ……」

花穂「……っ、うっ、っ、」

鈴乃「……え、え、っ、えっえっ、え？」

花穂「ぐす……っ……」

鈴乃「……っ」

鈴乃（ど、どうすれば……）

花穂「……ひっく、っ……なんで、そんなに、私に構うの！」

鈴乃「え……」

花穂「もう……ほっといてよ……嫌いなら、っ、ぐす……いっつも、中途半端で……！」

鈴乃「……あ、あたし、そんなつもりは、」

花穂「じゃあ何で私の前でメロディちゃんのこと話さないの……！？」

鈴乃「そっ、それは……」

花穂「……っ、く、ほんと、最低、最低、しね……！」

鈴乃「……」

花穂「なんで、いっつも、いっ、つも……こんな、私……」

鈴乃「……か、ほちゃん、愛生海ちゃん、は……？」

花穂「ぐす……っ、ひっく……」

鈴乃「愛生海ちゃん、ほぼ、花穂ちゃんと、同居状態だって……聞いてたのに……なんで……いないの……」

花穂「そんなの分かんない！」

鈴乃「え、っ」

花穂「っ、はっ……っ、はっ……ひ、っく…っ…」

鈴乃「……」

花穂「ぐすっ、うっ、っ……鈴乃……」

鈴乃「……」

花穂「私のこと、好きになってよ……」
0108 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/08/03(木) 00:43:38.53ID:TGMIDU7K
鈴乃「か、ほちゃん……」

花穂「だって、私に、優しくしてくれた人なんて、鈴乃しかいない……」

鈴乃「……そんなこと、ないでしょ」

花穂「最初は、すごく、優しくて、鈴乃のこと、好きで……純粋に、そばにいてほしかった」

鈴乃「……」

花穂「身体とか、セックスとか、そんなんじゃないって言って跳ね除けて、私のこといつも気遣ってくれて、嬉しかった」

鈴乃「……」

花穂「……鈴乃が、セックス好きになって、私がほんとに求めてたものが全否定されたって、少し思ったけど、」

鈴乃「……」

花穂「でも、鈴乃がセックス好きなら、それでいいって、結局最初の思考に戻っちゃって、」

鈴乃「……ごめん、あたしが、不甲斐ないせいで」

花穂「だけど、私も鈴乃とするの、嫌なことだって思ってなかった。 どんなにひどいことされても、」

鈴乃「……」

花穂「……鈴乃のことが好き」

鈴乃「……」

花穂「好き……」

鈴乃「……」

花穂「……」

鈴乃「……とりあえず、涙、ふいて」

花穂「……」

鈴乃「……花穂ちゃん、目が腫れたら大変でしょ。 だから……話は、それからしようよ」

花穂「……」

鈴乃「……ほら、ティッシュ」

花穂「……うん」
0110 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/08/03(木) 00:58:23.93ID:TGMIDU7K
〜

鈴乃「……」

花穂「……もう、大丈夫」

鈴乃「うん……」

花穂「……」

鈴乃「……あたし、っ」

花穂「……もういい」

鈴乃「へっ」

花穂「……聞きたくない。 怖いから」

鈴乃「……」

花穂「……ほんとうに、鈴乃との関係が終わりそう」

鈴乃「……もうとっくに終わってんじゃん」

花穂「……」

鈴乃「……花穂ちゃんが、あたしのこと好きだっていうのは、なんとなく分かってたよ」

花穂「……」

鈴乃「でも、気が付かない振りしてたし、あたしは、あたしなりに、いろいろ、工夫してたんだ」

花穂「……」

鈴乃「……工夫、って言ってもさ、花穂ちゃんと程よい距離感っていうか、関係壊れない程度に楽しくやってられるくらいの、距離感、っていうか」

花穂「……」

鈴乃「……だけど、無理だったよね」

花穂「……ごめん」

鈴乃「……いいよ。 今までが、おかしすぎたんだから」

花穂「……」

鈴乃「あたしも花穂ちゃんのこと好きだけど、でも……」

花穂「……メロディちゃんの方がすきなんでしょ」

鈴乃「……違うよ」

花穂「……」

鈴乃「今、メロディちゃんの話はしてないよ」

花穂「……」
0111 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/08/03(木) 01:06:18.12ID:TGMIDU7K
鈴乃「花穂ちゃんのこと好きだけど、付き合えない」

花穂「……分かってる」

鈴乃「……うん」

花穂「……」

鈴乃「あたし、恋愛とかのことに関しては人一倍不器用だからさ、変に言葉重ねたら、余計に花穂ちゃんのこと傷付けると思うから……」

花穂「……」

鈴乃「……ごめん」

花穂「……眠い。 寝る」

鈴乃「え」

花穂「……なんか、疲れたから、今日は」ﾎﾞﾌｯ

鈴乃「……」

花穂「……」

鈴乃「……」ｷﾞｭｯ

花穂「……ち、ょっと、なにしてんの」

鈴乃「もう泣きたくないよね。 お互い」

花穂「……」

鈴乃「……花穂ちゃん、ほんとにごめんね、ごめん」

花穂「……うる、っさいな。 しねバカ」

鈴乃「……」

花穂「……ちょっ、と」

鈴乃「……ね、ころがったら……ねむい、いきなり」

花穂「……」

鈴乃「花穂ちゃん……ごめんね……」

花穂「……もういいから、離して」

鈴乃「ごめ、……ね……」


鈴乃（……や、ばい、本気で、寝そう）

鈴乃（家、帰らなきゃ……）


鈴乃「……」ｽｰｽｰ

花穂「……」
0112 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/08/03(木) 01:07:05.04ID:TGMIDU7K
〇フライデーな話
続く
0113名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠無断転載は禁止
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2017/08/03(木) 01:23:49.54ID:lpxH4M5R
あぁ…
0119名無しで叶える物語(西日本)＠無断転載は禁止
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2017/08/03(木) 15:11:16.54ID:CclduErH
この言葉を最初っから聞いてたら絶対花穂ちゃんのこと好きになってるわ
0121 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/08/04(金) 01:36:03.63ID:eS7XBEjr
〜

鈴乃「……んー、」ﾊﾟﾁｯ

鈴乃「ふぁぁぁ……」

鈴乃（やべぇー……今何時だ……寝落ちしてた……）

鈴乃（……メロディちゃん……横で寝てんのか）

鈴乃（まあ今日休みだしもう一眠り……）ﾓｿﾞｯ

鈴乃「……」

鈴乃「……」

鈴乃「……んっ？」

花穂「……」ｽｰｽｰ

鈴乃「んんんんんんん！？」

鈴乃（め、メロディちゃんじゃない……！）

鈴乃「……っ」

鈴乃（お、落ち着け……落ち着けあたし……）

鈴乃（あたしは昨日お酒飲んでなかったし、花穂ちゃんとそういうこともしてない……）

鈴乃（……なっ、ならなんで花穂ちゃんに抱きついて寝てる……）

鈴乃「……あ」

鈴乃（そうだ、昨日……）

鈴乃（……花穂、ちゃんが、）

鈴乃（……あたし、のこと）

鈴乃「っ……///」

鈴乃（やっ、べぇぁぇぇ、昨日の花穂ちゃんまじでやばかった……！///）

鈴乃（あたしも夜中のテンションでいろいろなんか言っちゃったし……///）

鈴乃「ああああああああ……///」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

鈴乃（今になって恥ずかしい……！///）
0122名無しで叶える物語(庭)＠無断転載は禁止
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2017/08/04(金) 01:47:42.73ID:5JK1ypxd
夜中に乙
0123 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/08/04(金) 02:06:13.36ID:nX3XEHxd
花穂「……うる、さい」

鈴乃「ひぃっ、花穂ちゃん！」

花穂「……」

鈴乃「あ、あの……昨日は、その……///」

花穂「……」

鈴乃「ご、ごめん……あたし……あんな、変なことを……///」

花穂「……はぁ」

鈴乃「えっ……？」

花穂「……もういい、シャワー浴びてくるから」

鈴乃「あっ、ああ……そ、そう……」

鈴乃（か、花穂ちゃん昨日のこと覚えてないの……？）

鈴乃（ま、まあそれならそれで……）

鈴乃（でも……）

鈴乃「……なんか納得いかないっていうか」

花穂「は？」

鈴乃「……なんでもないでーす」

花穂「……」

鈴乃「まあいいですけどー、それならそれでー、覚えてないなら別にー……」

花穂「うるさい」ｸﾞｲｯ

鈴乃「う、わっ！」

花穂「……あんなに抱きついて寝てたくせに」

鈴乃「えっ、いや……あれは……！」

花穂「……またセックスしようって言われるのかと思った」

鈴乃「なっ……！ い、言わねぇよっ！///」

花穂「……ふん」

ﾊﾞﾀﾝ

鈴乃「……っ///」

鈴乃（ああああ……もう……！///）
0124 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/08/04(金) 02:12:29.26ID:nX3XEHxd
鈴乃（……じゃない）

鈴乃（家、帰らなきゃ……！）

鈴乃（昨日メロディちゃんに何も言ってなかったし……どっか泊まるとかも言ってなかったし……！）

鈴乃「……っ、うわっ！」

鈴乃（すごい数のLI〇Eと着信が……！）


メロディ：きようまだおそくなるの


メロディ：すずの、まだ？


メロディ：だいじようぶ？


メロディ：かえつてこないの？


メロディ：それなられんらくくらいいれてよ



鈴乃「……」

鈴乃（……おっしゃる通りでございます）

鈴乃（は、はやく電話しないと……！）

鈴乃（……）

鈴乃（……いや、直接会って話した方がいいな）

鈴乃（電話越しに話しても多分……あんまり冷静に話せない、気が……）

鈴乃（……な、なんであたし、悪いことしたわけじゃないのに、こんな）

鈴乃（罪悪感……）

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…

鈴乃「……？ あ、マネージャさん……」ﾎﾟﾁｯ

鈴乃「……はい、もしもし」

鈴乃「はい、はい……っ、え！？」

鈴乃「ま、まじ、すか……！？」
0128名無しで叶える物語(西日本)＠無断転載は禁止
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2017/08/04(金) 16:32:42.44ID:7eddtyA/
変換も「っ」も打てないのはかわいそうw
0131名無しで叶える物語(茸)＠無断転載は禁止
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2017/08/05(土) 07:45:02.49ID:FFMZZv8a
ほ
0137名無しで叶える物語(茸)＠無断転載は禁止
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2017/08/06(日) 20:22:51.12ID:09MbZzbM
ほ
0140名無しで叶える物語(四国地方)＠無断転載は禁止
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2017/08/07(月) 02:03:16.31ID:111sa8oe
台風やべぇ
とか思いながらの
ほ
0146 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/08/08(火) 01:32:03.38ID:PBf45CHz
〜

ｶﾞﾁｬｯ

鈴乃「た、ただいま……」

メロディ「……」

鈴乃「……ごめん、その、遅くなって」

メロディ「遅くなったとかじゃないでしょ」

鈴乃「……」

メロディ「帰ってこないなら連絡入れてよ」

鈴乃「そ、そうなんだけど……」

メロディ「そもそもさ、何してたわけ？」

鈴乃「……ちょ、っと、飲み会で、終電逃して」

メロディ「タクシー使いなよ」

鈴乃「……」

メロディ「私も迎えに行けたし。 それともなんか帰りたくない理由でもあった？」

鈴乃「な、っ、ないよ……」

メロディ「……」

鈴乃「……ホテルに、泊まったんだ。 その、あの」

メロディ「……ならなんで連絡してくれなかったの」

鈴乃「……ね、眠くて」

メロディ「眠くても一言連絡するくらい、無理だったの？」

鈴乃「……ごめん」

メロディ「……心配したんだよ」

鈴乃「……」

メロディ「事故とかに、あってるんじゃないかって、怖かった」

鈴乃「……」

メロディ「……だから、もうやめてね」
0147 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/08/08(火) 01:49:03.97ID:PBf45CHz
鈴乃「っ……ご、ごめん、メロディちゃん……！」

メロディ「……浮気してたんじゃないかって、疑ってたのが全部じゃないの。 鈴乃に、なにかあったら、どうしよう、って」

鈴乃「……キスしていい？」

メロディ「……えー」

鈴乃「もーさせてよ」

メロディ「……いいよ」

鈴乃「えへへ……ちゅ、っ」

メロディ「……鈴乃なんか、タバコ臭い」

鈴乃「……え？」

メロディ「……し、お酒くさい。 昨日、お風呂入ってないでしょ」

鈴乃「え、あ、あー……ね、寝落ちしちゃって。 あはは……」

メロディ「……お風呂入ってきてください」

鈴乃「はーい……お風呂上がったらキスしてもいい？」

メロディ「そういうのいらないから」

鈴乃「つめてー」

メロディ「入ってきて」

鈴乃「はいはーい。 じゃあ行ってくる」

メロディ「うん。 あ、換気扇回しといて」

鈴乃「おっけ」

ﾊﾞﾀﾝ

鈴乃「……」

鈴乃（……はぁぁぁ）

鈴乃（嘘ついちゃったなぁ……）

鈴乃（でも、あんな顔みたら、ホントのこと言えるわけないし……）

鈴乃（……なにはともあれ、お風呂上がったら一旦事務所行かなきゃ、な）
0148名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠無断転載は禁止
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2017/08/08(火) 01:56:36.73ID:8x/hpHRD
おっ
0149 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/08/08(火) 02:04:43.26ID:PBf45CHz
〜

「いやぁ……やってくれたよねー鈴乃ちゃん」

鈴乃「だから！ あたしは……！」

「真実はどうあれ、この記事が世に回ることは事実」

鈴乃「……」

鈴乃（まずい、なぁ……）

鈴乃（なんだよこの記事……）

「『黒川鈴乃は飲み会の後、飯田花穂に腕を回し、彼女のマンションへ訪問した。 その後再び2人でコンビニへ向かう様子が目撃された』」

鈴乃「……」

「『飯田花穂の自宅から出てきた双方の髪や服装はやや乱れており、何食わぬ顔で買い物を済ますとコンビニを後にした』」

鈴乃（話盛りすぎだろ……）

「『記者への問いかけに、黒川鈴乃は動揺した様子で友達です、撮影をやめてください、とマネージャーに電話を掛けながら言った。 ほぼ黒と見ていいだろう』」

鈴乃（いや友達だし……）

「『一方飯田花穂は交際疑惑に対し「どうでしょうね〜」などと、終始笑顔で語った。 飯田花穂にとって、黒川鈴乃とのスキャンダルは喜ばしいことなのだろうか？』」

鈴乃（酔ってたんだよ……）

「……ここまで書かれちゃうとなぁ」

鈴乃「はい……」

「もー、ちょっとさぁ……いい対応の仕方なかった？」

鈴乃「パニク、っちゃって……」
0151 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/08/08(火) 02:10:50.13ID:peymAd+u
「……ま、なんにしろ飯田花穂の事務所とは話し合わせとかなきゃね」

鈴乃「……すいません」

「いいよ。 しょうがない。 ……それより」

鈴乃「はい……」

「……鈴乃ちゃんの彼女にはこのこと……言った？」

鈴乃「……まだです」

「はぁ……早めに言っときなよ。 こじれる前に」

鈴乃「……言いづらくて」

「いや、分かるよ？ でも、後々喧嘩とかに繋がる方が嫌じゃない？」

鈴乃「……です、よね」

「まあ、鈴乃ちゃん個人の事だからさ、こっちが首突っ込むのはあれなんだけどー……一応心配してるから」

鈴乃「……すいません」

「と、とりあえずー……元気だして。 ね？」

鈴乃「……」

鈴乃（……元気出せとか）

鈴乃（この記事読んだ後に……）


『ラブラブ 飯田花穂＆黒川鈴乃 マンション同棲か』

『飲み会お持ち帰りスクープ撮！』


鈴乃（……）

鈴乃（……無理だろ）
0152 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/08/08(火) 02:17:53.66ID:peymAd+u
〜

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…

ﾋﾟｯ

花穂「……もしもし？」

鈴乃『花穂、ちゃん？』

花穂「……どうしたの」

鈴乃『あ、のさー……あたし、この間の記事見たんだけど、花穂ちゃんは見た？』

花穂「見てない……」

鈴乃『そっ、か……あのね、記事の内容なんだけど、結構めちゃくちゃ書いてあって』

花穂「……」

鈴乃『ほんと、さ、心にもないこととかも書かてれてて……すごい、花穂ちゃん、落ち込むだろうし、嫌だって思って……その……』

花穂「……」

鈴乃『……うん、だから……えっ、と、前みたいに、喧嘩したりさ、お互いイライラするのはやめよ！ 今回は、お互いの意見聞きあって、助け合ってこの危機乗り切ろー！ おー！』

花穂「……」

鈴乃『……みたいな』

花穂「……それだけ？」

鈴乃『あ、っ、はい。 これだけです……』

花穂「……ぷっ、ばっかじゃないの」

鈴乃『あたし真面目なんだけど！？』

花穂「はいはい。 ……ありがとう」

鈴乃『……え、あー、あ、いいって。へへ』

花穂「じゃあ、収録あるから……ごめん、切る」

鈴乃『うん、頑張ってね』

ﾋﾟｯ

花穂「……」

花穂（……う、れし、い）

花穂「っ、はー……///」

「……？ 飯田さん？ どうしたんすか？」

花穂「あ、いや……な、なんでも……」
0153 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/08/08(火) 02:19:54.38ID:peymAd+u
〇フライデーな話
続く
0156名無しで叶える物語(もんじゃ)＠無断転載は禁止
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2017/08/08(火) 08:12:53.39ID:p3oqVJdJ
互いに罵り合ってギスギス拗れていくよりは天然で拗れる方が見てて辛くないからいいな
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2017/08/08(火) 10:01:07.35ID:NO7LnJh3
これテンパらずに全部は話せてたらどうなってたんだろうか
0164 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/08/09(水) 23:05:37.05ID:YgPS4J3b
〜

鈴乃（よし……）

鈴乃（今こそ、正直に言う時……）

鈴乃「……ふー、」

鈴乃「あ、あのさ、メロディちゃん」

メロディ「……」

鈴乃「L〇NE見てくれた？ あの……さっき、いれたやつ……」

メロディ「……」

鈴乃「み、みてない？」

メロディ「……」

鈴乃「……」

メロディ「……」

鈴乃「……き、きいてる？」

メロディ「……聞いてるけど」

鈴乃「……め、ろでぃちゃん、話があります」

メロディ「……なに」

鈴乃「あの……」

メロディ「私も話があるんだけど……雑誌。 a〇・anのやつ」

鈴乃「えっ」

メロディ「なにあれ。 あれは浮気だよね」

鈴乃「え、え、いや、あれは……！」

鈴乃（ええええぇ！？）

鈴乃（そ、そこから！？）

鈴乃（余計話ややこしくなるじゃんよー……）

メロディ「なんで裸で写真撮ってるの」

鈴乃「は、裸じゃないから！ ちゃんと、その……は、貼ってたっていうか……」

メロディ「関係ない」

鈴乃「……」

メロディ「……断ってよあんな仕事」

鈴乃「あんな、って……」
0165 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/08/09(水) 23:16:00.71ID:YgPS4J3b
メロディ「……」

鈴乃「そ、その言い方は、ないでしょ。 あたしも、仕事だからちゃんとやっただけ。 あんな、って、それは……」

メロディ「前、花穂とベタベタしないって言った」

鈴乃「っ、し、仕事だよ？ ある程度は……」

メロディ「またそうやって言い訳するじゃん」

鈴乃「……」

メロディ「……仕事だからって言ってなんでもするんだよね」

鈴乃「……はぁ」

鈴乃（またその話……）

メロディ「ため息つかないでよ！」

鈴乃「えっ……あ、ご、ごめん……！」

メロディ「それにっ……なに、あの、花穂との週刊誌……！」

鈴乃「……っ！」

鈴乃（まじかー……！）

鈴乃（もう出回ってんのか……！）

メロディ「ふざけないでよ！」

鈴乃「め、メロディちゃん落ち着いてって！」

メロディ「……いや、っ！」

鈴乃「それは……話すと、長く、なるんだけど……！」

メロディ「なに！？ 話してみてよ！」

鈴乃「て、てか、前もって話そうと思ってて……！ ほんとに、やましいことないから……！」

メロディ「ホテルに泊まったって言ってたじゃん！」

鈴乃「と、咄嗟に……！」

メロディ「っ！」

ﾊﾞｼｯ!

鈴乃「いっ……！」

メロディ「さい、ってい……！」
0166 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/08/09(水) 23:31:43.34ID:YgPS4J3b
鈴乃「い、ったぁ……」

鈴乃（いてぇぇぇぇ……！）

メロディ「なら話してみてよ！ 何がどうなってこうなったのか！」

鈴乃「……っ、だから、あたしは、やましい事とかなくて、飲み会帰りで、花穂ちゃん酔ってて、」

メロディ「全然理由になってないし……！」

鈴乃「……なん、だよっ……メロディちゃんこそさぁ、あたしに対して信頼なさすぎだろ！」

メロディ「最初は、信頼してたけど……！」

鈴乃「ちょっと花穂ちゃんと一緒に撮影しただけでいちいち……仕事だって、言ってんだろ！」

メロディ「っ……」

鈴乃「そんな事言われたら、っ……もう、なんも、できない、し……！」

メロディ「じゃあ花穂の家に行って何してたの！？」

鈴乃「何もしてないって！ するわけないだろ！」

メロディ「説得力ない、ってば！」

鈴乃「んなの、どう、しろって言うんだよ、……」

メロディ「っ、花穂のこと好きなら、勝手に、したら……？」

鈴乃「め、メロディちゃんだって、あたしのお母さんのことまだ好きなんでしょ？」

メロディ「……“だって”ってことは鈴乃は花穂のこと好きなんだ」

鈴乃「……」

メロディ「……もういい。 帰らないから」

鈴乃「……」

メロディ「……」

鈴乃「……分かった」

メロディ「……」ｽﾀｽﾀ

ﾊﾞﾀﾝ

鈴乃「……」

鈴乃（……メロディちゃんの方が、好きに決まってんじゃん）

鈴乃（なんでこうなる……）
0167名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠無断転載は禁止
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2017/08/09(水) 23:45:54.52ID:LpwraEiG
かなしい
0168 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/08/09(水) 23:49:29.96ID:YgPS4J3b
〜

鈴乃「……てな感じで喧嘩しました」

「……だから早く言えって言ったのに」

鈴乃「……はい」

鈴乃（マネージャーさんの、言う通りだ）

鈴乃（……ほんと、変なところでチキってるんじゃなかった）

鈴乃（喧嘩になるってわかってたんだから、もっと早く、週刊誌のことも、雑誌のことも、話してたら……）

鈴乃（後悔先に立たずってこういうことだな……）

鈴乃（しかもあたし、ひどいこと、言っちゃってたし……）

ｶﾞﾁｬｯ

花穂「……失礼します」

鈴乃「あ……」

花穂「……」

「あ、飯田花穂、さん……この度はご迷惑おかけして……」

花穂「……私の方こそすいませんでした。 お酒に弱いって分かっていながら……自己管理が出来ていなくて、迷惑かけました」

「いや……事務所からは友人関係ってことで報道陣には……」

花穂「こちら側もそのつもりで……」

「まあ、そんなこと言ったところで、って感じ……だよね。 はは……」

鈴乃（……ほんとに、友人関係なんだけどなぁ）

鈴乃「はぁ……」

花穂「……」
0169 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/08/09(水) 23:58:52.83ID:YgPS4J3b
〜

花穂「失礼しました」

「あ、うん。 鈴乃ちゃん、大丈夫？」

鈴乃「大丈夫、っす……おつです……」

ﾊﾞﾀﾝ

花穂「……二人で乗り切ろうって言ってたわりには」

鈴乃「……」

花穂「……元気ないじゃん」

鈴乃「……しょうがないだろ」

花穂「……私も一応、鈴乃のこと心配してるから」

鈴乃「……」

花穂「出来ることあったら、言って」

鈴乃「……優しいじゃん」

花穂「……うるさい」

鈴乃「……はは」

花穂「週刊誌の記事、見たけど」

鈴乃「……うん」

花穂「ひどい言われようだった」

鈴乃「ほんとにね。 最悪……」

花穂「私、ちょっと馬鹿すぎた。 こればっかりは……反省してる」

鈴乃「……大丈夫だよ」

花穂「……」

鈴乃「……お、落ち込むなってぇ。 花穂ちゃんまでそんなになっちゃって……どうする」

花穂「……だ、よね」

鈴乃「そ、そうそう。 ポジティブに行かなきゃ」

花穂「……」

鈴乃「……」
0170 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/08/10(木) 00:09:15.67ID:/cHGtTjv
花穂「……手、握っていい？」

鈴乃「えっ……」

花穂「……嫌ならいいけど」

鈴乃「そ、そんなことない！ あたしの手でいいなら……！」ｷﾞｭｯ

花穂「ありがとう……」

鈴乃「……いっ、いいんだよ」

花穂「……」

鈴乃（……ふ、不意に言われると焦るな）

花穂「……安心する」

鈴乃「……そう、だね」

花穂「手小さいね」

鈴乃「ま、まあ……花穂ちゃんと結構身長差あるしね」

花穂「……細くて羨ましい」

鈴乃「いやいや……花穂ちゃんの方が細いって」

花穂「……」

鈴乃「……」

鈴乃（会話……）

花穂「……す、ごく、」

鈴乃「え……」

花穂「すごく、鈴乃と、キスがしたい」

鈴乃「……か、ほちゃん、」

花穂「……んだけ、ど、」

鈴乃「あ……」

花穂「……」

鈴乃「……トイレ、行こう、花穂ちゃん」ｸﾞｲｯ

花穂「う、ん……」
0172名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠無断転載は禁止
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2017/08/10(木) 00:13:56.08ID:bowLILIn
いけない流れですぞ
0174 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/08/10(木) 00:18:53.11ID:/cHGtTjv
〜

ｶﾁｬｯ

鈴乃「っ、ちょっと、狭いな……」

花穂「……ん」

鈴乃「う、ごめん……近いな……」

花穂「……いい」

鈴乃「……」

花穂「……」

鈴乃「あ、あー……え、っと、」

花穂「……」

鈴乃「……する？」

花穂「……ん」

鈴乃「……平気？」

花穂「……」

鈴乃「……やっ、ぱ、やめとく、か」

花穂「……そうした方がいいと思う、ごめん。 私から言い始めたのに」

鈴乃「……ううん」

鈴乃（ここで、止まれなかったら、）

鈴乃（……高校の頃の二の舞だもんなぁ）

鈴乃「そ、ういや、さ……聞いていいのか分かんないけど……」

花穂「……なに？」

鈴乃「愛生海ちゃん、と、その……別れた、みたいな」

花穂「……うん」

鈴乃「……あたしでよかったら相談乗るよ」

花穂「……あいつの気持ちが、よく分からなくて」

鈴乃「……」

花穂「わ、たし……」

鈴乃「……」

花穂「……愛生海は、多分、私が、鈴乃のこと好きだって、知ってた」

鈴乃「え……」
0175 ◆UcSf3xkxOaxa (地図に無い場所)＠無断転載は禁止
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2017/08/10(木) 00:19:30.29ID:/cHGtTjv
〇フライデーな話
続く
0182名無しで叶える物語(四国地方)＠無断転載は禁止
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2017/08/10(木) 09:04:23.34ID:PdT4zlBU
俺以外にも純粋に鈴花を見たいと思ってる奴がいて安心した
0191名無しで叶える物語(四国地方)＠無断転載は禁止
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2017/08/12(土) 21:52:37.19ID:koKHZa9x
鈴乃が受けの鈴愛読みたい
0195名無しで叶える物語(茸)＠無断転載は禁止
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2017/08/13(日) 20:21:00.70ID:JnM+aPSx
ほほっしゅ
0199名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠無断転載は禁止
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2017/08/14(月) 22:34:02.74ID:ougrxElN
ほ
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