いかなる者も、いつかは年をとり、病気をし死んでゆく。
何人も死から逃れることはできない。

死ぬ時は地位も名誉も、財産も、全てこの地に置いて行かなければならない。
それは皆分かっているのに、それでも欲望の火は消えぬ。

五官を通して知る現象世界は無常である。

無常と知りながらも、欲望をつのらせて無常なるものに執着している。
所詮、人生は苦しみの連続なのか、苦しみのない人生があるとすれば、それは現実との妥協か、逃避か、自己満足ではないのか。

苦しみのくり返しは、人間にとって最大の不幸である。