室内にある電球を遠くから“観察”するだけで音声を盗聴できる──。そんな方法をイスラエルの研究チームが公表した。電球の微妙な振動が引き起こす光の出力の変化を測定することで、会話の内容や音楽を認識できるほどクリアな音を傍受できるという。

高度な盗聴技術は年々、着実に増加している。電話の盗聴、ハッキングされた携帯電話、壁の裏に設置された盗聴器、さらには建物の窓ガラスに当てたレーザーの反射光を音声に変換して建物内の会話を傍受するレーザー盗聴器さえある。そして新たに、外から見える場所にある室内の電球から音声を盗聴する方法が登場した。
イスラエルのネゲヴ・ベン=グリオン大学とワイツマン科学研究所の共同研究チームは、新しい長距離盗聴手法「Lamphone」を6月12日(米国時間)に発表した。研究チームによると、ノートPCと1,000ドル未満の機器(望遠鏡と400ドルの電子光学センサー)があれば、誰でも数十メートルほど離れた室内の音声をリアルタイムで盗聴できる。

必要なことは、室内に設置された電球のガラスの表面が、音声によって微妙に振動する様子を観察するだけである。電球の微妙な振動が引き起こす光の出力のわずかな変化を測定することで、会話の内容を聞き分けたり、音楽を認識したりできるほどクリアな音を傍受できるという。


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https://wired.jp/2020/06/13/lamphone-light-bulb-vibration-spying/