悟る前はたしか、自分のことを考える場合、
自分の過去から今まで経験してきた生活で、自分はどのような性格で、
どのような長所と短所があって、どのような趣味趣向で、
好きなタイプ嫌いなタイプの人がちゃんとわかってて、
というふうな自己分析がちゃんとできてたと思う。
その自分が誰かと対面すると、お互いの性格のズレや価値観のズレみたいな違和感を
ちゃんと感じられてたように思う。
悟りを開いてから1年経った今、自分のことを考えてみると、
それら全てがわからない状態になってる事に、今気づいた。
自分がどのような性格で、どのような長所短所があるのか、
実のところわからない。なぜなら存在しないから。性格とかいうものがないから。
なので好きなタイプ苦手なタイプもなくなった。誰にも同じような感覚になる。
趣味趣向もなくなった。
今ちょっと冷静に考えてみると、これヤバいな。
もう人間じゃないなこれw
でもほんとそんな感覚なんだよ。
じゃあ自分というものを考えた場合、どのように感じるかというと、
透明な意識体、世界を認識する意識、
安らかで穏やかで静かな気分の存在、
その程度の自己像しか感じない。
だからやっぱりもうすでに自我が消滅してしまってるんだわ。
だからそんな自己像しか思い描けないんだわ。