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ファイザー事実上1次接種中断…政府、2次分を持ってきて「300万人達成」
中央日報

「300万人、1次予防接種達成」

4月の最終日を翌日に控えた29日、コロナ19ワクチン1次累積接種者数が300万人を超えた。疫病管理庁は30日の定例ブリーフィング、「300万人接種の目標を無難に達成になったことを嬉しく思い、国民の皆さんに説明したい」と祝った。

しかし、事情は複雑だった。ファイザーワクチンの物量不足で75歳以上の接種対象者の追加予約が事実上中断されたためである。防疫当局は「2次接種の需要が大きい状況だから、1次接種追加予約自制を要請した」と述べたが、一部では、当局が4月末までに300万人接種の目標を達成するためにファイザーワクチンの2次物量を強引に使ったという指摘が出ている。

ファイザーワクチン物量不足…自治体の新規予約は事実上中止

疫病庁とソウル市などによると前日、全国の自治体と防疫当局のワクチン担当者が参加するソーシャルメディアネットワーク(SNS)チャットルームには、緊急告知内容が反映された。

75歳以上の高齢者のファイザーワクチン予約と関連して、1次接種の新規予約を自制し、4月26日以降に開設した新規センターは割当量内でのみ受け付けるようにという内容だった。

各自治体は、75歳以上の対象者のうち、接種に同意した人を選んで疾病庁にワクチン接種の予約を申請するが、疫病庁側がワクチン不足を理由に新規予約を当分受け付けないことにしたのだ。

これまで国内に入ってきたファイザーの物量は合計211万7000回分である。30日基準、1次累積接種者数は141万5434人で、2次累積接種者数は19万8685人、合計161万4119万回分が使用された。残りは50万2881回分だが、まもなく2次接種を受けなければならない141万5434人が接種を受けるにも不足した状況だ。

防疫当局は「4月末までは1次接種に集中した。ファイザーワクチン接種間隔が3週間である点を考慮し、5月からは2次接種のためのワクチン供給に集中する計画」とし「5月中旬と下旬には再び1次接種に集中する予定だ」と説明した。

30日午後、光州北区のコロナ19予防接種センターで、保健所医療陣が75歳以上の高齢者にファイザーワクチンを接種している。

接種間隔が3週間なのに、2回目分を持ってきて使ったことが問題

しかし、一部の専門家は、最初からファイザーワクチン2回目分を持ってきて使ったことからして問題があると指摘した。

接種間隔が12週間のアストラゼネカ(AZ)ワクチンとは異なり、ファイザーは3週間と比較的短いので、2回目の物量を1回目に持ってくることは難しいという観測が出ていた。これまで防疫当局もAZワクチン2回目の物量を1回目に回しているとは話していたが、ファイザーワクチンについての言及はなかった。

問題が浮上すると、コロナ19予防接種対応推進団接種施行チームのファン・ホピョンチーム長は、この日のブリーフィングで、「1次と2次の物量は区分されていない。その概念ではなく、一旦は導入された物量をなるべく速く、すぐに接種することに重点を置いている」とし、事実上の2回目のワクチンを1回目に回したことを認めた。

コロナ19推進団状況総括班のペ・ギョンテク班長は「4月までの目標の一つは、高危険群の迅速な接種を通じて致命率と重症患者を減らすことだ。このため、迅速に接種能力を最大限に動員し、1次接種を行った」と理由を説明した。

翰林大聖心病院呼吸器内科のジチョン・ギソク教授は「AZとファイザーはまったく違う。3週間の間隔を保って正確に接種しなければならないのに需給が不安定な状況で2次物量を持ってきて使うことはギャンブルに等しい」と批判した。

キム・ウジュ高麗大九老病院感染内科教授は「AZワクチンでやったように、ファイザーワクチンで2回目分を1回目に使うことは本当に不合理である。接種間隔が3週間と短いだけに、一人あたり2回接種する物量を確保して計画を組むことが常識」とし「4月末接種の目標を達成しようとしてどんぶり勘定式になってしまった」と説明した。


(略)