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日本学術会議の会員の任命をめぐり、国内の作家などでつくる「日本ペンクラブ」は、「学問の自由の侵害であり、言論表現の自由、思想信条の自由を揺るがす暴挙であることは明らかだ」などとする声明を出しました。

声明は日本ペンクラブが8日、都内で記者会見を開いて発表しました。

この中では「一部会員の任命を拒否したことは学問の自由の侵害であり、言論表現の自由、思想信条の自由を揺るがす暴挙であることは明らかだ」としたうえで、「水面下での恣意(しい)的な法の解釈と人事によって政治をねじ曲げる手法そのものだ。政府に学問が従属し、多大な犠牲をもたらした戦前戦中の反省から出発した日本学術会議の存立に関わり、ひいては日本のアカデミズム全体の自由と独立性と使命にも影響する問題と言わなければならない」としています。

そして、任命されなかった6人について「その理由を具体的に開示するとともに、それができないのであれば、直ちに任命するよう強く求める」としています。

日本ペンクラブの会長で、ノンフィクション作家の吉岡忍さんは「日本学術会議は戦前、戦中の苦い経験を教訓に学問が再出発するにあたってつくられた大事な集まりだ。このようなことが続くと日本の学問の自由が大きく損なわれ、言論や表現の自由に影響すると大変深い危機感を抱いている」と話していました。

NHKニュース
2020年10月8日 18時14分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201008/k10012654451000.html

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