石川県の馳浩知事は1日、記者会見を開き、能登半島地震で、国や石川県が「3月末までにおおむね解消する見通し」としてきた被災地の断水の復旧について、「4月初旬から5月末」と遅れる見通しを示した。知事は「率直に申し訳ない」とし陳謝した。

 断水は3月29日時点で5市町の約7860戸で続いている。4市町は4月中としたが、約4250戸が断水する珠洲市は「4月から5月末」とした。担当部長は道路の寸断による立ち入り困難地域のものが残ったとし、「遅れるのはやむを得ない」とした。

 また、被災地に建設を進めている応急仮設住宅について、3月末までの完成目標1600戸に対し、1643戸(着工5131戸)が完成。必要戸数は精査の結果、当初の8480戸より減って6610戸とし、8月中に入居希望者全員の入居のめどをつけるとした。

 県はこの日、県の人口と世帯の推計結果も公表した。奥能登地域の人口は、3月1日時点で対前月比で763人減(1・40%減)と、大きな減少となった。(土井良典、久保智祥)

朝日新聞
2024/4/2 10:00
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