4日投開票の京都市長選が大番狂わせになってきて、立憲民主党が焦っている。

 立候補者は届け出順に、共産党が支援する弁護士の福山和人(62)、元市議の村山祥栄(45)、元京都府議の二之湯真士(44)、自民・立憲・公明・国民民主が推薦する元官房副長官の松井孝治(63)、事業家の高家悠(35)の5人。

 日本維新の会と京都が地元の前原誠司代表の新党「教育無償化を実現する会」が村山を推薦するはずだったが、政治資金を巡る問題で取りやめに。自公立国が相乗りした松井が独走と思われていたのだが、予想外に共産・福山に追い上げられているというのだ。

「報道各社の情勢調査でわずか3ポイントの僅差というものもあり、まさかの接戦です。vs維新で自公と立憲が組んだ。京都では立憲と共産は元々、仲が悪いですしね。維新系候補が消え、松井陣営は緩んでいた。今になって、近畿の府県連に電話かけを依頼している状況です。国政の裏金問題で自民への風当たりが強くなっている影響もあるのか」(立憲関係者)

 京都は共産党の強い地域ではあるが、結果として維新が自主投票になったことで、松井VS福山の事実上の一騎打ちになったわけだ。反自民の立憲支持層の一部が共産・福山に流れてもいる。

「維新が推薦するはずだった村山氏の擁立を主導したのは前原さんです。2017年総選挙で当時の民進党代表だった前原さんは民進党を解党して希望の党に合流させる決断をしたものの、排除発言の小池都知事にだまされ、民進党は希望と立憲に分裂した苦い過去がある。立憲内では『前原の呪いだ』と恨み節です」(前出の立憲関係者)

 さて、結果はどう出るか。

日刊ゲンダイ
24/02/03 06:00
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