岸田文雄首相は1日の衆院代表質問で、2025年大阪・関西万博の準備作業が能登半島地震からの復旧・復興に与える影響について、「現時点で、万博関連の資材調達等によって復興に具体的な支障が生じるとの情報には接していない」と否定し、「万博の延期、中止の必要は認識していない」と述べた。

 共産党の志位和夫議長は「万博に建設資材や巨額の税金を使っている時なのか。能登半島地震からの復旧・復興こそが最優先で、限られた資源を(開催期間の)半年で壊すパビリオンなどに費やすべきではない」と批判した。
 開催地の大阪を主な地盤とする日本維新の会の馬場伸幸代表は、万博について「準備はほぼ順調に進んでいる。政府として万博を予定通り開催する方針に変わりはないか」と尋ねた。首相は「来年4月からの開催に向け、オールジャパンで着実に準備を進めていく」と答え、開催時期に変更はないとした。(中根政人)

東京新聞
2024年2月1日 20時23分
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