自民党は10日、臨時の総務会を開き、派閥の政治資金パーティーをめぐる事件を受けた「政治刷新本部」の設置を正式に決めた。岸田文雄首相(党総裁)が本部長を務め、11日に初会合を開く。26日からの通常国会までに中間報告をとりまとめる。

 総務会に出席した首相は冒頭、刷新本部にかける意気込みを語った。「政策集団(派閥)、党の政治資金に大変厳しい目、疑念の目が注がれている」「党を挙げて最大、最優先の課題として取り組んでいきたい」

 首相は刷新本部で議論する論点として、再発防止▽政治資金の透明性の拡大▽派閥のあり方に関わるルール作り、の3点を例示し、月内に「中間とりまとめ」として考え方を整理するよう指示した。

 内定した38人のメンバーを派閥別にみると、裏金作りの疑惑の渦中にある安倍派の議員が最も多く10人だった。最高顧問には首相経験者の麻生太郎副総裁と菅義偉氏が就く。茂木氏、渡海紀三朗政調会長、森山裕総務会長ら「党7役」、首相側近の木原誠二幹事長代理らが中核となる。「外部の有識者にも議論に参加してもらい、透明性を高めていく」(首相)という。

 議論を急ぐ理由のひとつに国…

朝日新聞
2024/1/10 18:55
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