維新・吉村知事らが主導する大阪万博。しかし、会場整備費が当初計画の1.9倍となる2350億円まで膨れ上がるなど、迷走が止まらない。国費負担も急増する中、小誌が万博事業の内実を徹底調査したところ――。



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 西日本最大級のスケールを誇る宴会場は、熱気で溢れ返っていた。

 2019年2月1日、ホテルニューオータニ大阪の「鳳凰の間」。ここで開催されていたのは、吉村洋文氏(現大阪府知事・48)の「大阪市長就任3周年記念パーティ」だ。建築家・安藤忠雄氏との対談が行われ、会場では大阪名物のたこ焼きも振る舞われていた。

3周年記念パーティ(吉村氏のHPより)
 大盛況だったのには、理由がある。遡ること2カ月余り前の18年11月24日未明、吉村氏ら日本維新の会が力を注いできた大阪万博の開催が決定したのだ。55年ぶりの開催に大阪の地は沸き、吉村氏も「大きな経済効果が生まれる」と胸を張っていた。

知事2期目に突入した吉村氏

 この日の3周年記念パーティにも、巨額のカネが動く万博ビジネスの受注を狙う企業の面々が姿を見せていたという。そして、吉村氏は1日で2000万円もの収入を手にしたのだった。

週間文春電子版
2023/12/06
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