自民党最大派閥の清和政策研究会(安倍派)の政治資金パーティーをめぐり、所属議員が販売ノルマを超えて集めた1億円超の収入を派閥が裏金として議員側にキックバックしていたとされる問題で、議員の側がノルマ超え分をそもそも派閥に納めずに裏金化する手法もあることが、安倍派関係者への取材でわかった。違法性が疑われる資金処理が2パターンで常態化し、政治資金収支報告書の不記載額はさらに膨らむとみられる。

2パターンで不正か

 安倍派関係者によると、パーティー券は1枚2万円で、当選回数や役職によって所属議員に販売ノルマがある。購入者からの入金は、派閥の口座などに直接する場合と、いったん議員事務所の口座などに入れて事務所が派閥に納める場合がある。その上で、ノルマを超えた分は、派閥から議員側にキックバックされる仕組みだという。

安倍派関係者「全て事務所の裏金にした」

朝日新聞
2023/12/2 5:00
https://www.asahi.com/sp/articles/ASRD16FDRRD1UTIL02S.html