元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が18日、「NewsBAR橋下」(ABEMA TV)に出演。大阪・関西万博の〝言い出しっぺ〟として、批判が集まっている「大屋根」(木造リング)について必要性を説いた。

 リングの建設費用は約350億円。万博全体の建設費が2度も増額し、コストダウンが求められている中、「無駄遣いだ」という批判も出ている。

 橋下氏は「『無駄遣い』って経済学者や政治家が言うんですけど、これ350億円のうち、誰かが不当に利益を得てるんだったら、そこは追及すべきなんです」とした上で「基本は木材の材料費、それから工賃。ということは森林事業者にお金がまず行くんですよ。それから建設費ということで、資材高騰費だけじゃなく人工(にんく)費といって人員数を増やさないと、賃金を上げないといけない。だからまさにみんな国会議員が言ってた、財政出動による賃金アップの具体的政策がこれなんです」と見栄を切った。

 続けて「木材費でお金が流れたり、建設費で工賃として行くんだったら、まさに経済政策やんかって。これ一般式で弾き出したトータルの経済効果は、2兆5000億円なんです。外国から国内から来られた方が消費するのが大体1兆円。2850億とか3000億円で、3兆円の経済効果を出す経済政策ってもう日本にないんですよ」ときっぱり。

 さらに「これに対して『無駄だ、無駄だ』って言うんだけど、何か経済効果を生むには投資が必要なわけだから。投資額による効果額の倍数を見てよと。これ以上の経済政策はない。僕は2年後答え合わせしたらいいと思う。今、反対してる人、名前全部リストアップしてるから」とカメラをにらみ付けた。

東スポWEB
2023年11月18日 21:50
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