大阪府知事や大阪市長を務めた弁護士の橋下徹氏は27日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」に出演し、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出を受けて日本産水産物の輸入全面停止に踏み込んだ中国の対応について「武力を使わない、ある意味、情報戦。戦(いくさ)ですよ、中国との」と語った。

 「今まで日本はこういう時に黙っている。ここは絶対に勝たないといけないと思います」と述べ、日本政府に、毅然(きぜん)と対応するように求めた。

 また、食料安全保障の観点から「有事の時に日本が食料を調達できない場合、どうやって日本国内で生産するかということが議論になっているが、今回は調達ではなく輸出ができない。こういう時にどうするんだと。中国以外の販路を開拓するという話が政府で出ていますが、もうひとつ重要なのは、国内で消費しましょうよということ」と主張。昨年の日本の中国向け輸出額のうち水産物は871億円で、品目別ではホタテが467億円と最も多いが、このホタテを持ち出し「ホタテ、僕、大好きなんで、国民のみなさん、朝昼晩必ずホタテを必ずひとつ食べるとか、給食で使うとか」と、ホタテの国内消費について持論を提案した。

 進行役の1人、梅津弥英子アナに「ぜいたくですね」と突っ込まれたが、橋下氏は「食料安全保障というところで、生産の面だけではなく、消費するところもひっくるめた安全保障をやらなければならない」と述べ、「今日は昼から、ホタテ食べますよ」と繰り返した。

日刊スポーツ
8/27(日) 12:28
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