自民党女性局長の松川るい(52)、今井絵理子(39)の両参院議員ら38人が7月下旬に訪仏した際に撮影したとみられる一部写真に対し、ネット上で《観光旅行している場合なのか》などと怒りの声が出ている問題が“炎上”し続けている。

 批判されているのは、松川氏が「大阪の仲間と」と題して投稿した研修中の写真だ。エッフェル塔の前に並んで立つ3人の女性が、それぞれ両手を高く上げながら塔をまねるポーズを取り、修学旅行中の女学生らのように笑顔で写っていたのだ。

■《岸田ぼっちゃんの観光旅行と同じではないか》

 これに対し、SNS上では《何が視察だ。岸田ぼっちゃんの観光旅行と同じではないか》《この旅費って、どこから出ていますか?我々から搾り取った血税ですよね》といった投稿が相次ぎ、松川氏は31日、自身のSNSに《私の投稿のせいで、中身のある真面目な研修なのに誤解を招いてしまっており、申し訳なく思っております》《38名の参加者は、全国の女性局所属の地方議員及び民間人で女性局幹部となっている方々であり国会議員の参加は私含め4人です。費用は党費と各参加者の自腹で捻出しています》などと釈明する展開となっている。

れいわ山本太郎氏は大雨被災者宅をそうじ

 ただ、それでもネット上では怒りの投稿が続いており、《自腹って言っても、結局は税金》《そもそも費用が超高い円安のこの時期に海外に行く必要は全くない》と収まる気配はみられない。

 そんな中で、チラホラみられるのが、《我々が収めた血税を使うにふさわしい行動は山本か、それとも海外観光旅行で大はしゃぎの自民党女子か》といった声だ。

 山本とは、れいわ新選組代表の山本太郎参院議員(48)のこと。山本氏は記録的な大雨被害を受けた秋田県を訪問した際の詳細をネット上に投稿。マスク姿で汗を流しながら、被災者とみられる人たちと一緒に土砂で汚れた家屋をそうじする写真とともに、《はっきり言えば実態調査が間に合っていない。秋田だけの努力では厳しいのだ。(略)被害状況が見えなければ必要な支援の内容や規模、その道筋をつけることも難しい。だからこそ迅速に正確で深い調査が行えるよう、被災自治体を支えていただきたい》などと訴えていた。

 山本氏の被災地視察と、自民党女性局の議員らの訪仏の時期がほぼ同じだったことから、《災害で苦しむ国民生活に本気で寄り添う政治家は誰なのかが一目瞭然》との投稿のほか、《ノンビリ外遊から戻ってきて慌てて被災地に向かった岸田さんと、エッフェル塔観光を楽しむ女性議員。どちらも同じマインド》などと冷ややかな意見が出ている。

日刊ゲンダイ
7/31(月) 15:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e163bbf8d42273e9e5a6a08a972d2fb281eefa3