「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)の名称変更を巡り、国が関連文書を開示しないのは違法だとして、神戸学院大の上脇博之(ひろし)教授が不開示決定の取り消しなどを求めた訴訟の第1回口頭弁論が17日、大阪地裁(横田典子裁判長)であり、国側は「公にすることで宗教活動や信教の自由を害するおそれがある」と争う姿勢を示した。

旧統一教会は平成27年、文部科学省の外局である文化庁の認証を経て、「世界基督教統一神霊協会」から現在の名称に変更した。

訴状によると、上脇氏は昨年8~10月、申請を認めるまでの教団側とのやり取りや、省内での協議に関する文書などを開示するよう国に請求。一部は認められたが、教団側の議事録や変更理由はほぼ黒塗りで、文化庁の協議内容についても開示しなかったという。

産経新聞
2023/5/17 15:09
https://www.sankei.com/article/20230517-4AHB66YKYBO45C54XJSWWW5CSE/