気鋭の経済学者で米・イェール大学助教の成田悠輔氏の“高齢者の集団自決”発言が国内外で波紋を広げています。

成田氏「高齢者の集団自決、集団切腹」発言、世界へ拡散
 これは2021年12月に放送されたネットニュース番組で少子高齢化問題について訊かれた際に、<僕はもう唯一の解決策ははっきりしていると思っていて、結局高齢者の集団自決、集団切腹みたいなものではないかと>語ったことに端を発しています。2022年1月に配信された動画でも安楽死や尊厳死を持ち出したことから、彼の持論として一部で賛否両論があったのです。

 ところが、これが今年の1月に再びネット上で取り上げられたところ、今度は瞬く間に大炎上。ついには海外にまで飛び火してしまったというわけです。

 アメリカの『ニューヨーク・タイムズ New York Times』が取り上げると、イギリスの『ザ・テレグラフ The Telegraph』、『デイリー・ミラー The Daily Mirror』、ドイツの『デア・シュピーゲル DER SPIEGEL』などが続き、記事は大バズり。世界的関心事となっているのです。

 成田氏としては少子高齢化に伴い逼迫(ひっぱく)する財政や硬直化した社会システムへの問題提起の意図があったようですが、先の大戦を軽く扱ったかのような言葉のチョイスが大きな反感を招いてしまいました。

 では、欧米の著名人や一般読者はこの件をどうとらえたのでしょうか? ツイッターや発言をまとめてみました。大きく4つに分けて紹介します。(以下英文ツイート、コメントはすべて筆者訳)

①ドライな反応“じゃああなたからどうぞ”
 日本では成田氏の姿勢を真剣に問いただす論調が大半でしたが、欧米はなかなかドライです。CNNなどのメディアにも出演するコラムニストのフィリップ・ハロウェイ氏の<イェール大学経済学部の教授の皆さんでどうぞ>(@PhilHollowayEsQ)とのツイートがわかりやすいですね。

 一般読者からも“話はわかった。じゃあ成田さんが手本を示してよ”(「Lead by example」や「Ok Mr Narita, but you go first」)といった内容のツイートが複数見られました。

『ザ・テレグラフ』のコメント欄では、<大学で雇われているいわゆるインテリが集団自殺してくれた方がもっと効果的だわな>なんて辛辣(しんらつ)なものも。ふくれ上がる教育予算が国の財政を圧迫していることへの皮肉も込められいるのでしょうか。

『デイリー・ミラー』の読者は、<成田さんとこのじいちゃんばあちゃんは自宅のセキュリティ費用を増額しただろうね>とユーモアたっぷりのコメント。

 イギリスの世界的コメディアン、リッキー・ジャーヴェイス氏も<セカンドオピニオン頼むわ>(@rickygervais)と一笑に付しています。

 真剣に怒るより成田氏の発言で遊んでいる印象でした。

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女子SPA
2/16(木) 8:47配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/c440c294391e096abedd09524569fa9e49e20313