衆院山口2区補選への立候補を表明した岸信千世氏が、公式サイトに「家計図」を掲載したことが物議を醸している。

【画像あり】安倍晋三に関わる家系図

 信千世氏は、健康悪化を理由に衆院議員を辞職した岸信夫・前防衛相の長男。安倍晋三元首相の甥にあたる。

 2月7日、山口県岩国市内で記者会見した際には、こう語っていた。

「かつての曽祖父、祖父、伯父、そして父、みんなが情熱を持ってこの山口と日本の未来をつくるために行動を起こして参りました。こうした意志は私にもしっかりと受け継がれております」

 世襲への批判に対しては「いろんな意見があることは認識している」とする一方、「こういう家庭環境であったからこそ政治の話題が比較的身近なものとなった」とも語っていた。

 そして立ち上げた公式サイト。プロフィール欄には、慶応大学商学部卒業、フジテレビで社会部記者、2020年11月から父の秘書官など、自身の経歴を紹介するとともに、家系図を掲載。

 そこには、父の信夫氏、伯父の安倍晋三氏、祖父の晋太郎氏、曾祖父の安倍寛氏、岸信介氏、曾祖叔父の佐藤栄作氏の6名の名前が記されていた。

 お笑い芸人のラサール石井は、2月12日、自身のTwitterにこう書きこんだ。

《普通の感覚があれば、こんなこと、恥ずかしくて出来ない。むしろ、家系ではなく私自身を見てください、と思うのが普通。この感覚では庶民のための政治はできない。と私は思います。はい。私の感想です》

 SNSではほかにも、公式HPで家系図を掲載したことに、呆れる声が多くあがっている。

《家系図まで載せちゃって、これ以上ないくらい世襲オブ世襲》

《真っ先に家系図が出てくるんだな。世襲でっせぇ~七光ってまっせぇ~国民なんか知りませんぇ~感がすごい》

《家系図では、安倍寛信(安倍晋太郎の長男)、岸信和(岸信介長男)、安倍洋子(母親)等がスキップされています。岸信千世からすれば「著名な政治家以外は存在意義がない」とでも言いたいんでしょうか》

《世襲議員もここまで劣化したか…親の七光りどころか家系の七光り(笑) まさか公式ホームページのトップに家系図を載せるとは冗談のつもり?》

 こうした批判を受けてか、13日午後になって家系図を削除。本誌が地元の岩国事務所に問い合わせると、削除したことを認めたうえで、「いまのところお答えすることは差し控えさせていただきます」との回答だった。

 SNSでは《政界のサラブレッド中のサラブレッド。伯父君の遺志と父君の志を受け継いで立派な政治家になってください》と期待する声もある。

 山口2区補選は4月23日投開票の予定。補選で勝利し、岸家、安倍家から連なる「華麗なる4世」政治家となれるだろうか。

FLASH
2/13(月) 15:38配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/cfcfa00224c030c4be130949c0696c30df064110