れいわ新選組は16日、同党の水道橋博士参院議員の議員辞職に伴い、残りの任期を昨年7月の参院選比例選で落選した5人が交代で務めると発表した。

 水道橋氏は同日、尾辻参院議長に議員辞職願を提出し、許可された。初当選後、うつ病と診断され、療養を続けていた。山本代表は記者会見で「実験的な試み」として、繰り上げ当選した議員が1年ごとに議員辞職を繰り返し、残る約5年の任期を5人で回す案を示した。

公職選挙法では、比例選選出議員が辞職した場合、所属政党の比例名簿の次点が繰り上げ当選となる。

 今回は元参院議員・大島九州男氏が対象だが、山本氏は「れいわローテーション」と名付け、得票順に長谷川 羽衣子ういこ 、辻恵、蓮池透、依田花蓮の各氏が交代すると説明した。

 立憲民主党の安住淳国会対策委員長は記者団に「国会議員という身分は重い。1年ごとに代えるのは違和感がある」と疑問を呈した。自民党幹部も「制度の悪用で、道義的に問題がある」と批判した。日大の岩井奉信名誉教授(政治学)は「単なる『落選者救済』で、有権者の納得は得られない」と指摘した。

読売新聞
2023/01/16 21:09
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20230116-OYT1T50191/