新型コロナへの感染が確認された宮崎県の河野知事がのどに痛みを感じながら、初詣などに出かけていた問題を受けて、8日、会見を開き、「県政への信頼を失墜させてしまったことに、心よりおわび申し上げます」と陳謝しました。

河野知事は今月2日に新型コロナウイルスの感染が確認されましたが、のどの痛みを感じていた先月31日の大みそかに複数の神社を参拝し、元日には初詣にも出かけていました。

しかし、県の秘書広報課は知事の感染を発表する際、初詣などに出かけた事実を伏せ、「当日は公舎などで過ごした」と資料に記載していました。

また、秘書広報課はこれより前、紙面で知事の動静を伝えている地元紙の宮崎日日新聞社に対して元日の知事の動きとして初詣に出かけたことを情報提供していましたが、感染が確認されたあと、「終日公舎などで過ごす」という内容に修正して記事にするよう依頼していたことが分かっています。

河野知事は、8日、公務に復帰し、一連の問題について県庁で会見を開きました。

この中で河野知事は「感染防止対策を指導すべき立場でありながら体調に異変を感じる中で外出をしたこと、感染していたであろう時期の行動歴は、通常以上に正確な情報提供をすべきところを適切な判断を欠いた対応になってしまったこと、そして県政への信頼を失墜させてしまったこと、心よりおわび申し上げます」と陳謝しました。

一方、動静の修正の依頼については事前に秘書広報課の職員から相談を受けていたことを明らかにしました。

そのうえで、自身のSNSでも当初、元日は終日公舎にいたと掲載したものの、地元紙に修正を断られたあと初詣に出かけていたと内容を書き換えていたことを認めました。

動静の修正を依頼した2人の職員は厳重注意の処分にしたということで、今後、自身についても処分を科す考えを示しました。

NHKニュース
01月08日 17時38分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20230108/5060014488.html