岸田文雄首相は、政治資金問題などを抱える秋葉賢也復興相を近く交代させる方向で検討に入った。複数の政権幹部が23日、明らかにした。交代の時期は年内か、年明けの通常国会前のいずれかで調整している。来年1月から始まる通常国会で野党の追及が予想されるため、政権内で交代を求める声が強まっていた。

 臨時国会では、「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」や失言、政治とカネをめぐる問題で、閣僚3人が相次いで辞任した。秋葉氏は政治資金問題のほかに、教団側との接点や昨年の衆院選での選挙運動が問われ、野党は更迭を求めていた。

 首相は来年1月からの通常国会で、来年度の当初予算案の早期成立をめざす。ただ、秋葉氏をめぐる問題が国会審議の支障になりかねず、4月には統一地方選も控えており、政権への打撃は最小限に抑え、態勢を立て直す必要があると判断したとみられる。

朝日新聞
2022/12/23 23:24
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