世界最高水準の研究力を持つ大学の育成を目指して政府が設立した大学ファンド(基金)が、運用開始から半年の4~9月に1881億円の損失を抱えたことが22日分かった。世界的な債券価格や株価の下落で運用資産が目減りした。年間3千億円の運用収益を上げて大学支援に充てる計画だが、運用難が続けば2024年度の支援開始が遅れるなど支障が出かねない。最終的に基金の元本が損なわれて国民負担が生じる恐れもある。

 大学ファンドは国が一般会計や財政融資から拠出したお金を原資に国内外の株式や債券を買い、投資収益を大学支援に活用する。24年度支援開始に向け今年3月に資産運用を始めた。

共同通信
2022/11/22 17:19
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