日本維新の会の中条きよし参院議員は16日、参院文教科学委員会の質疑中に自身の新曲をPRしたことを陳謝した。国会内で記者団に「大変申し訳なく思っている。宣伝だとは全く知らずに新しい舞台で頑張らせていただくというつもりだったのですが、そう受け取られたのであれば不適切だった」と述べた。12月のディナーショーを最後に芸能活動を引退する意向も表明した。

 中条氏は15日の文科委で、困窮する俳優らへの国の支援に関し質問する中で、脈絡なく「9月に新曲が出ております。お聞きになりたい方は、お買い上げください」と発言。また、「12月にディナーショーをやる。今年最後ではなく芸能界最後のディナーショー」とも述べていた。各党は「不穏当だ」として削除や修正が必要だと判断。与野党理事が協議し、中条氏に発言の修正や削除を求める方針で一致した。

 これらの発言を受け、事務所には約30件の苦情の電話があり、中には励ましの言葉もあったようだ。中条氏は「来年からは新たに政治の舞台で頑張る。テレビとかも一切断っているので、出演することはもうない」と述べ「芸能活動は政治と一緒にはできないなと思い、本当に最後のディナーショーで終わる、そういう気持ちです」との考えを示した。

 同席した維新の藤田文武幹事長は、「個人の生業を宣伝するような趣旨に聞こえてしまうのは適切でない」と述べ、中条氏を口頭で厳重注意したと明らかにした。

スポーツ報知
11/16(水) 16:45
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