自民党の世耕参議院幹事長がツイッターで虚偽の内容を投稿されたとして大学教授を訴えた裁判で、世耕氏本人が証言し「投稿は事実無根だ」と主張しました。

この裁判は、青山学院大学の中野昌宏教授が2018年と2019年に「世耕弘成は原理研究会(旧統一教会)出身だそうですね」などとツイッターに投稿したことに対し、世耕氏が「虚偽の内容だ」として150万円の損害賠償などを求めたものです。

4日、東京地裁で開かれた裁判で、世耕氏はビデオリンク方式で出廷し「旧統一教会の関連団体の元会員だったことはなく、会合に出席したこともない」「投稿は事実無根だ」と述べた上で、「政治家としての名誉を著しく傷つけられた」などと訴えました。

一方、中野教授は「世耕氏が元会員かどうかは問題にしていなかった」「政治家として反人権的な考えを持つ旧統一教会と思想が似ているのは問題だろうと考え投稿した」などと主張しました。

中野教授は裁判について、政権に批判的な言論を抑圧する「スラップ訴訟だ」と主張していますが、世耕氏は「スラップ訴訟の意図は全くない」としています。

TBS NEWS DIG
2022年11月4日(金) 16:46
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/195984