安倍晋三元首相の山口県民葬があった15日、同県内では計9カ所で県民葬に反対する集会があった。

 同県下関市の県民葬会場から約1・5キロ離れた下関市役所前では市民ら約80人が参加。市民団体「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動しものせき実行委員会」の主催で、実行委員会の熊野譲共同代表は「税金を6300万円も葬儀に使っていいのか」と批判した。参加者からは「葬儀が福祉増進に役立つという県の説明は理解できない」などの声が上がった。

 山口市の中央公園であった反対集会には市民ら約90人が集まった。参加した同市の教員、中村幸恵さん(52)は「学校に教員は足りていない。子ども食堂の手伝いもしているが、おなかいっぱい食べられない子どもがたくさんいる。税金はみんなが納得いく使い方をすべきだ」と話した。【福原英信、堀菜菜子】

毎日新聞
2022/10/15 17:59
https://mainichi.jp/articles/20221015/k00/00m/040/196000c