7月にあった参院選の鹿児島選挙区で野党共闘を働きかけた市民団体が2日、共闘の成果や課題について振り返る集会を鹿児島市で開いた。事実上の野党統一候補として立候補して敗れた立憲民主党鹿児島県連代表の柳誠子氏をはじめ野党県組織の代表者らが参加し、反省点や次の国政選挙に向けた教訓について、市民とともに話し合った。

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グループ別の討議で柳氏(左から3人目)と意見交換する集会参加者ら=2022年10月2日午後2時44分、鹿児島市東千石町、野崎健太撮影
参院選の野党共闘、課題を討議 市民団体が集会
野崎健太
2022/10/3 10:30
 7月にあった参院選の鹿児島選挙区で野党共闘を働きかけた市民団体が2日、共闘の成果や課題について振り返る集会を鹿児島市で開いた。事実上の野党統一候補として立候補して敗れた立憲民主党鹿児島県連代表の柳誠子氏をはじめ野党県組織の代表者らが参加し、反省点や次の国政選挙に向けた教訓について、市民とともに話し合った。

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 集会を開いたのは、市民・野党共闘をすすめるALLかごしまの会。参院選では立憲、共産、社民などの野党に共闘を働きかけ、共通政策のとりまとめを主導した。共産が独自候補擁立を取り下げ、柳氏は事実上の野党統一候補となったが、自民現職の野村哲郎氏に大差で敗れた。

 集会で柳氏は立候補の正式表明が投開票日の約2カ月前と出遅れ、知名度不足が響いたとして「早い段階で政党間の話し合いを進める必要がある」と述べた。

 立憲を支持する連合鹿児島が共産との共闘に難色を示し、共闘は一枚岩とは言えなかった。会の山下晶子共同代表は「形だけの共闘で、県民から本気だとは見られていなかった」と問題提起した。

 その後、参加者は柳氏や各党代表者らとグループに分かれて討論。「共通政策の項目を絞り、県民にアピールしやすいスローガンを掲げるべきだ」「選挙後も野党が連携した活動を続けていく必要がある」といった意見が出された。(野崎健太)

https://www.asahi.com/articles/ASQB27DNFQ9ZTLTB00P.html