野党サバイバル 第1党の生きざまC 辻元清美氏に聞く

 「へこたれへん」を合言葉に、今夏の参院選で国政復帰を果たした立憲民主党の辻元清美参院議員。その立憲は今、追及一辺倒のあり方に迷いを隠さず、敵対してきた日本維新の会との「共闘」に踏み切った。野党第1党は、どこへ向かうべきなのか。

 ――昨年の衆院選で敗れ、国政復帰までの数カ月間、外から立憲を見て感じたことはありますか。

 「立憲ができた時は『ボトムアップの政治』を目指していたけど、党全体の立ち位置がこのままでは変わってしまうのではないかと」

 ――衆院選後に代表に就任した泉健太代表は、党のあり方として「政策提案型」か「追及型」か迷いを見せていました。

 「やっぱり野党は戦う姿勢をなくしたら政権なんか取れっこない。野党時代の自民党は徹底的に民主党政権を攻撃して政権を取り戻した。国会を開かない以上、『野党ヒアリング』でガンガンやらんかったらニュースにもならんし、存在価値がなくなるやんか、とのもどかしさもありました」

 ――立憲と維新は、臨時国会での「共闘」に合意しました。両党は長年、対立関係にありましたが、どう評価していますか。

 「正直、地元の支持者からは『どうなっとんねん』とか、『もう応援せーへんぞ』とか厳しい声も入っています。私も、大阪的にいえば、『維新とグータッチすなよ』と思わざるを得ないけど、国会対策的には、野党第1党としての立憲のパワーアップになるという判断でしょう。あくまで限定的な『共闘』だと思います」

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