25日に開かれた自民党の性的マイノリティーに関する会合で、城内実・元環境副大臣が「純粋まっすぐお花畑の人は、『差別されている人を助けなきゃ』みたいな話(となっている)」と発言していたことがわかった。性的マイノリティーへの差別解消に取り組む人を揶揄(やゆ)したともとられかねない発言だ。

 会合は非公開で、ゲイを公言している旧民主党の元参院議員、松浦大悟氏を有識者として招いて開いた。会合の出席者によると、城内氏は会合の終盤で、「美しいポリコレ(政治的な正しさ)みたいなものでストーリーをつくって、それを疑問視する人をひたすらたたくお花畑正義感の人たち」とも言及。そうした人たちは「多様な価値観、多様な市民を、ステレオタイプでやっているんじゃないか」などと語ったという。

 城内氏は会合後、朝日新聞の取材に「LGBTに関する活動家や当事者を『お花畑』と言ったのではない」としたうえで、「LGBTに関する問題は複雑で多様な要素が絡み合っており、当事者にもいろんな意見がある。一部の人は物事を単純化していないか、という趣旨で言ったつもりだった」と説明。発言は撤回しないとしたうえで、「主語や述語に気をつけて発言しなければいけない」と述べた。

朝日新聞
2022/8/25 19:44
https://www.asahi.com/sp/articles/ASQ8T6DX2Q8TUTFK017.html