昨年10月投開票の衆院選で群馬1区から出馬、当選した自民党の中曽根康隆衆院議員(40)が、選挙の前月に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の教会で開かれた「中曽根氏を励ます会」に出席し、選挙支援を求めるあいさつをしていたことが19日、中曽根氏の事務所への取材で分かった。
 事務所によると「励ます会」は群馬県内の2カ所の教会で開かれた。9月19日の前橋市の会場には40~50人、同27日の高崎市の会場には70~80人が集まった。中曽根氏は招かれて出席し、あいさつをしたという。
 このほか、中曽根氏の秘書が2020年1月19日、前橋市内であった旧統一教会関連団体主催のイベントに代理出席し、事務所から祝電を送っていた。
 事務所の担当者は「旧統一教会の問題を指摘する報道が減り、ちゃんとした団体になったとの認識だった」と説明。中曽根氏も「うかつに教会へ行ったことは反省している。二度と関わらないようにする」とコメントを出した。
 中曽根氏は17年の衆院選で比例北関東ブロックから自民の比例単独で出馬、初当選。昨年の衆院選で群馬1区に転じ、再選された。(池田知之、羽物一隆)

東京新聞
2022年8月20日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/197007