森友学園問題に関する公文書改ざんを強いられ、それを苦に自殺した財務省近畿財務局の元職員、赤木俊夫さん=当時(54)=の妻、雅子さんらの講演会が30日、茨城県水戸市三の丸の駿優教育会館で開かれた。オンラインで参加した雅子さんは改ざんを指示したとして元財務省理財局長の佐川宣寿氏を訴えた裁判で「(出廷し)真実を話してほしかった」と語った。

佐川氏を相手取った訴訟は今月27日に結審したが、雅子さんが求めた佐川氏の尋問は退けられている。雅子さんはこの日、事件を取材したジャーナリストの相沢冬樹さんとの対話を来場者が聞く形で講演した。佐川氏に手紙を2回送っても返事がなく、法廷に姿を見せなかったことを非難。「夫は改ざんさせられ苦しんだ。あなたは誇りを持って仕事をしていたのか」などと佐川氏に向かって呼びかけ、「裁判がどうなろうと、真実を話してほしい」と訴えた。その上で「私は諦めず、真実を知るために戦っていく」と決意を述べた。

講演会は旧動力炉・核燃料開発事業団(現日本原子力研究開発機構)の元職員6人が同機構に損害賠償を求めた訴訟で、原告を支援する団体が主催した。

茨城新聞
7/31(日) 8:00
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