岸田文雄首相(65)は10日の内閣改造について、9日の記者会見で次のように話した。

「自ら点検し厳正に見直すことが新閣僚や党役員の前提となる」

 岸田首相が新閣僚の条件にしていたのは、安倍晋三元首相の銃撃事件をきっかけに次々と明らかになっている、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係の見直しだ。

 改造内閣では、体調不安のある岸信夫防衛相(63)、山口壮環境相(67)、萩生田光一経産相(自民党政調会長に)(58)といった旧統一教会との関係を認めた現役閣僚が外れた。だが早くも、寺田稔総務相(64)などの新閣僚が、教団との関係を報じられる事態に。

 そんななか、“身ぎれいさ”を要求してきた岸田首相自身にも、脇の甘さが指摘されている。ツイッターなどのSNSで出回っているのが、ジャーナリストの鈴木エイト氏に地元・広島の教団幹部と指摘されている人物と岸田首相のツーショット写真だ。

 現在、岸田首相と写真に納まった当該人物のSNSではコメントが閲覧できないが、岸田首相との写真が出回ったことについて、写真を撮ってもらっただけで、それ以上の関係はないとSNSで弁明していた。

 実際、岸田首相自身に、元閣僚たちのような旧統一教会との関係は確認されていない。

 ネット上では、《写真撮影だといちいち身分なんか確認してられないのだから、仕方がないのでは》といった擁護の声があるものの、《脇が甘すぎる》《一歩間違えたら、自分も毒牙にかかっていたのでは》という声も上がっている。

 政界を蝕む旧統一教会との関係を、岸田首相は一掃できるのか。

日刊ゲンダイ
8/10(水) 16:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e198d4f68426e785df741a237782e722431695f