自民党安全保障調査会(会長・小野寺五典元防衛相)は21日の全体会合で、国家安保戦略(NSS)など戦略3文書の改定に向けた提言案の中で、政府が保有を検討している敵基地攻撃能力について「反撃能力」とする名称変更案を示した。同調査会は月末までに岸田文雄首相に提言を提出する。

同調査会は敵基地攻撃能力の保有を求めることでは一致しているが、攻撃対象が必ずしも「敵基地」に限らないことや、「先制攻撃でないことを明示すべき」などの観点から新たな名称案を検討していた。これまでに「自衛反撃能力」「領域外防衛」「ミサイル反撃力」などの案が挙がったほか、「あえて名称を示す必要はない」とする意見もあり、名称案の絞り込みは小野寺会長に一任されていた。

産経新聞
2022/4/21 15:58
https://www.sankei.com/article/20220421-DVYJVEWEWZN35G6REDNRV5XO7M/