岸田文雄首相(自民党総裁)と公明党の山口那津男代表は4日午後、国民民主党の玉木雄一郎代表と国会内で会談した。玉木氏によると、ロシアのウクライナ侵攻を受けた原油高騰対策として、ガソリン税を一時的に引き下げる「トリガー条項」の凍結解除などをめぐり実務者レベルで協議することで一致。玉木氏は凍結解除に加え、法律に基づく安全基準を満たした原発の再稼働に取り組むよう要請した。

 首相は4日夜、東京都内で記者団に「政策についてさまざまな提言をいただき、意見交換をした」と説明。予算案に賛成した国民民主の対応を「重く受け止め、公明党とともに話し合いを続けていきたい」と表明した。

 会談は国民民主側が持ち掛け、非公開で約35分間行われた。首相が玉木氏と会談するのは初めて。国民民主の政策提案に対して前向きな姿勢を示すことで、政権運営への協力を引き出す狙いがあるとみられる。
 玉木氏は4日午前には山口氏と個別に会い、トリガー条項の凍結解除について協力を求めた。山口氏は3者会談後、記者団に「与党として玉木代表の意見を伺った初めての機会となった。これからも意見・要望があれば伺っていく」と語った。

時事通信
2022年03月04日20時22分
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