内閣府は21日、自民党の沖縄振興調査会で、来年度の沖縄振興予算を2403億円とする財務省案を提示した。22日に西銘恒三郎沖縄・北方担当相と鈴木俊一財務相が協議して予算額が決まる見通しだが、10年ぶりに3千億円台を下回る公算が大きくなった。

 財務省案は、今年度の当初予算(3010億円)よりも約600億円少ない。このうち、使途の自由度が高い「一括交付金」は、今年度より500億円減の481億円となっている。

 沖縄振興予算をめぐっては、仲井真弘多知事(当時)が2013年、沖縄県名護市の辺野古埋め立てを承認する際、安倍晋三首相(同)から21年度まで毎年3千億円台の予算を確保する約束を引き出した。13年度以降は3千億円台で推移しており、玉城デニー知事は今年11月、岸田文雄首相と面会し、3千億円台の維持を要望していた。(宮田裕介)

朝日新聞
2021/12/21 21:41
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