「自由と民主主義を何よりも大切にするのが共産主義の社会だ」日本共産党・吉良よし子常任幹部会員 各党に聞く衆院選(5) | 政治 | ABEMA TIMES
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2021.10.21 15:33

選挙戦が続く衆院選。『ABEMA Prime』では22日までの間、主要政党から代表者を招き、各党の政策やビジョンについて聞いており、20日には日本共産党の吉良よし子・常任幹部会員が生出演した。

■「表現の自由と子どもの人権を守ることは両立しうる」

(略)

■「共産主義の社会というのは、自由と民主主義を何よりも大切にする」

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しかし夏野氏は「個々の政策については今の日本社会が抱える問題点を指摘しながら、具体的にこのようにしたいとおっしゃる。しかし綱領の文章などを読んでみると、“まずは社会主義革命ではなく民主主義革命である”とか、普段は使わないような言葉も出てくるし、時代がかっていて怖いなという感じがする」と指摘。

 「別に日本共産党さんのせいではないし、もちろん同じ共産党でも国ごとに全く違うわけだが、歴史的には世界のいわゆる社会主義国家や共産主義国家はそのほとんどが失敗してしまっているし、過去に共産党の支配の力が強かった国のこともある。そのような中、この日本で“日本共産党”と名乗ることは、実はブランディング戦略上、あまり良くないのではないか。“共産主義を理想にする”と言ってしまった瞬間に、資本主義の歪みを直すどころか、コルホーズ、ソフホーズの世界にまで行ってしまうように聞こえてしまう。その理想を目指してソ連は失敗したし、中国は路線を修正した。だから日本共産党も、非常にリベラルな思想を追求している野党というよりは、少し怖い存在に映るのではないか」。

吉良氏は「善意の方も含めて、名前を変えたらいかがですかという声を多数いただく。ただ、名前を変えた時にどうなるかといったら、“結局、元共産党ですよね”と言われるのがオチかなと思う。例えば長時間労働、ブラック企業の問題を追及しているが、これは一企業の問題ではない。利益競争に負けないために人件費をどれだけ削れるか、どれだけ搾取できるかという、資本主義の歪みの中で出てきた問題だと思う。気候危機についてもそうだ。

 その意味で私たちは共産主義を理想の社会として掲げているのであって、決してソ連や中国を目指すということではない。私たちが目指している共産主義は、資本主義で利益ばかりを追求することによって出てきた問題を、人類の叡智を結集して乗り越える社会だ。そして共産主義の社会というのは、自由と民主主義を何よりも大切にする社会だ。労働時間をぐっと減らすことで人間の自由な時間をもっと増やす。そしてみんなの能力をもっともっと使いながら、気候危機もないような、より良い社会を作っていこうということだ。そういう、長い、長い先の未来の共産主義ということで謳っている」と説明した。(『ABEMA Prime』より)

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