立憲民主党の枝野幸男代表は4日、次期衆院選での共産党との連携について「来週には一定の前進を示す」と述べた。また、衆院選公約の第1弾として「政権を取って最初にやること」も来週前半に発表する考えだ。訪問先の松江市で記者団の取材に明らかにした。

枝野氏はこれまで共産との閣内協力は否定する一方、「党の立場や違いを前提としつつ、できることを最大限やって今のひどすぎる自公政権を倒そうという思いは一緒だ。できるだけみんなが納得感を持って進められるようにやっていければと思っている」(先月31日の記者会見)と説明している。

 共産は「新しい政治をつくる本気の共闘」(志位和夫委員長)を求めており、選挙後の国会での協力関係を具体的に示せるかが焦点だ。共産が衆院選方針を決める党会合を開く8日に向けて調整を進めている。

 また、枝野氏は4日のオンラインでの講演で、菅義偉首相の後任を選ぶ自民党総裁選を「準決勝」、衆院選を「決勝」と表現。「準決勝なんてどうでもいい。どなたが決勝戦に自民党から出てこようと必ず打ち勝って、責任ある危機管理の体制を作り上げたい」と政権交代への意欲を語った。(吉川真布)

朝日新聞
2021/9/4 17:47
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